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ヤギを移動しました

昨日は知り合いの子ヤギを引き取りトラックに乗せ、同じ市内の山中にある修道院に移動しました。修道院のシスターがどうしてもヤギのお世話がしたいというので融通した次第です。

ここ数年は自分の意思とは関係なく、あちらのヤギをこちらに移動し、こちらのヤギをあちらに移動し、地味に忙しくしています。いつからか私はヤギに使われている(?)ような感覚すら覚えるようになりました。もちろんヤギを使って商売をしているわけではありません。単にA地点からB地点へとヤギを移動しているだけです。

使われていると言えばミツバチに対しても同じような感覚を覚える事が多々あります。春はヤマザクラが咲く君津の山へ巣箱を移動し、分蜂群を捕獲したら近親交配を避けるために直ちに移動し、夏は木陰の涼しいところ、秋はアワダチソウの海原へと移動させられ、その上スズメバチの防除もやらされています。冬は以前は日当たりの良い暖かい場所へ移動させられていましたが、最近は女王蜂の産卵を止めるために寒いところに巣箱を移動します。いや、させられています。

よく言われる事ですが、人を動かすには「自由と強制を両立させる」事がポイントです。ヤギやミツバチの巣箱をあっちこっちに移動している私の場合、自分の意思で動いているように見えて、その意思が自分のものである補償など何処にもないという事です。ここは注意すべきポイントです。

ちょっと話は逸れますが、開業カウンセラーの方が書いた本を最近読んだら面白かったので、2回目を読みながら気になった箇所をメモしています。

あからさまな強制によって外海に泳ぎ出てしまうより、「自分で選んだ」満足感のもとに生け簀の中で泳いでもらう。そして生け簀ごと、望ましい方向に移動させること。これがカウンセリングにおける独特の強制であり介入なのである。

               

ヤギやミツバチは私にとって最高のカウンセラーで、彼らにとっては私など単なるクライアントに過ぎないのかもしれません^_^

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