ティピカル主人公イメージへの反骨心に凝り固まりつつ次回作の宣伝も兼ねた〈宇宙ノ颶〉あとがき

 いいかげんカワイイなベイブを描くだけ描いて殺すのやめろ。

 何度目だよ一体!!!! いいかげんにしろ!!!!

画像1

 まぁ、その、なんだ、当時のラノベのティピカル主人公イメージとして、最初はキョンめいた「やれやれ系主人公」だったのが、最終的には荒野を生きるハードボイルドガイに変化してゆく物語を書きたかった。最初からそうゆうやつなのではなく、「変化してゆく」ことが重要である。「書けますしィー? ティピカル主人公魅力的に書けますしィー? 書けないんじゃなくて書かないんだっすィー?」という言い訳ができるからだ。いつから俺の小説はそんなしょうもない敵意を表現する手段に堕してしまったのか。最初からなんだよなぁ。創作を始めた初期衝動が「どいつもこいつももっとカッコイイ主人公書けよ!!!! なんで書かねえんだよ!!!!」なので、もうどうしようもない。主人公に求める資質は一にも二にもカッコよさであり、共感できるとか自己投影できるとかまったく興味なかった。物語は現実の代替品じゃねーんだよ。なのでまぁ、赤銀ゼン(作中まったく出てこなかったが主人公の名前だ)は凶運を背負いし流浪の剣士として魔剣人間とか改造人間とか動作を最初の段階で見切る凶眼とスタンドめいたイマジナリーベイブを駆る美少年とかと戦ってゆくんだ。

 作者もびっくりした。そういえば同じ世界だった。完全に忘れてた。もうマッポーカリプスになる未来しか見えないじゃないか。

 というわけでこっちもよろしく!! 話全然関連ないけど!!

 アクズメ=サンによる二次創作もあるよ!!!!

 さて、話がそれたがそうゆう主人公を実現させるための生贄としてリツカ先輩は捧げられてしまったわけだが、いや……もう……なんていうか……ヒロインを殺して読者にダメージ与えようとすんのホントやめようぜ……それはな、所詮搦め手なんだよ、どこまで研ぎ澄ましたところで。お前はどんだけヒロイン殺してんだよ。飽き飽きだわ。可愛いヒロイン出したなら、主人公と良い仲になって終われよ!!!! それが義務でしょうが!!!! 俺はもう心を入れ替えました。愛の戦士にジョブチェンジします。ちゃんと主人公もヒロインも生かしてハッピーエンドにします。それをやれて初めて「ヒロイン殺し」は威力を持つのだ。あれだよ、緩急だよ。

恐怖というものには鮮度があります。
怯えれば怯えるほどに、感情とは死んでいくものなのです。
真の意味での恐怖とは、静的な状態ではなく変化の動態――

 ジル・ド・レェのダンナはいいこと言うなぁ。エンターテイメントをわかってるなぁ。というわけで読者を絶望させるために次回作はハッピーエンドの作品になります!!!!

 キュート!!!!(暴力がないとは言ってない)

 キャッチ―!!!!(筋肉がないとは言ってない)

 ハートウォーミング!!!!(絶望がないとは言ってない)

 の三点を合言葉にめちゃくちゃ頑張りました。凶眼や宇宙ノ颶みたいな過去作のアーカイブなどではなく、本気の完全新作です。

 恐らく来年頭には投下を開始できると思われます。こうご期待!!!!

小説が面白ければフォロー頂けるとウレシイです。