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続・『HiGH&LOW THE WORST X』に想うこと。

↑の続き。
気がついたらほぼ轟のことばっかり書いてたので、今回は本編についてでも。

『HiGH&LOW THE WORST』(以外、ザワ)は奇跡のバランスで出来た超傑作だった。

その続編がやってくる。
正直な話、不安と期待が半々だ。

先に不安の方を語らせていただこう。
製作スタッフの刷新。9割方がこれだ。

総監督、アクション監督、脚本陣の変更。

「久保茂昭」
HiGH&LOWを一から支えた創造神の1人。
MV出身なだけあってひたすらにキャラを「カッコよく」撮ることに長けている。
音楽とアクションのハメ方がズバ抜けすぎている。すごい人。

「大内貴仁」
同じくHiGH&LOW創造神の1人。
香港仕込みのアクションをLDHに融合するというマッドサイエンティストのような仕事を完遂。
師匠は「香港のキングギドラ」ことドニーさん。

「髙橋ヒロシ」
ご存知クローズ世界の創造神。
HiGH&LOWはもちろん、あらゆるフィクションに影響を与えた男の生活指導者。
ヤンキーの価値感そのものを構築したお方。

なんとこの3名がトップの座から降りている。
これは少なからず「HiGH&LOW」の味が変わることを意味する。
もちろん悪いことだけではないだろう。
たびたび「世代交代」がテーマとなるHiGH&LOWではある種これこそが正解とも言える。

それでも今回ばかりはあの布陣で挑んでほしかった、というのが本音だ。

そもそもHiGH&LOWとは膨大な世界である。
スピンオフ、コラボ、前日譚…いくらでも新しい企画を生み出せる土壌は整っている。
後進を育てるためならばそちらでも十分じゃないか?と思ってしまう。

…とはいっても凡人の常識が通用しないのがHiGH&LOWの魅力でもある。
おそらく何かしらの勝算あってのことだろう。
予告を拝む限りは杞憂な気もする。

以下、轟オタ的不安要素を語ります↓


不良の定番「横並び」

予告のこの場面。
司がいないのはまぁ置いておいて、なんと辻と芝マンまでいない。
ここは「絶望団地出身」ということで『6 from HiGH&LOW THE WORST』でもわざわざフィーチャーされている繋がりだ。
もしその3人が血ノ門にやられていたとしたら。
この面々の行き先がその敵討ちだとしたら。
絶望団地の面々はわかる。
「仲間想いだな」「さすが」で終わる。

しかしここに轟がいる。これが問題だ。

そもそも轟は「不良の構文」がまるでわかっていないはずである。
彼は不良ではない。仲間はいない。アタマを取ることもしない。孤高の最強不良ハンター。
確かに彼はザワラストにて仲間に肩を貸す漢に成長はしている。しかし、である。
彼がもしも辻芝がやられ、それに対して怒りを覚え、敵討ちに行くような行動が取れるのであれば。
それはもう「アタマとしての器」があるのではないのか?
ザワラストにて楓士雄から「アタマを預かった」
そしておそらく今回でアタマを返上している。
不良構文で言えば横並びの中央こそがアタマに相応しいからだ。
戦闘力は桁違いにある。しかし人望がない。
皆に認められつつも疎まれていた男。
足りないものはたったひとつだった。
それがわからないからこそ轟は悩み、苦しんだ。
それをわかってほしいから村山はギリギリまで見守っていた。
ここで「敵討ち」なんてしたらアタマに相応しい男になってしまう。
もちろん轟には最高で最強の漢になってほしい。
なんなら未だにSWORDのテッペンを取ってほしいとすら思う。

「仲間のために」拳を使おうとする。
その拳は圧倒的に強い。暴力的なまでに。
村山と互角な男が仲間を思いやる。

それはもう鬼邪高のアタマじゃないのか?

ただこれはメタ的にも非常によろしくない。
悩みに悩んだ数年(作中では数ヶ月か?)はなんだったのか。
そしてもっと言うと事務所都合、「LDHの映画はLDHが中央」という不文律が崩れることにもなる。もはやそれは宗教上の理由に近い。

んん??何が言いたいかわからなくなってきた。
とにかく
・村山とほぼ互角の拳の強さがある
・その拳を仲間のために使える
なら轟こそがアタマだろう!!ということだ。
そうじゃないなら説明ほしいです。よろしくお願いします。
轟オタの杞憂おわり


あ、あと単純に頭数が少なくない…??
殴り込みに行くならもっと配下の者をさ…
ほぼネームドしかいない。事情あるかやっぱり


はい!!ネガは終わり!
ここから期待要素を!!

