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北海道下川町が、オンラインコミュニティ「ベアラボ」をつくる理由(*2020/6/4追記)

こんにちは。

「シモカワベアーズラボ」へ、ようこそ。

ラボを運営している、立花実咲と申します。

2017年5月から、北海道下川町の地域おこし協力隊として、下川町で暮らしています。2020年3月で、いったん任期は終えますが、協力隊でなくなっても、下川町での活動は続けたいと思っています。

今日は、なぜ「シモカワベアーズラボ」を始めることになったのか、ラボをどんな場所にしたいか──とっぴな妄想もありますが、今考えていることをご紹介したいと思います。

「シモカワベアーズラボラトリー」とは

「シモカワベアーズラボラトリー」、略してベアラボは、オンライン上で人と人がつながり、学び、実践するためのコミュニティです。

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ラボ内では、下川町のさまざまな取り組みのうち、なかなか表立って出てこない地域でのこまりごと、それに付随するお仕事、地域のリアルなお金の話……などなどをお届け。

ほかにも、ベアラボメンバー限定のオフライン/オンラインイベント、下川町内ツアーなども企画予定です。

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もともと「シモカワベアーズ」は、起業を前提として着任する下川町の地域おこし協力隊と、彼・彼女たちをサポートするプロジェクト全体のことを指していました。

2017年度から募集を始め、2018年度、2019年度と、合わせて計3名のベアーズが下川町内で活動中です。

・参考:「シモカワベアーズ」募集ページ

けれど、「何か新しいコトを興したり、挑戦したりするのは、なにも起業型の協力隊だけじゃないよね」という話になりました。

ですので、今では「シモカワベアーズ」を「下川町で自分のやってみたいことや実現したいことにチャレンジする人たち」ととらえ直し、起業型の協力隊メンバーに限らず「シモカワベアーズ」と呼ぶことにしました。

もちろん、いつかこの「ベアラボ」から、起業型の地域おこし協力隊として下川町に移り住む方が現れたら、うれしいなと思っています。

「ベアラボ」をやる理由

なぜ今、オンラインコミュニティをつくるのか。

理由はいくつかありますが、大きくは「つながりを手触りのあるものにしたい」という思いがあります。

下川町は、主要都市から行くには、まあまあ不便な場所です。

わたしはもう何度も東京と下川を往復しているので麻痺してしまいましたが、それでも地図上で見ると改めて「遠いな」と思います。

電車も走っておらず、最寄りの空港からは車で2時間かかりますし、冬は、マイナス30度近くまで下がります。

都会での生活を、そのまま下川に重ねて考えると、不便でしかありません。

けれど、都市での暮らしとは違う軸で営まれる「ここでしかできないこと」が、山ほどあります。

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(マイナス32度まで下がった日の朝。服も凍る)

「ここでしかできないこと」を積み上げた、長年の町の取り組みのおかげで、下川町という名前をご存知の方も、下川町に興味を持ってくれる方も、わたしが過ごした3年間のあいだだけ見ても増えたなと感じます。

町民有志が森の中でのイベント「森ジャム」を開催したり、地域産材を使って、ものづくりできるからと下川町へ移住した木工作家さんがいたり。

教育方面や働き手不足の問題に対して、いま地域に足りない仕組みを作ろうと動いているチームもいます。

こうした動きに呼応して、移住して新しい暮らしを始める方も、ゆるやかに増えつつあります。

そして何より「下川町で何かしたい」「下川町と何かしたい」という声をいただく機会が、圧倒的に増えました。

「何かしたい」の“何か”が、仕事と結びついている方もいらっしゃれば、特に明確ではなくて、ただ下川を好きになったから、という方もいます。

けれど、「何かしたい」という意気込みを受け取っても、個別具体的な提案をできる仕組みは、まだまだ整っていません。

お互いの熱量やタイミングの問題もあり、当日は話が盛り上がってもなんとなく明確な次のステップが見えずに、フェードアウトしていく……ということが、何度かありました。

Facebookの友達申請をしたり、LINEの交換をしたりして、個人のつながりが増えることはあっても、“下川町に”興味がある方々なのだから、もう少し、地域としての受け皿があってもいいのではと感じるようになりました。

思いを持って下川と関わりたいと思っている方々に提案できる受け皿が、何もないことに、もどかしさがつのっていったのです。

そこでハッと思い立った手段が、オンラインコミュニティでした。

SNSで発信している情報以上の濃度で、知りたい人に知りたい情報を届けられる場所が、一つあってもいいのではと思い立ちました。

さらに、ふだんメディアに露出している情報よりも、より突っ込んだ、よりディープな、より赤裸々な地域のリアルを届ける場をつくることで「何かしたい」と思っている方の“何か”が具体的に動かすきっかけになるのではないか──そう思ったのです。

