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プロレス考

昨日はプロレスを観戦しに東金アリーナに行ってきました。東金市と聞くと、「田園風景が広がる農業国」というイメージしかありませんでしたが、こんなに立派なスポーツ施設を持っていたとは驚きでした。

私は1970年生まれで、小学校4年生の頃から毎週全日本プロレスを見て育った、「古き良きプロレス」をリアルに知っている世代です。私の世代にとってプロレスとは「誰が一番強いのか」が大事なのではなく、「カタルシスを感じるか」が大事で、試合展開やレフリーの采配、場外乱闘、反則や凶器攻撃、対戦相手を含む団体の信頼関係など、様々な要素が噛み合って初めて何かが生まれる、非常に奥が深い総合エンターテイメントです。

興味がない人には全く興味がないと思いますが、本来プロレスに派手な演出や危険な技、マイクパフォーマンスなどは必要ありません。「この試合には目に見えない本質的な何かがある」と思わせる事が出来るかどうかが全てです。本質なき商業パフォーマンスなど何の価値もありません。

今回の興行はメインの6人ダッグマッチが全てでした。渡鳥連合の藤原選手、木村選手、塚本選手、3人とも良い目をしてました。木村選手が試合後にも言ってましたが、これからは中年が頑張る時代です。体力や筋力は徐々に衰えてゆくかもしれませんが、物事の大局を掴み、展開を読んで流れを作り、揺らがない信頼関係を築きながら、私ももうひと頑張りしなければなりません❗️

人は仰いで鳥を見るとき
その背景の空を見落さないであろうか
                                                           by 三好達治


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