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一大観光地・ベンタイン市場(ベトナム🇻🇳)に行ってきた!アジアのエネルギッシュとカオスの交差点

こんにちは、「学ぶ遊べるTravel」です。
今回は、ベンタイン市場について紹介します。私は2023年3月29日から4月3日までの6日間ベトナムのホーチミン市を観光しました。今回扱うのは1日目の内容です。

アジアを旅行する時に行きたい観光地として「市場」がありますよね?ホーチミン市にもベンタイン市場という非常に有名な市場があるのです。しかし、ベンタイン市場は「ぼったくり市場」とも称されることがあります。この不思議で魅力的な市場について取り上げます!その前に、この記事は次のような人におすすめです!

①アジアの市場について知識を深めたい
②ショッピングをして、ベトナムらしいお土産が買いたい
③格安で量が多く新鮮なスムージーを飲みたい

◇ベンタイン市場に到着!人を魅了するカオスと独自の秩序

まずはベンタイン市場の雰囲気と楽しみ方を紹介します。それを伝えるために沢山写真を撮っておけば良かったのですが、当時の私はベトナムに着いた直後に興奮していて、あまり写真を残していませんでした、、、笑。言葉ベースで出来る限り伝えていきます!

ホテルにチェックインした後、近くでGrab(アジアの配車アプリ)を呼び、バイクの後ろに乗って、ベンタイン市場に向かいました。ベトナムのムアッとした湿度でも風を切って走ると気持ちよく、時間を忘れてあっという間に着きました。観光地としては簡素な四角形の建物。しかし、建物の外で積極的に商売をしているおばちゃんの姿やバックパックを背負った観光客が出入りする様子をみて、れっきとした観光地だと感じました。

ベンタイン市場の入り口。英語とはルールが違うが、アルファベット読みができる。日本人の感覚でも一定程度読めるので、観光地を見つけるのは想像以上に楽。

ベンタイン市場は「ぼったくり市場」と称されます。Grabのおじちゃん曰く、観光客が行く場所だそうです。ぼったくりと言うように、適正価格以上の値段で売り付けられることが多いです。しかし、市場内の猥雑さ商人たちの活力が観光客を魅了し、ぼったくられると分かっていても寄ってしまう場所なのです。

簡素な建物中に所狭しと店が軒を連ねる。アパレルエリアはもっとすごい。この猥雑さこそアジアを旅行するものが本能的に求めているものではないか?

確かに、市場内は猥雑に見えます。しかし、よく観察してみると食品エリア、アパレルエリア、飲食エリアなどがすみ分けられています。その中でも、食品でいえば野菜・フルーツとコーヒー・茶は分けられていますし、アパレルで言えば、衣服、靴、帽子が分けられています。カオスの中に一定の規則と合理性が共存しているのです。

だからこそ、市場を回っていても不思議とストレスがないんです。「ここは食品エリアか。ここはアパレルエリアか。」と脳内で処理できるからこそ、楽しめます。日本でいえば、ドン・キホーテの店内みたいな感じですね笑。ただ、大変なのが客引きと値引き交渉、、、笑。これは本当に体力をもってかれます。値引き交渉は後に紹介します。

そんなベンタイン市場の基本的な観光情報を紹介したいのですが、私の海外旅行の参考書『地球の歩き方』が手元にないので、基本情報は割愛させてくださいm(__)m。しかし、『地球の歩き方』では紹介しきれていない生の情報を以下でお届けします。

①ベンタイン市場の位置と移動方法
超有名な観光地に挟まれた場所にあります。ホーチミン市を訪れたら行くだろう観光地は、サイゴン中央郵便局/サイゴン大教会とブイビエン通りが例に挙げられます。ベンタイン市場は2つの観光地から1キロも離れていないので、気軽に訪れることができます。もちろん徒歩で行くことができますが、気温が高いことに注意が必要です。私は時間と体力を節約して、Grabを使いました。

②ベンタイン市場で何が出来るのか?
ショッピングと食事ができる場所です。ショッピングではお土産が買えます。一方で、世界的なブランドも売られていますが、それらはブランドのコピーという説が有力なので、絶対に買ってはいけません。税関で没収されますし、最悪の場合捕まるので、本当にやめた方が良いと思います。また、食事は軽食が食べられます。がっつり食べるところではなかったと記憶してます。

③広さや滞在時間はどれほどか?
広さは、日本でいうと地元で有名な市場より少し大きいぐらいです。一階建てです。そのため、回り切れないことはありません。滞在時間はゆっくり過ごしても1時間ぐらいでしょう。しかし、商魂たくましいおじちゃん/おばちゃんとの価格交渉に苦戦しているともっとかかるかも知れませんね笑。

