ビートルズのビートルってカブトムシ?!

Beatlesというバンド名はカブトムシのBeetleに音楽の拍、Beatをかけて命名された?!

しかし、実はカブトムシではないと言ったらどうでしょう?!

正確に言えば日本人が思い浮かべるカブトムシではないという意味です。

イギリスにはいわゆる日本人が考えるカブトムシがそもそも生息していない。
あの手のカブトムシは熱帯に多く、緯度的には日本が最北といわれています。昔は北海道にもいなかったとか??。
(今は本州から持ち込まれたのが生息しているらしい??)

あらためてBeetleを辞書を調べてみると「甲虫」という意味。
甲虫にはカブトムシも含むが、てんとう虫やふんころがし等々を含む。


ではイギリス人にとってBeetleとはどんな虫がだったのでしょうか?


ビートルズ初の主演映画「A Hard Days Night」の中でビートルズが演奏するシーンがありそのステージセットのパネルに具体的な姿が映ってます。

ハードデイズナイト2

ハードデイズナイト1

これがステージセットのパネルっていうのが笑えますが、決してかわいい虫じゃないですねww

ポールマッカートニーはバンド名に関してこんな話をしてます。

「デビュー前、ファンの女の子達にバンド名教えて?と言われ、「THE BEATLES」と答えるとみんな「ウェ~気持ち悪~い」と言ってたよ」
(間違いなくBEETLEとイメージしたはず)

さらにある辞書を調べてみたところ

Beetle:甲虫(こうちゅう)
《クワガタムシなど;残忍・暗闇・不吉などの象徴》
とありました。

そうです、BEATLESというネーミングには
「残忍・暗闇・不吉」という意味を込めていた可能性があります!
つまり見た目が悪く、象徴としても不吉で残忍なダーティーなイメージで、「ウエ~」と言われることが極当たり前、だったということ。


では、なぜそんな縁起でもないネーミングにしたのでしょうか?


ネーミングに関して本当のことはジョークや作り話に埋もれて闇の中ですが、当時のブルースマンやジャズマンがダーティなネーミングやニックネームで呼ばれていたことに由来する可能性があります。


例えばブルース界の大御所マディウォーターズは直訳すると「泥水」、ハウリンウルフは「遠吠えする狼」、ジャズの鬼才チャーリーパーカーはヤードバード「囚人」と呼ばれていて、いずれも美しさからはかけ離れたネーミング!
(クラプトンが所属していたヤードバーズは囚人達)

ローリングストーンズというバンド名は泥水ことマディウォーターズの曲名ローリングストーンからとったものであるが、「転げ落ちている石」という感じでしょうか?


ちなみにイギリスではローリングストーンに「(仕事などを)落ち着きなくコロコロ変えているようでは、何も身に付きませんよ」という意味で使われることがあるとのこと。


さて、ビートルズはデビュー後、マネージャーの戦略で誰からも好かれやすいバンドにするためにたくさんのイメージチェンジをしています。

日本では現在でも特に初期のビートルズはマネージャーの戦略どおりかわいいイメージが保たれ、いわゆる日本のカブトムシと同様好感を持って受け入れられてるようにみえます。

数々の栄光を手にしたビートルズにはもはや「うえっ」と思う人はいないでしょうが、あえてイメージをダーティにチェンジすることでビートルズやビートルズの曲から違う姿が見えてくるかもしれません。

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