ビートルマニア

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アルバム「PLEASE PLEASE ME」発表以降、1963年に発売された3枚のシングルで本格的にビートルズの人気に火が付くことになる。

この時期に生まれた言葉が「ビートルマニア」

最初に登場したのは1963年10月14日の新聞で使われたと言われている。
前日のショーのファンの熱狂ぶりが新聞で伝えられた際に用いられ、この後も使われ続けることになる。
今で言えば流行語大賞にもなったのではないだろうか。

さてマニアと言えば自分自身ビートルマニアかなと思っているのだが、そもそも「マニア」の意味って、自分が考えてるイメージと合ってるのかな?と思い調べてみた。

ウィキペディアには以下のように書いてある。

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マニア (mania) は、「狂気」の意味のギリシャ語に由来し、以下の複数の意味を持つ語

1.「狂気」。プラトン哲学の主要概念のひとつでもある。
2.躁うつ病の躁状態(躁病)のこと。
3.「ひとつのことに熱中する人」を意味する語。

現代日本では一般的に「ひとつのことに熱中する人」を意味する語として用いられる[1](英語では、熱狂状態にある人を指す語はmaniac である)。
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最後に書いてある通り日本では比較的よい意味に使われることが多いように感じるが、1と2をみるとなかなか物騒で、ネガティブに使われていたのかなと思ったが、気になるのは「プラトン哲学の主要概念」のくだり。

そこで「プラトン+狂気」を調べてみると「パイドロス」という著作があり、この本では次のようなことが語られている。

「われわれの身に起こる数々の善きものの中でも、その最も偉大なるものは、狂気(マニア)を通じて生まれてくるのである。むろんその狂気とは、神から授かって与えられる狂気でなければならない」

「恋という狂気(マニア)こそは、まさにこよなき幸いのために神々から授けられるということ」

つまり「恋は神から授けられた狂気であり偉大なるもの」ということ。
もしこのような概念で新聞記者がビートルマニアという命名をしたのであれば一種畏敬の念をもって命名したことになる。

なかなかイキなネーミングで、未だビートルマニアは世界中に存在している。


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