三文ノワールコミュを読んだ感想

始めてシャニマスコミュの感想を書きます。他の方の感想記はレベルがとても高く、そこまで読み込むんだと感心しきりです。筆者は何も考えず感じたことだけ書きたいのと能力も無いので考察や深読みは一切しません！

さて、まず三文ノワールを読んだ感想は、

映画監督の言動にイラつきました！

これですね。
コミュに登場する映画監督は冬優子さんが出演予定の映画の監督です。その道では有名な人だそうで、監督の映画の試写会冬観た優子さんいわく「昔は高尚な映画を撮っているイメージだったけど今回のはとっつきやすい」と業界では永らく活躍しており撮る映画のイメージも変わって来たそうです。

試写会後に監督に挨拶にいった冬優子さんは監督から「映画のどこが良いと思った？」という質問に内容を深く観ていないと分からないような回答をしました。その返答として監督は「アイドルだからと言って特別扱いはしない」と冬優子さんを一蹴。いきなりの先制パンチに冬優子さんも面食らってしまいました。

そしてリハーサル当日に、抜群の演技力を見せた冬優子に監督は「質問の回答がとても良くその時から注目していた。演技力が素晴らしい、ありがちなオーバーリアクションじゃなく生理現象として役を落とし込んでいる。あの時は冷たくあしらってしまってすまなかった」と謝罪と称賛を受けました。監督は元々人に冷たくしてしまうタイプで周りのスタッフからも注意するように言われているという。そこからは監督からの冬優子さんageがすごいことになります。冬優子さんも自分の演技力だけではない”ふゆ”ではなく”冬優子”を褒められて喜んでいるようでした。

その中で監督が自分の想いを吐露する場面があります。「ここにいる人間は100年後には全員死ぬ。全員幽霊になってしまうんだ。昔の映画を観てもこの俳優ははもうとっくに幽霊になっていると考えると怖い。でも映画は生を切り取り一生残り続ける。だから映画監督をやっている」という、死に対する恐れなのか、素晴らしい物を残したいのか、もしくはその両方か結構重めな感情を冬優子さんに語ります。

そして素晴らしい演技をする冬優子さんに、なぜアイドルなんてやっているのか？なぜあんな刹那的ですぐに忘れ去られる様な商売なんてやっているのか？女優にならないか？と疑問と提案をぶつけます。冬優子さんは「自分の夢はトップアイドルになること」と提案を丁重に断りながら自分の夢を語ります。

そこで話は終わるのですが、その後も映画撮影中に助監督から天才的な演技力があるのになんでアイドル？俳優部門も作ればいいのにＰに聞きます。Ｐは終始苦笑いでした。

あとは冬優子さんの葛藤が描かれるのですが…

いや監督アイドルのことなんも理解してなくない？

確かにアイドル稼業は泡沫で刹那的ではあります。引退したら忘れられてしまう因果な商売だとは思いますよ？
でもその中でもすごい輝きを放ったアイドルは語り継がれるじゃありませんか。個人でもグループでも素晴らしい活躍をした方々は人々の記憶にも残るしなんなら監督の言う映像にもしっかり残ります。
冬優子さんは現在ストレイライトに所属し、シャニマスの世界では賞も受賞していてグループとしても活躍していますし、個人としても映画に出演している程ですから間違いなく人気アイドルといって良いでしょう。

そんな冬優子さんが忘れ去られる様なアイドルになるとはとても思えないんですよね。一般大衆は少しずつ忘れてしまうかもしれませんがファンは絶対に忘れないでしょうしね。

そこで監督に言いたいのが、じゃあ映画はどうなのよと。実はアイドルとほぼ変わりません。歴史に残る名作は繰り返しテレビ放映されたり、リバイバル上映等で人々の心に残り続けますがそうでない映画はどうでしょうか？
大半は忘れ去られると思いませんか？

コミュではさも映画は生を切り取って俳優は映画の中で生き続けるみたいなことを言っていましたが、そんなもんアイドルも一緒なんですよ。アイドルだってライブ映像やテレビ、配信などの映像媒体で一番綺麗な時代を切り取っている訳ですから同じなんですよ。

高尚な映画作品を撮る映画監督にありがちな映画は素晴らしいんだ！理論はもう時代遅れと言って良いと思います。昔は映画しか動画で残せる作品は無かったので声だけ、文章だけでなく、動いている姿が分かる映画はそれは素晴らしかったとは思いますが、もう時代はとっくに違います。アイドルを下にみているような発言は控えて頂きたいですね

アイドルでも映画でも一種の芸術作品はそれがあるだけで素晴らしくてどれが凄いどれが良くないなんて無いんですよ。冬優子さんは今後の人生も含めて悩んでいるようでしたが、アイドル女優どちらも一級品の才能があるんだからどちらもやろうぜ！という青臭いことを言ってあげたいです。なぜなら勿体ないから。歌・ダンス・パフォーマンスで人の心を掴めるのに演技力も天才なら両方できた方が素晴らしいですし、アイドルは必然的に年齢というリミットがあるのですぐにアイドル辞めて女優業転身は勿体ないんですよ。

どちらもできるなら両方やろうよ！が冬優子さんには最適解だと思います。それでなくてもストレイライトは冬優子さんにとっても大事な場所だと思えるので、アイドル引退のその日までストレイライトで頑張ってくれることを期待したいです。