それから、SNSよりも相互にコミュニケーションを取れるコミュニティは、住んでいる場所に関係なく参加できますし、参加者さんが常に情報を享受する側とも限りません。

キャッチボールが生まれる場は、「何かしたい」と感じる方々の集うツールとして、とても有効だと感じました。

お互いの熱意とタイミングを活かして、より手触りのあるつながりを育むために。

自治体公認のオンラインコミュニティ「ベアラボ」は、こうした背景で立ち上がりました。

「ベアラボ」でできること

現在「ベアラボ」でやろうと考えていることやできることは、こんな感じです。

✔️地域に興味がある仲間が見つかる
✔️ベアラボメンバー限定オフラインイベント@都市圏
✔️ベアラボメンバー限定オンラインイベント
✔️ベアラボメンバー限定下川町内フィールドワーク参加
✔️空き家・空き店舗の情報提供
✔️ベアラボメンバー限定で届く下川アイテム
✔️町内の補助制度、北海道関連の助成金の情報提供
✔️下川町での起業支援や新規事業立ち上げの相談を受けられる
✔️公にはしにくい地域の課題や財政の実態を紹介

例① 町民勉強会「森の寺子屋」への参加

下川町で新しいことを始めたいと考えている有志の町民が集う、「森の寺子屋」という月1回の勉強会があります。

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2018年から始まり、全6回で実施しましたが、2018年と2019年を合わせて、ぜんぶで20名ほどの下川町民が参加しています。

過去に持ち寄られたアイディアは
・自主保育の「森のようちえん」を立ち上げたい
・町内の食料自給率を高めるために、ハネ品や家庭菜園の作り過ぎた野菜を販売したい
・働く親を応援するために、子ども連れで夕食を食べに来れる食堂をやりたい
……などなどです。

こういった、それぞれのアイディアを、町民同士でブラッシュアップしたり、有識者の方々をお招きして勉強会を開催してきました。

「ベアラボ」メンバーで、もし一つでも共感するアイディアやご自身のキャリアが活かせるアイディアがある場合は、ぜひこの「森の寺子屋」に参加していただきたいと考えています。

例② ベアラボメンバー限定の木の名刺

下川町の役場の職員や、民間企業の社長さんなどの多くは、ご自身の名刺が木製です。

わたしの名刺もシラカバ材が使われており、初対面の人とご挨拶する時はいつも話題になります。

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持続する森づくりを土台にした林業・林産業をおこなっていることもあり、かなりの確率で覚えてもらえるのです。

ベアラボメンバーには、下川町で作った木の名刺に、お名前などを印字してプレゼントしたいと思っています。

例③ ちょっとしたお仕事のご紹介

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(過去のイベントのようす)

「ベアラボ」の事務局を担う、タウンプロモーション推進部が行うイベントのチラシ作成や、バナー作成などを、ベアラボメンバーにお願いしたいと考えています。

また、東京や札幌で開催するPRイベントも多いため、イベントの企画・運営のお手伝いをお願いしたり、時にはプレゼンターとしてご登壇いただいたり(!)することもあるかもしれません。

本職の方にお願いするほどの謝金は、申し訳ないのですがお支払いできません……。

けれど、「自分でデザインを勉強し始めた」という方や「イベントの企画・運営に興味ある」という方がご自身の実績として、ポートフォリオや略歴に載せられるような案件を「ベアラボ」で見つけていただきたいと考えています。

「ベアラボ」への参加の仕方

まずは、以下のフォームへのご入力をお願いいたします。

フォーム入力をしていただいたら、わたしか他のベアラボ事務局メンバーから、その後の段取りを、ご連絡させていただきます。

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下川町が、地域としてぶち当たっている壁、超えなければならないさまざまな問題は、より視野を広げて見ると、日本の20年、30年先の未来と重なります。

よく地域で活動している方々が、住んでいる自分の地域を「課題解決先進地」と呼んでいますが、下川町も、まさにそれにあたります。

誰も答えを知らない、どうなるか分からない未来に、人口3,200人弱の町が立ち向かうには、たくさんのひとの力が必要です。

ベアラボで生まれたつながりが、地域と誰かの人生に、広がりをもたらしてくれますように。

「ベアラボ」詳細

【ご利用規約】
「シモカワベアーズラボラトリー」ご利用規約

【参加費】
月々1,000円
 noteのサークル機能(トピックごとに掲示板を作り、そこにコメントする形でのご参加になります)

※ベアラボ立ち上げ当初、「無料プラン」もご用意いたしましたが、3ヶ月の運用を経て廃止することにいたしました。詳細はこちらをご確認ください。

【募集人数】
30名

【ゲストメンバー】
※今後追加予定!

【こんな方にピッタリです】
✔️下川町の人たちとつながりたい
✔️移住してまちづくりに関わりたい
✔️移住して自分のやりたいことを形にしたい
✔️移住はしないけど地域と関わり続けたい
✔️地域のためになることがしたい

【参加にあたっての諸注意】
・参加にあたり、下川町へ行ったことがあるかどうかは関係ありません
・規約に同意できる方のみ、ご参加可能です
・「ベアラボ」は2020年3月から1年間(2021年3月末まで)運用予定です。次年度も運用するかは、別途ご連絡します

【お問い合わせ】
下川町産業活性化支援機構タウンプロモーション推進部
01655-4-3511
info@shimokawa-life.info

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