おかんのポジティブな間違い。
天網恢恢疎にして漏らさず。
この言葉の意味は、悪いことすると必ずバチがあたる。
天の網は、目が粗くお粗末なものに見えるが、悪人を逃さず必ず漏れなく捕らえる。悪いことをしてはいかん。的な意味らしいです。
ただ、私が幼い頃に母から聞いた天網恢々…は全く違う意味でした。
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母曰く、
どっかの神様だか仏様だかが世界に張り巡らしている網は、見た目ちょっとショボい。
網目とか結構粗いし、なんか物を拾い上げようとしてもすぐに落ちちゃいそう。
だけどその網はなにかを頑張っている人は見逃さず、必ず救い上げてくれる。
あんたのやっていることは無駄ではない。
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「悪いことすると罰が下る。」的な言葉が母の中では
「なんか頑張ってれば救われる。」にどういうわけか変換されていた。
うちの母の高校は仏教系の高校だったらしく何かの授業でこの天網恢々の話を聞いたと言っていたが、全然本当の意味と違う。授業中、全然先生の話聞いてないのバレバレじゃないですか、おかん。。。
でも私はこっちの意味が好きだし、努力家である母を尊敬している。
ちなみに私は未だにこの母のポジティブな間違いだけは指摘していない。
これはこれで良い。