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小説「カイゴはツライ?」

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職安の職業訓練で介護ヘルパー1級を取得し、老人ホームで働き始めたユリの介護体験記録である。ユニット型の特養から従来型の特養への異動、ホームヘルパー兼ケアマネジャーへの転職。保険者…
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#カイゴ

カイゴはツライ?第13話~ごはんを炊くのはいいけれど…

ユニットケアは、少人数ならではのよさもあるが、少人数ゆえの大変さ不便さもある。これは当然…

myoumyou
3年前

カイゴはツライ?第12話~勉強ってやっぱり大事!

採用から1年が経ち、仕事に慣れたせいか、日々の業務がラクに感じられるようになってきた。ユ…

myoumyou
3年前

カイゴはツライ?第11話~家庭的ケアと放漫介護

「家庭的なケア」といいながら、各担当職員が自分のやり方で好きなように高齢者の世話をしてい…

myoumyou
3年前

カイゴはツライ?第7話~暇と時間をもてあます夜勤に苦痛をおぼえる

はじめて夜勤見習いをしたとき、その拘束時間の長さと業務内容の薄さにユリは驚き、あきれた。…

myoumyou
3年前

カイゴはツライ?第5話~楽しくも空虚な毎日

半年も経つとすっかり仕事に慣れ、老人介護の常識にどっぷりと浸かり、初心はすっかり忘れ去…

myoumyou
3年前

カイゴはツライ?第4話~老人介護の常識

ユニット型の特養では、月に一度ユニット会議が行われる。利用者のケアについて職員が話し合…

myoumyou
3年前
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カイゴはツライ?第3話~業務に追われて利用者さんをなおざりにする

1ヶ月が過ぎ、ようやく仕事に慣れてきた頃、ユリは利用者さんへの対応について先輩職員から厳しく叱られた。特養では重度化がすすんでいて、多くの高齢者が、仰臥位のまま浴槽に入れる機械で入浴している。ユリの担当ユニットにも、週に2回この機械による入浴を利用する高齢者が4人いた。宮田さんという寝たきりのおばあさんを入浴させようとして、起こして血圧を測ったら上が200近くあった。入浴は無理だろうと思ったが、こういうときに報告すべき看護師がなぜかみあたらず、入浴時間がせまっていたため、と

カイゴはツライ?第2話~ユニットケアこそ家庭的?

今日も一日ぼんやり突っ立ったままで終るのか…朝家を出る前から憂鬱な気分であった。出勤す…

myoumyou
3年前

カイゴはツライ?第1話~介護現場の初日は直立不動

特別養護老人ホーム、通称特養。ユリが今日から勤務するのは、全室個室でユニットタイプの施設…

myoumyou
3年前