強くなった私

ハワイ島に住むようになって16年目。まさかほとんど興味の無かったハワイに住むことになるとは思ってもいなくて、ここでの生活に慣れるのに2年かかりました。アメリカ本土の中西部アイオワ州から引っ越してきた私にとって、アメリカでもない、日本の文化や食べ物はあるものの、もちろん日本そのものでもない。モヤモヤした気持ちに整理をつけるのが難しかった。

フラと出会い、ハワイの歴史文化を通してハワイと日本の繋がりも学ぶことができ、友人たちがハワイの美しい自然のなかに連れ出してくれて、今ではハワイに住まわせてもらえてることに感謝しかありません。

暗黒の2年間、私を最も苦しめたのは、虫、ゴキブリ、ゲッコー。実家でも子供の頃は虫もたくさんいたけど、ハワイには今まで見たこともない虫、ひとまわり大きいサイズのゴキブリ、ゲッコーのオンパレード。7年過ごしたアイオワ州ではゴキブリや虫(蚊や蛍はいました。)にはほとんど出会わなかったので、ハワイ島に来た時の私の虫に対する免疫はかなり下がっていました。夜に使った公衆トイレの天井、壁に大量にいたゲッコーにおののき、家の中で列を作っているアリに激怒し、昼間でも外に平気でいるゴキブリにびっくりしたものです。

ゲッコーには鮮やかな緑のものと、茶色のものがいますね。緑ゲッコーはちょっと大きいし、茶ゲッコーを攻撃します。とはいえ、昼行性の緑ゲッコーはよく見かけるし、アーティストもよく題材として使ってますよね。私も写真があるのは日中に見かける緑ゲッコーです。ある地元の人は緑ゲッコーは捕まえてトイレに流すとか。「つぶらな瞳がトイレの中でクルクル回って行ったわ。」とその人は笑ってました。ハワイアンのアンティも緑ゲッコーには厳しくて、「あっちいけ〜、茶色いのがいるんだから〜」と追い払います。

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アイスクリームを舐めてる緑ゲッコー

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一人暮らしになり、必要にかられてドキドキしながらだけどゴキブリも一発で仕留められるようになり、(ハエ叩きが一番効果的)いろんな種類の小さな虫にも恐れることもなくなりました。「ゲッコーって、家の中にもいるのね。」と変に感心したり。茶ゲッコーは家守として初めからそのままにしてたけど、フンが壁にこびりつくのが嫌で緑ゲッコーは確保して外に出していました。でもすぐ戻ってくるのでもう諦めました。どちらも虫を食べてくれるし、(彼らの食事風景は何度も目撃しています。)茶ゲッコーは夜出てきて「チェッ、チェッ」と「ケッ、ケッ」の中間のような音で鳴きます。それも「よし、よし。」という気持ちで聞けるようになりました。

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こうやって独身女性は強くなっていくんだなぁ。でも可愛げは無くさないようにしたいものです。

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【text&photo by Mina from Hawaii Big Island 】

成田水奈 愛知県出身。27歳の時に米国アイオワ州に留学。小学校教員免許を取得後公立小学校で教える。結婚を機に全く興味のなかったハワイ島コナに移住。しかしコナでフラダンスと出会いフラを通してハワイの歴史や文化、自然との関わり方や生き方を学びながら、日系人協会に所属し日系人移民の歴史、功績も学ぶ。離婚後もハワイ島が気に入り引き続き公立中学校で日本語とEL (English Learners)クラスを教える。通訳をきっかけにタマラエネルギーと出会う。自分らしく生きるサポートエネルギーを広めるためアクティベーターとなる。

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