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ChatGPTの日常利用~頭が整理されてなくても大丈夫!~

このブログでは、私が日常でChatGPTを使った事例を紹介していきます。

最先端の情報よりも、基本的な使い方が主になります。「今さらChatGPTを触るのは遅いかも…」と思っている人にぜひ読んでいただきたいです。一緒に日常で活用していきましょう。

※本ブログでは、執筆時点のChatGPT Plusの機能を利用します。


「プロンプトを知らないからChatGPTを使えない」?

「プロンプト」という言葉を聞いたことがありますか?

ChatGPTを始めとした生成AIの広がりとともに、「プロンプト」や「プロンプトエンジニアリング」という言葉も広まっていきました。

それぞれを一言で言うと、プロンプトは、AIへの「指示」そのもの。プロンプトエンジニアリングはAIがより良い結果を出すための「工夫」です。

私:
「プロンプト」と「プロンプトエンジニアリング」について、小学生にもわかるように教えてください。

ChatGPT(GPT-4):
「プロンプト」とは、コンピューターやAI(人工知能)に対して何かをするように促すための指示や質問のことです。例えば、あなたがお絵描きアプリを使っていて、「ねこをかいて」というプロンプトを入力すると、そのアプリは猫の絵を描きます。つまり、プロンプトはAIに「これをして」とお願いする言葉のことなんだよ。

「プロンプトエンジニアリング」とは、もっと良い結果を得るために、どのようにプロンプトを上手に作り出すか、という技術や工夫のことです。例えば、「ねこをかいて」とだけ言うよりも、「ふわふわした大きな目のかわいいねこをかいて」と詳しく言うと、AIがより具体的なかわいい猫の絵を描いてくれる可能性が高くなります。プロンプトエンジニアリングは、AIに正確に何をしてほしいかを伝えるための、ちょっとしたコツや技術を学ぶことなんだね。

私:
それぞれ一言で言うと?

ChatGPT(GPT-4):
プロンプトは「指示」、プロンプトエンジニアリングは「工夫」です。

ChatGPT(GPT-4)との会話

プロンプトで有名なものは、Note株式会社のCXOである深津さんが考案した「深津式プロンプト」です。以下のプロンプトは、多くのサイト・動画で実践例と共に取り上げられています。

#命令書 :
あなたは、{text}です。
以下の制約条件と入力文をもとに、 最高の結果を出力してください。

#制約条件 :
・文字数は{text}
・{text}

#入力文 :
{text}

#出力文 :

ChatGPTの深津式プロンプトとは?汎用テンプレートや例を解説
https://n-v-l.co/blog/chatgpt-fukatsu-prompt

「プロンプト」を工夫することで、ChatGPTからの出力結果が変わることは確かです。

ただ、「プロンプトをちゃんと使わないとダメ」「適切なプロンプトを使わなければいけない(じゃないと、使っても意味が無い)」と思いこんでいませんか。

もし、「適切なプロンプトを探している内に時間が経ってしまった」「プロンプトを考えるのが面倒で、ChatGPTを触らなくなってしまった」という状況に思い当たるなら、とてももったいない、と思います。

「#」「役割」は必須か?

プロンプトは先述した通り、「指示」そのものであり、入力文のことです。プロンプトの例でよくある、「#」や「役割」を入れることは必須ではありません。

プロンプトの構文を使わなくても、ChatGPTは入力した文章から指示や背景を読み取ってくれます。以下、深津式プロンプトを使って「#」を使った例と、使わなかった例を並べてみました。

プロンプトに「#」を使った例

ChatGPT(GPT-4)との会話(#あり)

プロンプトに「#」を使わない例

ChatGPT(GPT-4)との会話(#なし)

いかがでしょうか。比べてみると、前者の方が「固い仕事である」という文脈を受けて、少し抑えめのトーンになっている気がしますが、アイデアをたくさん出したいときには、どちらも十分に参考になるのではないでしょうか。

もちろん、今回の例がシンプルな設定だから、ということもあります。より設定や命令が複雑な場合は、「#」を使った方が、生成AIが入力文も理解しやすくなります。入力した側も、項目に沿って書くことで頭の整理にもなるでしょう。

この程度の差異であれば、「適切なプロンプトを考えてから入力しよう!」とするよりも、「一旦、聞いてみてから、出力結果を見てプロンプトを調整しよう!」の方が、早く目的に達する場合があります。

なお、ChatGPTに入力する際に大事なことは、「#」や「役割」を入れることよりも、指示や命令が明確であることです。「◯◯をしてくれ」という部分ですね。

ここがふわっとしていると、「#」でいくら情報を整理しても、回答もふわっとします。今回の例では、「キャッチコピーを10個作成」「文字数は30文字」という部分が、どちらの例でも伝わったため、いずれも制約条件に沿った回答を出してくれたのかな、と思います。

