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どうも、魔女です


私が魔女を名乗ったところで
きっと大半の人間が嘘だと笑うのでしょう

けれど、私が魔女でないという『証明』は
誰にもできやしないのです

例え魔法をお披露目できずとも
大衆の面前で体を抉られ、その中身が人間と同じであろうとも
それらを証拠とするには弱すぎるのです

私が魔女でない証明はできないのです

では逆に
どうやって私は自分が魔女であることを
証明いたしましょう?
そんなのは簡単です。

魔法をお見せすればよろしい。

なら早く見せてみろ、と今にも声が聞こえてきそうですが
今すでに見せております

ただあなたがこちらを向いていないだけで
私は魔法を使っているのです

私が魔法を使っていないのではなく
あなたが『たまたま魔法を使う場面を見損ねている』のです
こちらを振り返った時私が何もしていないからと言ってヤジを飛ばしても無意味です
だってこっちを向いているあなたの後ろに
私はティーカップを宙に浮かべているのですから

もちろんそれは貴方に見えない
私は魔法を主張する
見えない貴方は否定するでしょう
けれども見えない=無いというのは
主観と妄信による暴論
無い、を証明することはできないのです

私は魔女
だけど、けしてアクシツな者ではございません

ささやかに生きて
生涯他人に害をなす魔法を使わないことをここに誓います

私は、子供がいつかサンタクロースの正体に気づきサンタクロースの存在を否定できたとしても
私が魔女であることの否定ができない都合を心から感謝している

この身でほんのささやかな魔法をつかい
ほんの小さな小さな喜びや楽しみを
そっと分け与えることだけに力を使いましょう

なぜなら私は
魔女であるけれど
先輩魔女に比べたらまだまだ
新米魔女なのです

確信と幸福の魔女であり続けられますように。

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