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アイドルマスター シャイニーカラーズ 2ndシーズンの先行上映に行ってきました!※ネタバレありです※

アイドルマスター シャイニーカラーズ 2ndシーズン(以下シャニアニ2期)はストレイライトファンの筆者にとっては待望だったこともあり映画公開して早々に観に行きました。レイトショーでお客さんは私を含めて二人で寂しさもありましたがゆっくり鑑賞出来ました。本日はその感想を書いていきたいと思います。

ネタバレを思いっきりしているので鑑賞予定のある方ブラウザバックをお願いします!




まず早速映画への個人的な点数ですが…

映画としては80点!
ファンムービーとしては100点!

となります。

以下映画として80点を付けた理由です

展開が早いので1stシーズンの映画やアニメを観ていないとついていけません。更に原作を知らないともっと置いていかれる内容となっているのでフラッと観に来るご新規さんはほとんどいないにしても映画にするならもっと展開をゆっくりにして補足してほしいとは思います。

若干3Dの動きがカクカクで目に付きました。激しく動くパートではそこまで気にならなくなりましたがゆっくり動く場面ではそのカクつきが強調されてそれが若干の違和感となっていたのが残念でした。

しかし上記の不満点を帳消しにするくらいライブパートは凄かったです。これはご新規さんが観ても素直に感動できるレベルで迫力があり、映画館のスクリーンで何度も観たいと思わせられる程でした。1話目ストレイライトのデビューライブですが、日も暮れた夜のどこかのビルの屋上のヘリポートで行うというカッコよすぎる舞台に加え、空撮という派手な撮影と地上での撮影を組み合わせて引きの画や寄りの画を上手く切り替えながら見せることで派手さやカッコよさ、彼女たちの可憐さをこれでもかと見せてきて全く飽きが来ず、更に映像面でもストレイライトの元ネタであるサイバー・パンク感を映像の乱れや色のグラデーションで上手く表現しており観客を自然に引き込ませます。
更に様々なデビューライブの視聴環境によって音響が変わる演出も現実感があって見事でした。スマホで観る、家のテレビで観る、タブレットやPCで観る、更に街頭ビジョンで観る…これらの視聴環境の違いによって画面の大小や音響が変わってくるが当たり前なのですが、その当たり前を表現することでたくさんの人たちがストレイライトのデビューライブを観ていることを言葉にせずとも表し音響が変わることで現実感が増し更に映画に没入できるという、作品への愛とこだわりが感じられる素晴らしいシーンでした。このライブパートを観る為だけに映画を観に行っても損は無いと思いますそれぐらい良かったです。
後半4話ではストレイライトも加えた283プロダクションによるハロウィンライブパートもあり、ここもまるで実際のライブに参加しているように感じさせてくれる演出の数々とそれぞれのアイドル自身が考えた「お客さんと一緒に楽しむ」ことを大きなコンセプトにして趣向をこらした素晴らしいライブとなっています。ここで素晴らしいファンサービスがあるのですが後述します。

正直なところ日常パートは原作の性質を考えるとかなり物足りなくはあります。筆者はシャニマスはただのかわいさを前面に押し出したオタクコンテンツでは無いと考えています。彼女たちの喜びだけでない葛藤や悩み、苦しみをプレイヤーくらいあけすけ無く表現し彼女たちの内面を掘り下げることで、自然とファン同士で語りが生まれ様々な解釈やキャラター像がつくられていきます。それはまさに文学作品です。読んでそのまま受け取れば気持ち良くなる大衆娯楽作品とは違い、楽しさも喜びも苦しみも葛藤も全て受け止めて自分なりに解釈し自分の血肉とする…これは文学作品を読了した時と同じ感情です。表層だけを掬っているだけでは得られない感情や気づきがそこにはあるのです。

