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教員を辞めた理由【人を育てる、とは?叱り方のコツ】

私は2021年度まである地方の公立高校で数学の教員をしていましたが、退職いたしました。36歳でした。体調が悪くなったり、仕事が回らなくなったり嫌いになったわけではありません。

ですが「これは、このままこの世界にいることはできない。極めてまずい状況である。」と判断し、言い方は悪いですが、逃げるようにして教員という仕事を辞めました。辞めようかな、と決めて1年とちょっとくらい考えて実際に辞めましたが、全く後悔はしていません。

教員になって毎日毎日「教育」について考えていました。どうやったら生徒を上手く育てることができるのだろう?どうやったら生徒に上手く伝えることができるのだろう?…。今でも「人を育てるってなんだろう」とよく考えます。

その1年ちょっとの間にもう一度自分の中にある「教育」について問い正し、考えました。

ここでnoteに書くことは、高校現場のリアルな状況と、それに対するごく個人的な考えです。半分は健忘録、というか、自分が大好きだった教員という仕事を、残念ながら手放した理由、というか心情を、どこかに書き残しておきたいな、と思ったからです。

私は常々「真摯に考えた者、行動した者、そして成功した者は最終的に同じような考えに至る」と思っているので、教育業界の方に関わらず、このnoteはどんな立場で仕事をしている方にでも参考になるのではないか、と思います。

特に「人を育てる立場にある人」の参考になれば、と思っています。それは、いわゆる教員や会社での教育係といった立場の人だけではなく、ちょっと後輩に教える、子供になにか教える、くらいでも構いません。

教諭として10年間、講師時代を含めれば14年間「人を育てること」に全力を注いできましたが、現在は全く別の活動をしています。まだ記憶が新しいうちに、この14年間で培った「人を育てるノウハウ」を書き残して、できればこれを読んでくださる方々に伝わると嬉しいです。もちろんごく個人的な意見、考え方ですので、あくまで参考程度でよいですが。

それでは少しだけお付き合いください…。

教員を辞めることになったキッカケ

私はブログを運営しておりまして、そちらの方には「あることがキッカケで辞めることになった。あまり公に載せるような理由ではない、ちょっと載せにくい。」と書きました。

こちらのnoteでは、そのキッカケとなる出来事から話していきたいと思います。

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