では、ここからはお土産を買った話とスムージーを飲んだ話を紹介します。

◇ベトナムのネタTシャツを求めて!苦労した価格交渉の末に。

価格交渉に挑戦しました!Tシャツ4枚4000円で購入。高かった、、。
ベンタイン市場はぼったくりと何度も言いましたが、むしろ1つの営業手法だと思います。羽振りの良い観光客からなるべく高い価格で買って欲しいと思うのは当然です。はじめは高い価格を言って、一定の利益が見込める中で値下げをするのがベンタイン市場の商人のやり方なのでしょう。そのため、観光客としては値下げ交渉が肝要になってきます。

そもそも、私はベトナムのネタTシャツを着て、街を歩きたいと思い、ベンタイン市場に来ました。市場に入ってみると数々のネタTシャツ店があって驚きました。Tシャツのバリエーションが少ない店があったり、なぜか最初の値段設定が高すぎる店があったり、どうも店の質はピンキリなのかもしれません。

なるべく少ない時間の値段交渉で、数枚のネタTシャツを買いたいと思い、Tシャツのバリエーションが豊富で、比較的初期設定の価格が高くない店を選びました。ちなみに、私が購入した4枚のTシャツをこちらです↓↓↓

ベトナムのビールブランド「333(バーバーバー)」の図柄。ビール缶にもこの模様が描かれている。ワンポイントの白Tシャツなので、結構普段使いしている笑。
Patagoniaならぬ「Saigonia」。ホーチミン市の旧名であるサイゴンから由来。絵柄を見ると、ホーチミンの各観光地が描かれる。日本で着ていると、よく二度見される。
Starbucks Coffeeならぬ「Vietnamese Coffee」。図柄の下に書かれるベトナム語が地味に可愛い。それにしても、スタバのマークをオマージュしたTシャツは世に多い。
ベトジャンの図柄を模したようなTシャツ。刺繍が施されており、お店のおばちゃん曰く単価が高いそうだ。1年間使っているが刺繍はほずれず、よれない。物は良い。

はじめはこの4枚で8000円ぐらいだと言われました。まぁ高いです笑。適正価格だと1枚500円未満と言われ、4枚で2000円ぐらいです。日本ではしまむらやユニクロでTシャツを購入すると、1枚1000~2000円ぐらいなので4枚8000円が高すぎるという訳ではないですが。マーケットの適正価格を知っていると、値下げ交渉しないと!と思ってしまいました。

(ちなみに、基本的に通じるのは英語なので、英語で価格交渉します。難しい表現を使っても大概通じないので、中学生レベルの英語で十分です。しかし、同じ内容でも通じるものと通じないものがあり、通じる表現を見つかるまで言い換える英語力はだいぶ必要になってきます。)

値下げ交渉素人の私は次のように交渉してみました。まずはユニクロの価格を引き合いに出してみました。そして6000円まで値下がりました。その後は一回帰るふりをしてみると、「お前の希望価格を教えてくれ」と言わんばかりに店員さんが電卓を差し出します。そこで3000円という無理がある値段を提示。あくまで、ブラフとして提示してみました。

流石に無理だという反応の店員さん。そこで、粘り強く会話したり、また帰るふりをしたり、「うーん」と黙りこく時間を使うなど、様々な交渉手法を駆使しました。正直、交渉に疲れたということと、お店のおばちゃんの渋くなる顔が見ていられなくて、4000円で妥協しました。この経験から、ベンタイン市場で適正価格まで落としきる人は玄人だなと感じました。

1枚1000円で購入するのは、失敗と言えます。しかし、値引き交渉で大切なことは「自分がどこで満足できるのか?」ということだと思います。私は元々ネタTシャツが欲しかったですし、「1枚1000円ならユニクロより安いか!」と思い、すごく納得しました。
スーパーで飲み物を買うと100円、自販機で買うと180円、飛行機の中で買うと400円。この話と同じことだと思います。観光地で払う金額など、適正価格なんてありませんからね。

◇市場内でスムージーを購入。安くて、多くて、新鮮で。しかし暑さに注意!?

ベンタイン市場では飲食エリアもありました。事前情報では確認できていなかったことなので、驚きました。この時は、ベトナムに着いて、ホテルのチェックインをして、その足で市場に来ていたので、とにかく甘い飲み物が飲みたかったです笑。

壮絶な価格交渉を終え、ふとのどの渇きを思い出した時、お店のおじちゃんが私に手招きしてました。せっかくなので、寄ってみるとスムージーを提供する場所でした。王道の味からちょっと変わった味まで、10数種類のフレーバーがありました。私はせっかくベトナムに来たのだからと思い、ココナッツ味のスムージーを注文しました。

写真では伝わりにくいが、500mℓのペットボトルぐらい大きい。屋台で提供されており、数席分を備えている。右手前を見ると、フードを提供していることも分かる(当時は気づかなかった笑)

