MISERY

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アルバム「PLEASE PLEASE ME」の2曲目。
ジョンレノンとポールマッカートニーがユニゾン(同じ音程を2人で歌うこと)で歌っている。

ジョンとポールの声が似ていて聴き始めの頃はどっちがどっちかわからなかった。

ふたりは兄弟デュオのエヴァリーブラザーズを目指していたこともあって、どの曲のハモリもまるで兄弟のような声でハモる。

しかしなんでそんなに似てるのか?

それはポールマッカートニーがモノマネの天才だから!という説がある!
つまりジョンの声に似せてハモることができる!

この曲に関して、問題は録音時のジョンはひどい風邪をひいていて鼻声なのだが、驚くべきことにポールはその鼻声のジョンの声に似せてユニゾンをとっている!

ハモリはビートルズの大きな魅力のひとつ、これからもオリに触れ話したいと思う!

発音にも特徴があり、「send her back to me」の歌詞の「send」を「shend」と発音している。これはアメリカのシンガーを真似た発音らしく、自分たちのアイドルを真似ていくつかの曲でこのような発音で歌っているのだ。


もうひとつ注目したいのはプロデューサー、ジョージマーティンのアレンジ。

ピアノの音がそれなのだが、単にピアノの音を入れているのではない。
シンセサイザーなどがない時代、ある楽器の音に変化をつけることはチャレンジだったのだろうが、ある録音方法により、単にピアノの音から変化のある音を作っていて、この曲に相応しいキレがあり、ロマンティックな響きになっていないだろうか。

どうやって録音しているかというと、普通の音程の1オクターブ低い音で演奏し、半分の速度にして録音するらしい。

すると録音したテープのスピードをあげた時に本来の音程になるのだが、響きの長さが半分になるなどの効果があるためにこのキレが表現できるのかな。
この技はビートルズ以前からジョージマーティンが得意にしていたパターンらしい。

このようなアレンジとふたりのユニゾンがあって、地味ながら心地良いこの曲。
演奏時間が1分48秒しかなく、あっという間に終わってしまう🤣

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