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良かった景色日記@滋賀県近江八幡

先日のGW、父母とお出かけをした。
毎年何度かしかない私の帰省を楽しみにしてくれている両親はとても嬉しそうだった。

目的地は滋賀県の近江八幡。
小さいころから行きたい店や場所などのリストなどは設けず、車を走らせて目的のエリアまでたどり着いた後は目に留まった心惹かれるものの方へ向かうのがわが家のお出かけスタイル。

朝の8時に起こされ、晴れた青空の中いざ出発。
(飲食店経営で毎日夜中まで働いている父母からすれば、朝8時は超超早起きなのだ。)
今日はそんな日帰りの旅で出会った良かった場面を書き残していきたい。

①Bluetoothを知らなかったふたり

15年乗った車から新しい車に乗り換えた父母。(もちろん中古車)
前の車はかなり古いタイプでCDでしか音楽が聴けなかったのだが、新しい車はBluetooth対応で携帯を繋いで音楽を聴くことができる。
つい先日までガラケーで生きていた二人は"Bluetooth"の存在など知る由もなく、音楽の聴けない車だと思っていたとのこと。

母の携帯を繋ぎ、母の好きな岩崎宏美や広瀬香美,プリンセスプリンセスを流してあげると大歓声が上がった。
母が若かった頃に流行った音楽は私も大好きなので、車内が一気にカラオケボックスに。
私たちばかり楽しんでいると父は拗ねてしまうので、うまい具合に父の好きなYAZAWAを流しつつ、ご機嫌を取るのであった。

渋滞の高速も音楽があればモーマンタイ

②ローソンのメガコーヒー

コーヒーが大好きな父。
父はタバコをやめてからカフェインがニコチンの代わりになってしまったそうでコーヒーが手放せない。
目的地にたどり着くまでに立ち寄ったローソンで私はメガコーヒーを購入。
それを見た父の表情は今思い出しても笑える。
「なんやそのごっつい入れ物は!?アメリカか!?」
そのリアクションのデカさもアメリカに引けをとらんぞ…と思いながら
コンビニコーヒーの買い方を教えてあげつつメガコーヒーをプレゼントした。
「飲んでも飲んでも無くならへんなあ♪」
と嬉しそうな顔を見て私も嬉しくなるのであった。

メガコーヒーだけじゃ足りずファミマにも寄った

③駐車場のチャリンコじいちゃん

目的地の近江八幡に着き、100台は駐車できそうな駐車場に入る。
受付のおじちゃんが「2列目の奥から二つ目が空いてるよ!」と教えてくれた。

おじちゃんが居たところからはそこは見えないはずなのになんで分かるんだろう…と不思議に思っていたところすぐに謎が解けた。

チャリンコに乗ったおじいちゃんが駐車場内を走り回りながらどこが空いているかを逐一受付のおじちゃんに電話で報告していたのだ。

きょろきょろしながら駐車場内を自転車で駆け回るおじいちゃんの姿がなんだかとても可愛らしくて、明日も明後日もこの先もずっと元気で幸せでいてほしいと願うのであった。

おじいちゃんの写真が無かったので鯉のぼりの写真

④誰も悲しくならない断り方

近江八幡の一角で芋けんぴを販売しているお店があった。
そのお店の前で大学生くらいのお姉さんが遠慮がちに芋けんぴの試食を勧めてくれていた。
私たち親子は一度はお断りしてしまったのだが「でも美味しいので…!」と引き下がらないお姉さんに心打たれじゃあ一つだけ…通り過ぎ間際にと芋けんぴを1本いただいた。(めちゃくちゃ美味しかった)「お母さんもどうですか?」と先頭を歩く母にも声をかけてくれたのだが、戻るには若干距離が開きすぎていた。
私だったら「ごめんなさい、大丈夫です…」と尻すぼみに答えるだろうが、母は違った。
「うわ~ごめん、すんごい食べたいけどダイエット中やねん!ありがとうなあ~~~!!」
すごい。そんな誰も悲しくならない言い方よくできるなと感心すると同時に、私もそんな気遣いを真似しようと誓うのであった。

先を急ぐ父母

⑤一人で近江ちゃんぽんを食べに来ていたお姉さん

歩き回って疲れた私たちがようやくお昼に辿り着いたのは滋賀県中心に展開している近江ちゃんぽんの店「ちゃんぽん亭」。
小さい子連れの家族が多かったが、綺麗なお姉さんも1人でちゃんぽんを食べに来ていた。
そのお姉さんがちゃんぽんを食べ終わり、帰り際キッチンに向かって
「美味しかったですーごちそうさまー!」とキッチンにいるスタッフに聞こえるくらい大きい声で言っていたのがすごく素敵だった。
そこには店員さんに「ごちそうさま」を伝えようというハッキリとした意思があり、恥ずかしいという気持ちのかけらもなかったように思う。

近江ちゃんぽん:私はあんかけ

他にも八丁堀を運んでくれる舟にも乗り、戦国時代の名残を感じる景色を沢山見て回った。

八丁堀:GWが一番水が濁る時期らしい

またいつか遊びに来たいと思える素敵な素敵な街だったな。
また同じコースを辿ってもこの日の旅と同じものにはならないだろう。
そんな次回を心待ちにしつつ、今回の旅をここに書き残した。

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