量は500mℓぐらいで、なんと価格は100円!日本だと400円~でしょうし、ココナッツ味だと700~800円してもおかしくないですよね。味は想像の通りですが、コスパの良さから満足感はめちゃくちゃ高かったです。

しかし、1つ問題がありました。それは気温の高さです。提供から5分たらずで完全にぬるくなりました。私はゆっくり飲んでコスパの高さを享受していましたが、それが仇となり残り1/3ぐらいはぬるくて、あんまり美味しくない状態でした。非常に申し訳なかったのですが、耐えきれず捨ててしまいまいた。ベトナムで飲み物を飲むときは、もったいぶらずにグッと飲むことが良いですね。

ベンタイン市場の周辺にあったゴミ箱。日本とは違い、そこら中にゴミ箱が設置されているが、ホーチミン市の暑さによってゴミ箱からは異臭が放たれる。これも文化・慣習ですね。

最後にちょっとした余談ですが、フランス人ロシア人が多かったです。ベトナムはフランスの元植民地であったことから、フランス人からしてみると関わりある国という印象があるのでしょう。街中でも、各観光地でもフランス人の姿を多く見かけました。

また、ロシア人も多いのです。ソ連時代は同じ政治体制を取っていた国だったという関係があります。また、ソ連はベトナム戦争後に協力・支援した事もありました。ベトナムも戦後直後の教育で第二外国語としてロシア語を教えるほどです。ロシア(ソ連)とベトナムの関係から、ロシア人も多いわけです。

特に彼らとコンタクトを取ったわけではありませんが、今思うと話しかけてみればよかったなと思います。そういう歴史的なつながりの中で欧州の観光客が来ていて、彼等には何かしらの想いがあるかもしれません。そんな彼らと会話することに大きな意義を感じますし、そのキッカケがベトナムにはあるんだな~と強く感じました。

おわりに

今回はベンタイン市場について紹介しましたが、どうだったでしょうか。アジアのエネルギッシュさやカオスさの代名詞でもある「市場」ですが、ベンタイン市場はお土産が買えて、飲食もできて、あわゆくば欧米系の観光客と交流できる場所でもあります。

また、人が集まり、人と人とが交流する中に文化が生まれるように、この市場の中にはアジアらしさがあり、ベトナムらしさがあり、当然ベンタイン市場らしさがありました。それは軒を連ねる露店や山積みに積まれた商品から感じられ、特に衝撃的だったのが商人の積極さ。それはまさに客引きに在り、値段交渉に在り。

ベンタイン市場は楽しむにしても、学ぶにしても十分に魅力的な観光地でした。また、ホーチミン市に行く機会があったら絶対訪れたい場所です。今度は飲食エリアでフランスの方と会話しながらご飯を食べたいな笑。

ではまた。


【コラム】

ベンタイン市場で買ったネタTシャツに関して少し話したいことがあります。購入した4枚の中には、ベトジャンの絵柄を模したTシャツがあるのです。ベトジャンは服好きの方なら知っている人が多いと思います。私はこの分野の素人なので詳しくは分かりませんが、ベトジャンはベトナム戦争時に米国兵士が持ち帰ったスーベニアです。

もちろん、今回購入したものはベトジャンからかけ離れた商品ではありますが、絵柄が似ていることから「ベトジャンの気分が味わえる~」と思って選びました。なんといっても、ベトジャンの価格は2万~ピンキリですからね。最近はベトジャンと同じ図柄のTシャツも手に入ることを知りましたが、それでも1万は超えてくるそうで。

日本で購入するものは当然質が良いでしょうし、一定のブランドがあるものでしょう。それでも気分を味わえるという点で1000円で買えたら良い買い物じゃないでしょうか?むしろ、ベトナムで作られて、ベトナムで刺繡を施されたものはれっきとしたベトTなのでは?と、くだらないことを考えています笑。

いや、1000円と言ってもですね、着心地が良いんですよ。やっぱり日本のアパレルブランドがベトナムで生産しているように、この国では技術者が沢山いるだろうし、生地も沢山あるんだと思います。もしかしたら国際的なアパレルブランドの生地が流れている可能性もありますよ。そう考えると、日本で1000円のTシャツを買うよりも、質が良いのではないか?と考えています(知らんけど)。

最後に思うことは、ベトナムに行って安いベトジャンを買えるのではないか?ということです。ベンタイン市場でベトジャンの図柄を模したTシャツを販売していたということは、ベトジャンのウケが良いということに気づいているはずです。だからこそ、どこかしらの市場で売っているのではないか?と疑問に思っています。
そんな独り言を呟いてみました。また、ベトナムに行く機会があったら検証してみます。

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