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感想記事:しあわせのつぼ

布施さんの出ていた舞台「しあわせのつぼ」をDVDで鑑賞しました。

舞台をそんなに見る方でもないし知識もないのですが、面白かったので記録用に書きます。

上演情報

脚本・演出:福島三郎 音楽:本多俊之

2006年に東京、大阪、名古屋、新潟、福岡で上演されたようです。

公演情報、稽古日誌などが↓にありました。DVDも2006年に発売された模様。

http://blog.livedoor.jp/shiawasenotsubo/

あらすじ

以下、DVDパッケージより引用。

「主人公の立花順子は平凡な専業主婦です。熱烈な恋愛の末結婚し、一男(孝一)をもうけました。結婚して20数年。少々(??)女癖の悪い夫、なかなか定職につけない息子、どこにでもある倦怠期…。が、しかし立花家のそれは、とても「どこにでもある」と言えた代物ではありませんでした。実は、立花順子の夫、立花隆平は日本を代表するポップス歌手。名前を出せば大概の人がときめき、羨望の眼差しを送る存在だったのです。ある日、隆平が倒れてしまいます。運ばれた病院に嫌でも集まってしまう、順子、孝一、隆平のマネージャーでもある実の弟・良和、順子の親友・里子、順子を密かに慕う隆平の付人・俊介、隆平の愛人(?)・恵美…etc。

さあ、物語の展開はいかに。そして、順子は「しあわせのつぼ」を見つける事が出来るのでしょうか?」

これ、「?」の使いどころ、見たあと読むと上手いなと感じます。

キーワードは「しあわせのつぼ」と「しあわせのかたち」。

「しあわせのつぼ」は、順子が読んでいる本の題名だが、そこに「女性には、押された瞬間にすべてが幸せになるというツボがある。そのツボを押すことができる男性は生涯でたった一人。」という記載がある。順子はそのしあわせのつぼはどこなのか、分からずにいる。

「しあわせのかたち」は隆平が歌う歌のタイトル。

布施さんは立花隆平役でご出演されています。ポップス歌手って、まんまですね。笑

印象

DVDは前後半で分かれていて、とにかく前半はドタバタコメディ。テンポも良くて、面白い。そして、隆平何やってるねん!感がものすごい。

何せ奥さんを差し置いて、噂になっている女性歌手と翌日から海外行く計画とかしているし。でも後半、徐々に、これまでのすれ違いや誤解が明らかになっていく。最後は、全員が全員ハッピー!ではないけど、納得の終わり方。

私の見解

以下、少しネタバレするところもあると思うので、まだ見てなくて詳細知りたくない方は回れ右、でお願いいたします。

・順子のしあわせのつぼは、隆平からの愛を、隆平自身の口から出る言葉で確かめることだった。

・考える「しあわせのかたち」が、順子と隆平で違っていた。

 順子は歌手になるという自分の夢を、愛する隆平といるために諦めた。一緒にいることが幸せ→でも隆平が売れて、一緒に以前よりいられなくなってしまった。

 隆平は愛する順子との想い出の曲(しあわせのかたち。後半になって分かるがこの曲の作詞は順子)を、多くの人に知ってもらいたい、歌ってもらいたいという気持ちで仕事に臨んでいた。(それもあって、売れてからは色々な女性と噂になった、ということと思われる。)

 →隆平にとって恵美は、その歌を広めるための最良のパートナーとしての認識。(ややこしいな!)

・隆平は家族を守りたいという想いから、結婚している事実、子供がいる事実を隠した。

・良和は兄の家族の気持ちを想って、自分は結婚しないでいた。

どなたかの感想にもありましたが、良和が一番不憫かも…。

ざっくりまとめると、それぞれにそれぞれを思うが故に、すれ違いや誤解が生じていたということになります。でも入院をきっかけに、それぞれの事情を本音をぶつけて理解しあったんだな、と感じました。

にしても隆平の、女性との噂があってもみんなから愛されている感じ、布施明そのままではないか…笑。

その他よもやま話

・あまちゃんファンの私としては、宮本信子さんと木野花さんが出てるのがとても嬉しくて(もちろんこちらの舞台の方が先なわけですが。)、見ていて安心感というか、やっぱりお二人の演技は好きだなぁと思いました。

・キスシーン、個人的には好きでした。大人な優しいキスシーン。

・布施さんの入院着(というのか)姿が見れるのである意味レアではある気が。

・特典映像(楽屋へ潜入、など)が面白くて、本編より笑ったかもしれない。潜入する若手をずっと変装(?)して待つ布施さんの可愛さよ…。そしてやっぱり稽古でも歌詞は間違っちゃっていたようで、ある意味通常運転で安心しました。笑

・生で見たかったな…(これに尽きる)

あくまで私の個人的感想ですが、とても面白かったので、もしDVDを見かけることがあったらぜひご覧になってみてください。





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