ご挨拶:これから『クマを撃つ技術』に関する資料を紹介していきます

クマをできるだけ殺さずに人の安全を守ることのできる『ベア・スマート』な社会の実現を目指す<Bear Smart Japan>ですが、クマと人の両方を守るためには、排除することを決めたクマを確実に捕獲することのできる技術も必要不可欠だと考えています。

市街地や人家の周りなどに出没するクマへの緊急対応では、箱わなによる捕獲が難しく、猟銃による速やかな射殺が求められる状況も十分あり得ます。

そこで今回私たちは、クマを確実に射殺することができる射撃技術に注目しました。

我が国では、猟銃でクマを撃つことをベテランの狩猟者に依存していることが多いことから、そのために必要なノウハウも十分に共有されていません。

クマを撃つ時に狙うべき急所については、ベテラン狩猟者の間で伝わる『アバラ三枚』といった言葉もありますが、具体的にクマのどの場所を指し示しているのか明確な資料を見つけることはできませんでした。

クマを撃つ時に狙うべき場所について、クマの体の構造や内臓の位置などに関わる解剖学の知識に基づいて詳しく解説した、狩猟者教育の中で使うことのできるような資料は、これまで我が国には存在しなかったのではないでしょうか。

そこでこれまでに非致死的なクマ対応に関する北米のマニュアルを日本語訳して紹介してきたBSJでは、クマを撃つ技術についても英語ベースの良質な資料を発見し、和訳して紹介していくことにしました。

これから何回かに分けて、BSJが厳選した資料を紹介していきます。

私たちが紹介する一連の資料が、クマを撃つ技術を切実に求めている捕獲者の皆さまのお役に立てれば幸いです。

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