キレるポイント
先日、部活がなくて暇そうな長男と、次男と娘のサッカースクールを見がてら散歩に出かけた。
久しぶりのサッカースクール、友だちと一緒に行くのを楽しみにしていた次男。急な予定変更で不本意な手段で行くことになったことに不満をぶちまけた。
不機嫌になった次男に逆キレしたわたし。小さな喧嘩をするわたしたちを、長男が「そんなしょうもないことで喧嘩してんのか?」と静かに突っ込んだ。
長男の言葉に目が覚めたわたし達、車中でお互いごめんねと仲直りをしたのだけど、初めて行く場所でわたしが道に迷ってしまった。ワタワタとようやく到着したら10分遅刻、貴重なサッカー時間が削られてまたキレる次男。車のドアを思い切り閉めて怒った背中でコートに走っていった。
サッカーするのを見ながら、うちの3兄弟とお友だちのお母さんと話してた。さっき、子どもたちにこんなことで怒られた、とお互いこぼし合っていたのを長男は静かに横で聞いていたようで
帰路は長男とわたしの二人になった車の中で、長男がふと
みんながどうしてそんなことでキレるのか、そのキレポイントが分からん。と呟いた。
先ほどの次男の様子、お友達のお母さんがこぼしていた、友人が母にキレる様子。それらを聞いてどうしてそんなことでキレるのかが彼には分からないらしい。確かにわたし、長男にキレられたことってあまり記憶にない。
誰かに対する怒りって、相手に対する期待値の大きさと関係すると思う。
相手が自分の期待に応えてくれないと、それが不満でキレちゃうんだよ、きっと。あなたはいい意味で、ひとに対する期待度が低いんんだと思う。
と、わたしは長男に言った。
考えてみたら勝手な話だよね。自分が勝手に期待したことに対しての不満なんだもん。
ちなみに自分で過去、こんなことにキレたなと思うことってある?と長男に聞いたら、迷わず、中学受験の前に行ってた塾で毎週末受けてた模試で結果が思わしくなかったとき、と応えた。
そうそう、その日は毎週、塾まで迎えに行くときヒヤヒヤしてた覚えがある。塾から出てくるときの機嫌やオーラでその結果が見えてくるぐらい、彼の機嫌にはムラがあった。
そう言ったら、ほんまにあれは申し訳なかったと思う、と長男は苦笑いしてた。
つまり長男のキレポイントは、自分への不甲斐なさ、らしい。
相手に期待して、それに応えてもらえなくてキレてばかりきたわたし。
ここ最近、なぜキレるのか、その理由は結局自分の勝手な期待が根底にあるわけで、原因はすべて自分なのねということには気付いたところで、それを言動に移すために日々精進中。
それに対し、そもそもそんな期待を抱かず、そこに怒りと言う感情を発生させない長男のひととしての懐深さにに改めて感服した。
神さまはきっと、こいつにはそろそろ気付かせてやらにゃ、とあなたを子どもとしてわたしの元へ送り込んでくれたんだと思うわ、と長男に言ったら
会社員だったころ、よくキレてたもんなー、なんでそんな風にキレるんかなと思って見てたわ。と、言われた。
まだ7~8歳の息子に、そんな風に見られてたとは。
穴があったら入りたいほど、恥ずかしかった。
子どもってよく見てる。
子どもって、よく分かってる。
気をつけよ。
そんな風に冷静に見てる、大事な我が子がそばに居てくれるんだもん。
もっと懐広い女になりたいぜ。
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