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2年目、夏の勘違い

東京で過ごす初めての誕生日、
ディナーの相手には好きと錯覚した3歳年上の男性をチョイス。

北国にはない梅雨が、私を勘違いさせたのだろう。
私と同じ地方から就職を機に上京、金曜にいく新橋に未だに慣れない人だった。

どの料理にもフルーツを使ったビストロ、気兼ねなく奢ってもらえる程度の価格帯、神楽坂に見つけた。
2年目のリサーチ力では、まあ頑張った方だろう。今なら行かないけど。

腕は出さなかった、大好きなShinzoneで買ったスカートと黒の半袖トップスで臨む。
色気も何もない、ゆるっとした会話でディナーは終わる。
当時は、ギンギンギラギラの世界で見つけたちょっとしたオアシスのように思えた彼。
プレゼントも気の利いた言葉もなかったけど、
それがさらに都会のオアシス感を演出していた(本当か?)。

夜はCLASKA@目黒で一人ステイ。
ホテルの目利きはよかった、最高におしゃれでナイスサービスだった。
ここで一日過せよ、神楽坂なんて行ってないでさ!by今のわたし
ほろ酔いで帰宅して、バーとか行こうかなって思いながら、寝落ち。

翌朝、部屋で優雅にブランチをとった。
パンが焼き立てで、お腹いっぱいになった。
窓から景色をみるけど、どっちになにがあるのかわからない。
目黒と学芸大学の真ん中くらいの、ちょうど徒歩でいきにくいところにいるんだよ、あんたいま。

内装が凝っていて、リノベーション的なこじんまり的な以上にどタイプな申し分のないホテル、
オムレツとパンが美味しい、すばらしい朝食
自分で選んで、自分(だけ)で楽しんだ、これは東京初のグッドチョイスなのでは!

「東京、なんか好きになれそうだな」ふと思う。Instgramに投稿。
わたし、東京でやっていけるぞ、がんばろう。

会社の先輩からもらったラデュレのマカロンとセフレからもらったニコライバーグマンのフラワーボックスが家にあった。
ギンギンギラギラしてんなぁ。
わたしが求めるのはコレではないな。

26歳になった。

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