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ぐるっと日本を旅してみた。 Vol2

2023年6月23日(金) 2日目

車のダッシュボードに iPad を固定して Googleマップを表示していた。
WiMAXでインターネットに接続してルート検索をする。
大雑把なルートが分かればなんとかなるだろう。
紙の地図帳を用意しようかと思ったが詳細な地図を用意するとそれなりに冊数が増えたり、分厚くなったりして使いづらくなる。
iPad なら邪魔にもならないし、スポットもすぐに探せる。
便利だなぁと思った、が欠点もある。
この日はそれに翻弄された一日だった。


朝日連峰の山中で

「あれっ? あの標識見た気がする。」
三川町で温泉に入り、
国道112号線を寒河江ダムの月山湖まで登ってきた。
大噴水を見て、お昼を取ると朝日連峰の懐に入る道を選んで山の中へと入って行った。
山中に入ると、ポケットwifiは、繋がらなくなり、
Google Map は、さっき他場所を示したままで地図も見えなくなっていた。
脇道の林道に入ってみたのだが、狭い道をウロウロした結果が元の場所に戻ってきてしまっていた。
ショートカットで林道を進むのを諦めて一旦麓の町まで下りることにする。
キツネにつままれたみたい。 とは、こういう事を言うのかな?
県道を下って町が見えてきたところでホッとする。
日が暮れる前にもう一箇所寄って行きたい場所があった。
急がば回れとはこの事だ。
そんな事を考えながら車を走らせた。

月山湖の大噴水
朝日連峰の山中で迷う

空気神社 Asahi自然観

木々の間にそれはあった。
銀色に光るピカピカなステンレス板。
山の空気を御神体とする空気神社である。
『空気に感謝し、自然の恵みを大切にしよう』
という趣旨の元で建立された神社とのこと。
何も無い空間に向かって手を合わせる。
なんとも不思議な感覚。
世界で唯一つの神社だった。


空気神社の入口
空気神社の御神体

山形市西公園キャンプ場

どんどこ、どんどこ、どんどこ・・・。
遠くから太鼓の音が聞こえてくる。
それに合わせて笛の音も聞こえる。
山形市の外れに西公園はあった。
その広い公園の一画がキャンプ場になっていた。
会社帰りの3人組がバーベキューでもやっているのだろうか、テントの傍で賑やかに酒を飲んでいる。
少し離れた区画にテントを建てて夕食の準備を始めると、家族組がやってきて大きなテントを建て始める。
今夜は、この3組しかいないようだ。
夕飯が終わる頃どこからともなく太鼓の音と、笛の音が聞こえてきた。
「祭りでもやってるのかな?」
テントサイトとは公園の反対側から聞こえてくる。
公園の中を音のする方へ歩いてみたが祭りをやっている気配は無かった。
公園が広いのでそこから出て探しに行く気にはならなかったが、夜遅くまで聞こえていたその音が気になって仕方がなかった。
翌日は、旅に出て初めて日差しを感じられるような天気だった。
チェックアウトの為、公園の管理室へ行きついでに昨夜の太鼓の音について聞いてみた。
「夕べ、太鼓の音が聞こえていたんですが、この辺りでお祭りでもありましたか?」
「えっ? 祭りですか? さぁ、ちょっと分からないですね。 近くの神社でやっていたんでしょうかね?」
考えてみれば管理人と言っても公園の近所の人というわけでもないのだ。 地元の祭りに詳しいわけではないだろう。
結局、分からないままキャンプ場を後にすることにした。
周囲の道路に祭りの案内や、ノボリらしき物は無く、祭りを感じることはできなかった。
「なんだったんだろうな?」
練習の音だったのだろうけれど、夢でもみていたような気分になった。

今宵のお宿 山形市西公園キャンプ場
平日金曜日のキャンプ場

2日目のルート

2023/6/23(金)
天候:曇り 最低 17.5℃/最高 26.0℃
山形県酒田市〜山形県山形市
走行距離:185.1km
総走行距離:362.3km

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