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【ピアノ音源】NI Noireを使った曲

KOMPLETE 13を導入依頼、すっかりお気に入りのNativeInstruments Noire(以下Noire)なのですが、Noireを使った曲を並べながら良いとこ探しをしていきます。



特にお気に入りなのはコードをガッガと弾いたときの感触。ピアノって打鍵楽器なので打撃音が気持ち良いと思ってるのですが、叩いてバチンとした打撃ノイズがする音源が好きなんですよ。Noireはクラスターボイシングでもちゃんと音程感あるし、ぐちゃっとしたノイズが気持ちいいです。


打撃ノイズがあることでオケにリズム感を付与できるし、埋もれにくくなる。僕は基本ピアノの音量コントロールはベロシティでやるんですが、小さい音はそれなりに甘く、強く弾けば鋭いという音色変化の大きさも使いやすい。


Glenn Gouldが好きなので、パリッとしたリリースのプリセットを使うことが多い。リバーブが欲しい時は内蔵リバーブよりはインサートFXでなんとかすることが多い。

空間系のプリセット。IRリバーブが内蔵されているのでちょうどいいアーリーリフレクションが得られる。プリセット開いて「あ、これいいじゃん」と、何もいじらず曲作りに入れるのは助かる。


基本的にNoireはFeltとPureの2種類の音源で構成されていて、これはFeltの音色。丸い、甘い、けどちゃんとアタックある。美味しい音。


Noire以前はNI Alicia's Keysを使うことが多かったし、今でも両方使うんですが、Noireの方がクラシカルなピアノに向いてると思う。逆の言い方をするなら、Alicia's Keysはクラシックには向いてない音源だったように思う。ポップスの伴奏向けのチューニングになっていたと思うし、倍音や低音域も無駄なく削ぎ落とされた使いやすさがあった。Noireはそれにくらべると倍音豊か、ローもしっかりあるプリセットが優先的に並んでいるようだ。


メカニカルノイズ、フェルトノイズ、ペダルノイズをコントロールできるのも好感触。僕はペダルノイズも音楽だと思うんです、あとキーを弾くときの構造的なノイズ(モコモコした木の音)とかも。
ノイズコントロールが簡単な上にスタンダードな音になる。NI UNACORDAはちょっと飛び道具だったのに対し、Noireは良い意味で普通のピアノ音源。


これもプリセットの音色。めっちゃ歪んでる、Vintage系のプリセット。テープコンプでドライブしている音色で、ほんとはもっとプチプチ行ってるんだけどiZotope Vocal DeClickで若干整えた。プリセットSoundDesignにはもっと狂ったやつが入ってる。


そしてParticles Engineですが、この曲のピアノアルペジオはParticles Engineが勝手にやってくれてます。僕は和音を白玉で弾いてるだけです(笑)。面白いですよね、自分が全部コントロールするんじゃなくて、予想していない音が出てくる。アルペジョーターみたいなものなんですが、まだ研究の余地があるみたい。

これもParticles Engineでボウイングのアルペジオが付加される音色。なんかもう雰囲気これでいいよね、他に足さなくてもちゃんと音楽的に埋めてくれる。


ジャズっぽい音色は、元の音源をちょっといじってプリセットにしてる。パリッとした感じ、わりとハイパスしてる、キーボードのタッチを低音域が硬めに。


こんなところです。
あ、僕はピアニストではなくギタリストです(笑)。

サポートなんて恐れ多い!ありがたき幸せ!!