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始めるのに遅すぎるなんてことは何もない。

私が、49歳6カ月の秋に始めたスイミングの話です。ほとんど泳げなかった私が、スイミングと出会い変わったこと、得たものについてお話ししますね。

今でこそ、スイミング教室は子供の習い事の一つですが、私の子供の頃はプールの授業など半分お遊びのようなものでした。高校時代水泳の授業で、大して泳げないのに25m泳ぐ羽目になり、息継ぎせずにゴールした後は水泳とは無縁のまま、大人になりました。

ところが。
高校時代の友達と、宮古島に行き、私の意識は突然変わります。
当時、宮古島では11月の初めに、オープンウォーターの大会が開かれていました。友人が1.5キロに出場するので応援も兼ねて行くことにしました。
会場の前浜ビーチの美しさは、言葉にはできないほどでしたが、なによりも大会に参加している人たちの、決して若くはないのに、鍛え抜いた肉体と完泳後の輝いている笑顔を、心の底から羨ましいと思いました。いつかは私もこんな美しい海で泳いでみたい、と。

自己流で泳ぐより少しの間でも習った方が良い、との宮古島の大会に出場した友人からのアドバイスに従い、東京に戻ってすぐにスイミングスクールを探し、週末に通い始めました。

驚いたのは、プールにいるのは60代以上の元気なシニアばかり。迫力あるバタフライを泳ぐ女性は、85歳のおばあちゃまでした。

スクールには結局2年近く通いました。クロール、背泳ぎ、平泳ぎからバタフライの基礎を習いました。今はスイムトレーニングと、マスターズ練習会という、泳力をつけるクラスに出ています。スイミングを始めて間もなく4年。1日1000m〜1800mぐらいは泳ぐようになりました。

スイミングが私に与えてくれたもの。

1.近所に住む共通の志を持つ友人ができたこと。
ジムのおススメレッスンのみならず、美味しいお店から、病院の情報など、人生の先輩でもある彼女たちから、仕事では知り得なかったことを得ています。

余談になりますが、プールで知り合った方の中に看師さんがいて、人間ドックで引っかかった話をしたら自分の勤める大学病院の先生を紹介してくれました。検査の結果、悪性の腫瘍が見つかりすぐ切除して事なきを得ましたが、放置していたら今頃は深刻な症状になっていたかも。プールの縁に感謝です。

2.自分をリセットする時間を持てること。
水の中は無音で、泳いでいるときは何も考えずに無になれます。全身も疲れるのでよく食べてよく眠れます。嫌な事があっても引きずらないようになりました。

3.できないことができるようになる、と知ったこと
もう歳だから、お腹が出てるから、水着になるのが恥ずかしいから、なんて思って躊躇してる人がいたら、一度プールを覗いてみて欲しい。ほとんどの方があなたより年上で、あなたよりお腹が出ているはず。脂肪が多い方が浮くのです。
何歳から始めても良いし、何歳までも泳いでいい。要はまず始めること。始めるのに遅すぎるなんてことはないのです。できないことはできる人に教えてもらえばいい。できるようになれば楽しい。

いつか宮古島のオープンウォーターの大会に出るという夢はいまだ実現できていません。私が応援に行った2年後から実施されなくなってしまったから。宮古島でなくとも、エメラルドグリーンの海でロングを泳ぐ日を想像しながら、泳力向上に努めます。

#スイミング
#日々のこと


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