いうてここはHiGH&LOWなのでね
減点方式だと赤点でも加点方式なら1000000000点を叩き出せる世界。

やはりまずは新顔のことを。

鬼邪高の前に新たな敵として立ちはだかる瀬ノ門せのもん工業高校最強の男・須嵜すざき役に、世界で活躍する男性ダンス&ボーカルグループNCT 127・YUTA(中本悠太)、瀬ノ門の頭に君臨する最悪の男・天下井あまがい役に、いま話題沸騰中のアーティストグループBE:FIRST・RYOKI(三山凌輝)が参戦。
HiGH&LOW 公式サイトより
「はじめまして」とは思えない佇まい

初登場の瀬ノ門工業高校、通称「血ノ門」の皆様。
ビジュアル、設定共に最高にHiGH&LOWだ。
ちなみにこの先ハイローオタで"瀬ノ門"呼びする人はいないと思われる。
この血ノ門が近隣の二校を金で買収、三校連合を結成。鬼邪高とぶつかるらしい。
確かにそのくらいのインパクトがないと厳しい。
なにせ前回の敵は鳳仙学園だったのだ。

そんな血ノ門を率いる2人。
・須嵜(すざき)役にNCTのYUTAさん
・天下井(あまがい)役にBE:FIRSTのRYOKIさん

勉強不足で誠に申し訳ないのだが、完全に初めましてのご両人である。本当にごめんなさい。
ただインスタフォロワー数が日本人男性トップだったり、世界的に活躍してらっしゃるとのことなのでこれは知らない俺が10-0で悪い。

そもそもの話をすればHiGH&LOWに浸るまではLDHに対しての認識も非常に薄かった。
それが今や通勤中には「Top Down」を聴くまでになっている。

予告を観るにバチバチに気合が伝わってくるのでここは素直に楽しみです。
なんなら好きなアーティストが増えるまであるね。

そして上でもちらりと触れた鳳仙学園
ザワにて堂々登場、オープニングから観客のハートをカツアゲした彼らも帰ってくる。
ただ予告に出てくるのは"小沢仁志"のみで、アタマの上田佐智雄ことサッチーがいない。

「最高」の鳳仙のアタマ。顔が良い。

シンプルになんで??学校やめた??
学年的には三年で現役なハズである。
留学に行ってるとか?ハイローならありえる…か

これが不安要素の残り1割でもある。
正直少し、いやかなり寂しい。


さて、鈴蘭。

これがまた一波乱ありそうだ。
予告にて「鈴蘭」の文字を文字通り背負った男が出てくる。(ヘッダー参照)
これが噂の「ラオウ」か?個人的にはNOだ。

「鈴蘭高校」というのは聖域である。
ブランド的な意味でも宗教的な意味でも。
熱狂的なファンが数多く存在し、そしてそれはHiGH&LOW製作陣とて例外ではない。
あっさりと鈴蘭を描くことはしないだろう。
「全員主役」とはいえ鬼邪高、血ノ門、鳳仙と語るべきことが多い中、片手間(あえてこう書くよ)では描けるハズもない。

おそらくザワのときのように存在が語られるまでに留まる。留まってほしい。
そして件の「鈴蘭男」はただのファンか中退者か。はたまた名を騙るだけの敵役か。

そうであってほしい。お願いします(2回目)。


最後に。
皆様、この漢をご存知だろうか。

「マ・ドンソク」通称"マブリー"

アジア一のガタイを持つ、"頼り甲斐"が服を着ているような漢である。

内容の急激な方向転換に驚いている方もいらっしゃるだろうが、そのまま聞いてほしい。

映画好きならもちろん見かけたことはあるだろう。
最近では天下のMCUにも登場、活躍の場を世界に拡げる名優である。

轟とは別ベクトルの「推し」とも言える御仁なのだが、つい最近ビッグニュースが飛び込んできた。

韓国の人気俳優マ・ドンソクが、株式会社LDH JAPANとエージェント契約を結んだことが明らかになった。(2022.1.11)
シネマトゥデイ様より

とんでもないことである。

盆と正月がいっぺんに、とはまさにこのことだ。そう、つまりはLDHを通じて様々な媒体にマブリーが出てくる可能性がある。
いや、可能性どころではない。確実に出てくる。

さてここで皆様にも考えていただきたい。

世界的名優を出すに相応しい世界は?
そういえばNCTは韓国でも大人気らしいですね。


HiGH&LOWでは「ありえない」はありえない。

大穴でバルジ役にぜひ。

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