こういう前提であるがためにシャニアニの日常パートはそこの文学性が控えめであることがどうしても気になってしまうのです。こう思うのはこれは筆者がシャニマスファンであるからだけではなく、ご新規さんであったとしてもこのご時勢にわざわざ2000円近いお金を払って映画を観に来る方と言うことは1時間半~3時間の映像作品を起承転結理解ししっかり楽しめる方がほとんどなので、展開や心理描写があんまりだと確実に映画のノイズになります。説明が少ないので天才・芹沢あさひの突飛な行動や発言がただの空気が読めない子の様に映りかねないのが気になるところでした。しかしストレイライト結成当時のアイドル活動への姿勢の違いによる対立と解決を短い時間で上手く映画に落とし込めていたのは流石でした。

総括するとライブパート100点でお話パート60点で合わせて80点というところです。お話パートの上手い描写は見受けられるものの、全体的には物足りないといった印象です。原作の性質上一般受けの高い娯楽作品には振り切ることが難しかっただけに我ながら厳しい評価だとは思いますが、逆に言うとそこのチューニングがあえばこれだけ素晴らしいアイドルと楽曲を有するシャニマスが更に羽ばたけない訳が無いので世界にも認められる作品にもなると思っています。

前半部分少し長くなりましたが…
ある意味本題です

ファンムービーとしては10000点付けたいです


特にストレイライトファンの方には刺さりまくると思います。ストレイライトの3人が映画館で3Dで動いて喋っていることにも感動できるのにライブパートが完璧で芹沢あさひ、黛冬優子、和泉愛依の魅力がこれでもかと描写されていて映画館で食い入るように観ていました。もうあと2回は理由をつけて観に行くと思います。

原作にもあったオーディションでコネ合格が決まっているアイドルグループのダンスをあさひが本人達以上に完璧に再現してしまい審査員から悪目立ちしてしまうという描写を映像で観れたのは感動しました。しかもあさひはオーディション本番が始まるごく短い時間でダンスをトレースしたという描写もあり無邪気な天才・芹沢あさひの紹介としてはこれ以上ないでしょう。「コネで受かる子たちより良いパフォーマンスを見せれば受かるはず」というもっともな意見を文字通り完膚なきまでに再現した結果、悪印象を与えてしまうという何とも嫌な大人の世界なのですが、今までふゆとして2人に接してきたことを辞め、冬優子としてあさひに「あんた一人が凄くたってダメなのよ!周りをみなさいよ!この業界はそんなクソみたいな世界なんだから!」と叱責します。その叱責に完全には理解をできているわけではないが、「完璧なパフォーマンスをしてもそれが絶対に評価される訳ではないということが分かったっす。ごめんなさい」と、あのあさひが頭を下げて冬優子に謝罪したのです。その思わぬ謝罪に冬優子は戸惑いつつも受け入れ、「センターはあんたしかいない!でも腑抜けたらふゆが奪いに行くからね!」とあさひの背中を押します。

最高か?????????

この間愛依ちゃんも戸惑いつつも上手く二人の間に入り空気を和らげる最高のバイプレイヤーという立ち位置を取っています。「私も負けないよ」という心境になるのはもう少し後なのでそれもできれば映像で観たいです…

この映画の冬優子の立ち位置も見事で自然に流れを説明し話を動かすことができており冬優子大活躍と言って差し支えなかったでしょう。キャラクター人気が原作でもトップクラスということがよく分かります。

ストレイライトファンでなくても前述したハロウィンライブではファンが泣いて喜ぶシャッフルユニットを結成し283プロダクションのアイドルが入り乱れてコミュをする様は感涙モノでしょう。しかも4つのユニットがそれぞれ異なる衣装、異なる楽曲を披露し演出も彼女たちがファンと一緒に楽しむために考えたという素晴らしいもので観ていてほんとに感動しました。最後にはアイドル達にすら知らされていなかった最高のサプライズもあり、それをアイドルと観客が同時に受けとめる見せ方をすることで劇中の観客だけでなく映画で観ている私達にもアイドルに親近感が湧き現実感のあるサプライズとして伝わってくるのが演出として本当に凄かったです。

ほんとうはもっと書くことがいっぱいなのですが一回見ただけでは分からなかった部分もあるのであと2回は観に行ってからまた後述したいと思います。

シャニアニサイコー!!!!!

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