小説「変な家」
最近は寝て起きてを繰り返しているが、1日に1回は外に出て、駅のスターバックスに行くようにしている。
特にやることもないのだが、気が紛れればと思い、本を読んでみることにした。
本当は鬱を解決する本などを読んだ方がいいのかもしれないが、それらを探す気力がない。
なので、少し前に映画にもなった雨穴著「変な家」を読んでみることにした。
「変な家」とは、ウェブライター、youtuberである雨穴氏によるミステリー小説である。
あらすじは、作家の雨穴の元に、知人で中古物件の購入を考えている柳岡が、ある物件の間取りを持って相談にやってくる。
しかし、柳岡は"この物件に不可解な所がある”と言うので、雨穴は設計士の知人である栗原に相談。
物語が進むにつれて、この物件にまつわる恐ろしい真実が明かされるという内容である。
この物語はyoutubeに投稿された動画を元ネタに話が繰り広げられているが、非常に面白いミステリー小説であった。
噂ではホラー小説と聞いていたが、そこまで怖い要素は多くなく、むしろ興味深い内容でより面白さが増したと思う。
また、元になっている間取りだが、自分自身も二級建築士を持っているので、間取りを読めば読むにつれて不可解だと思う点が段々と増えていき、間取りを読むだけでも面白かった。
しかし、住宅設計をやっていない今、もし自分が住宅を設計するとしたら、もしかしたら窓のない部屋ができてしまったり、不可解な空間ができてしまったりと凡ミスをしそうなので、ある意味、他人事ではないなとも思った。
面白かったし、何より読みやすかったので、いい気分転換になったと思う。
ミステリー小説はあまり読んだことがなかったけど、機会があれば違うものも読んでみたいと思った。
しかし読み終わった後、現実に引き戻されるのがなんともつらい。
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