【BeBA TERRACE STORY】


Vol.10【まなび棟紹介】「CAFE LAube」
淹れたて自家焙煎コーヒーを
気軽なスタイルで提供。



盛岡駅の南側、岩手県立美術館をはじめ、
数々の文化施設が集約する盛岡市中央公園。
その一帯に整備されつつあるBeBA TERRACE (ビバテラス)は、
ゆたかな感性を持つ子ども、答えを自ら見つける子どもを育み、
「社会とつながる機会創出」を願う、
3つの民間事業者が主体となってつくる場所。
都市公園の価値向上をめざし、市民の皆さんと育てていく空間です。
さらに、その理念に賛同した事業者たちも徐々に加わって
「あそびとまなびをつなぐ場」づくりに邁進中。
ここでは、BeBA TERRACEに関わる事業者
それぞれの思いを、順次紹介していきます。



出発点は、社会人になって知った
自家焙煎のおいしさ。

まなび棟の通路、白いのれんが出ている日はオープンしています

ビバテラスのまなび棟通路に面した「CAFE LAube」(カフェローブ)は、テイクアウト専門の自家焙煎珈琲店です。そのまま持ち帰るのはもちろん、通路の椅子テーブルや芝生に面したウッドデッキに腰掛けるお客さんも……。コーヒーを片手に、公園ならではの緩やかな時間を過ごしている姿が印象的です。
北上市出身の明戸さんは地元のメーカーに勤務していましたが、ふと出合った自家焙煎コーヒーの味わいに衝撃を受けたことがきっかけで起業したそうです。
「北上では、盛岡のようなコーヒー文化がなかったですし、自分も自家焙煎したコーヒーを飲む機会がありませんでした。普段は、コーヒーといえば砂糖入りの缶コーヒーを飲むのがあたりまえ。社会人になって自家焙煎コーヒーを飲んだ時、これがコーヒーなのか、という驚きがあったんです。自分がそれまで飲んでいたコーヒーとはまったく違うものでした。これは絶対、そのおいしさをいろんな人に知ってもらった方がいいと思いました」。
それを機に、自分でコーヒーを焙煎して飲むようになった明戸さん。地元の人たちが手軽に飲める形態で販売できないかと考えはじめます。

会社員を続けながら
1号店をオープン。

明戸さんの似顔絵がトレードマークのカップ

そこで、思いついたのがドライブスルーの自家焙煎コーヒー店。全国チェーン店を除けば、ありそうでなかったスタイルです。
「コーヒ専門店やカフェまで出向くのはハードルが高いと思う人も、ロードサイドで車から降りずに買えれば、気負わずにきてくれるのではないかと思って」と明戸さん。スタイルとしては、秋田県内の路上でアイスクリームを販売する「ババヘラアイス」がヒントになったそうです。
実家の近くに空き物件を見つけた明戸さんは、自ら交渉をして借りる段取りをし、北上市郊外に「CAFE LAube」1号店をスタートしました。家族の反対を押し切っての決断です。とはいえ、すぐに集客できたわけではなく、オープン後はお客が来ない日も多かったそう。「時間だけはたっぷりあるので、いろんな焙煎方法やコーヒーの淹れ方を試すことができました」と明戸さん。この期間にレシピを研究してオリジナルスイーツも誕生しました。

ラテやスイーツも人気
濃厚なベイクドチーズケーキは定番スイーツの一つ

まだコーヒーに出合っていない人こそ
気軽に立ち寄ってほしい。

現場実践しながら探究を重ねた明戸さんは、1号店オープンからおよそ2年後に会社を退職。独学で身につけたスキルと持ち前の行動力で、盛岡や花巻など県内各地に「CAFE LAube」を展開していきます。焙煎機の設計や製造も明戸さん自身が手掛けているのだとか。そして、2023年3月には盛岡市中央公園ビバテラス店がオープン。ビバテラスは駐車場が広いため、車を降りて散歩しながら、コーヒーを味わう人も少なくありません。

まなび棟通路は「つなぐテラス」と呼ばれる小さな交流スポット

「コーヒーが好きな人は、もうさまざまな店を知っています。だからこそ、まだそのおいしさに気づかずにいる人にも飲んでほしいですよね。ここで自家焙煎コーヒーに出合って興味がわいたり、もっといろんな種類が飲みたいと思ったら、本格派のコーヒー店に足を運んでもらってもいいと思います」。
そう話す明戸さんの言葉は静かですが、熱い気持ちがにじみ出ます。メニューは全店共通。コーヒー豆は保存が効くからこそ、焙煎したての香りと風味を大事にしていると話します。

「コーヒーは飲む人それぞれの嗜好が違うので、良し悪しを数字化するのは難しい。でも、焙煎直後の数日間は、その風味や香りを強く感じるんですよね。ここはコーヒーへの入り口みたいな場。豆の種類で選ぶというより、フレッシュな焙煎したてのコーヒーを飲んでもらうように管理しています」。
世代を問わず楽しめるよう、カフェラテや黒糖ラテ、キャラメルラテなど甘いドリンクもいろいろ。ベイクドチーズケーキやパウンドケーキなど、自家製スイーツも充実しています。ビバテラス店は、現在週末に加えて水・木・金曜日も営業。春以降は芝生用のピクニックシート貸出も予定。ちょっとした散歩がてら、ぜひ味を運んでみてください。

笑顔で迎えてくれるビバテラス店の皆さん


明戸 一眞(あけと かずま)さん/CAFE LAubeオーナー

北上市出身。地元の工業高校を卒業後、電気関係の仕事を経て、北上市内郊外にドライブスルーの自家焙煎珈琲店「CAFE LAube(カフェ ローブ)」1号店を立ち上げた。以降、テイクアウトやイートインカフェなど、立地にあったスタイルで、奥州市、北上市、花巻市、紫波町、盛岡市にて7店舗を営業する。ビバテラス店は2023年3月オープン。

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