もやもや、ぐちゃぐちゃのまま整理してもらってもいい

「「#」を入れなかったとしても、何かを指示するのに文章の整理は必要でしょ?」と思うかもしれません。文章の整理って、頭を使うし大変ですよね。

この「文章を入力する前の頭の整理」から、ChatGPTに助けてみてもらいましょう。「整理してほしい」「重要な順に並べてほしい」とやってほしいことさえ明確にすれば、もやもや、ぐちゃぐちゃの頭の中を一緒に整理してくれます。

また、ChatGPTは音声入力が可能です。話すことはできるけど、文章作成が苦手、という方は、音声入力を活用するのも一つの手です。

音声入力をスマホで行う方法

スマホはアプリのヘッドホンマークで利用可能です。

ChatGPT(スマホアプリ)入力画面:右下のヘッドホンマークを押すと音声入力画面に変わります

以下が、音声入力の時の画面です。この画面で話しかけます。こちらの会話が終わったら、黙って待っていると、ChatGPTが返答を考える画面に切り替わります。

ChatGPT(スマホアプリ)音声入力画面:この画面になったら話しかけてOK

以下の、こちらの会話が終わり、一定時間間を空けると、白丸が以下のもやもやしたマークに変わります。ChatGPTが回答を考えている時の表示です(ちょっと長めなので気長に待ちます)。

ChatGPT(スマホアプリ)音声入力画面:ChatGPT考え中。ゆっくり待ちましょう。
ChatGPT(スマホアプリ)音声入力画面:ChatGPT回答中。音声も選べます。

最初の白丸の入力画面だと、途中で話す内容を考えている内に、ChatGPTの回答画面に移ってしまうことがあります。それを避けたい場合は、白丸を指で押し続けます。押し続けている間は、下記の画面になり、途中でChatGPTの回答に切り替わることはありません。ゆっくり伝えることを考えることができます。

音声入力をPCで行う方法

PCだと、Chrome拡張機能と組み合わせることで使えます。設定方法は、別のサイトをご確認ください。

音声入力した例

以下は、音声入力した例です。実際は「あー」とか「えー」とかの言葉も発していますが、こちらの話し言葉を文章に書き起こししてくれた上で、回答としてスケジュールを作成してくれています。

ChatGPT(GPT-4)との会話(音声入力)


ChatGPT(GPT-4)との会話(音声入力)上の続き

本来は「歯医者」の予定だったのですが、最初は「会社」、次は「配車」
と聞き間違えています。ここは音声入力ならではのご愛敬ですね。音声入力を終えて、キーボード入力で会話の続きを行うこともできます。

スマホの音声入力は、本当に人と話しているようなやり取りができます。(その後文章でやり取りも見ることができます)スマホアプリをお持ちの方は、ぜひ使ってみてください。

 整理してもらうだけでも、一歩前に進める

物事が進まないときは、頭がグルグルと堂々巡りしていることが多いです。ChatGPTにアウトプットして、少し整理してもらうだけでも、物事が前に進むことがあります。それは、頭の中だけでグルグルしていたものが、可視化されることで、自分を客観視できるからです。

紙に書き出す、人に話す、など、アウトプットにはいろいろな方法があります。ChatGPTに整理してもらうことで、人に話すような流れで、かつ、客観的に整理してテキスト化してくれます。一度お試しください。

どんな形でも使い続けて仲良くなろう

ChatGPTにどうしてほしいのか?(知識を知りたい?情報を整理してほしい?プログラミングのコードを出してほしい?相談をただ聞いてもらいたい?)を明確にする必要はあります。そのうえで、「#」や「役割」は、ChatGPTからよい良い回答をもらうための補助ツールのようなものです。

「正しいプロンプト」があると思うのは危険です。そして、「プロンプトを考えること」に抵抗を感じて、ChatGPTを使わないのはもったいないです。ちょっとしたときにChatGPT相談、文章の整理も難しければ、音声入力も活用してみましょう。

ChatGPTとの生活は、日々実験です。次回もよろしくお願いいたします。

本日のイラストプロンプト

本記事の見出し画像は、ChatGPT(GPT-4)を利用して作成しました。そのプロンプトを紹介します。参考にしていただければ幸いです。全く同じイラストは出てこないため、ご注意ください。

実は、最初はなかなかフィットするイラストが出ませんでした。イラストの出し方までChatGPTに相談してみたので、一連の流れを共有します。

ChatGPT(DALL-E)との会話
ChatGPT(DALL-E)との会話 上の続き

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