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【前立腺ガン治療日記⑪】最後の大きな悩み

思い切って民泊アパートを引き払う

図らずも、治療のために泊まった札幌市内の民泊アパートになんとなく身体が合わないことを記してしまった。言葉にしたり、文章にしてしまうと、本当にあったことになってしまうので控えていたのだけれど、やはり、あそこには何かがいたような気がする。

ガンの治療日記が、夏の暑気払い怪談になってしまった。

誰かに話したくて、いつも懇意にしている友人に話したところ「治療中なのだから無理はしないほうが」とアドバイスをもらい、その長期滞在用の民泊アパートを引き払うことに踏ん切りがついた。昨夜は、結局、ギリギリ安価な宿を見つけて、そこに移ることにした。そこで眠ると、体の不調はすべて治った。今日の朝は快調。

1人でフラフラ旅をするのが趣味だった20代。「ここ、なんかヤバそう」という宿に何回か滞在したことがあった。しかし、それは「面白いネタになるかも」と好奇心が勝って宿泊していたのだが、今回に限っては戦略的撤退が正しいと思っている。まだ、今日の宿泊先は決めていないが、いったいどこに泊まったらよいだろう。

さて、どこに宿泊すべきか

相変わらず、札幌の夏休みのホテル相場は目が飛び出るほど高い。治療している病院がある札幌のおとなり小樽市には実家がある。しかし、母にはまだ今回の病気のことを話していない。突然、実家にいったら母もびっくりするに違いないし、「何があったの」と質問責めにあうだろう。迂闊に小樽に行く決断はできない。

しかし、もしかすると、これは最後に母に説明するチャンスなのかもしれない。などといろいろ考えているうちに、11日目の治療も無事に終了。

さて、どうしたものか。顛末は明日の最終日の日記に記すことにする。

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