チームの崩壊に学ぶ - #JBUG
ジャーニーマン ( @beajourneyman ) です。老舗のシステムインテグレータで現場の仕事をしています。
こちらは @beppu01 と立ち上げた [ Backlog Advent Calendar 2019 ] 20日目のエントリーです。
途中まで書いていたエントリーを消してしまう痛恨のミスで、内容自体も白紙に戻して書いたエントリーです。
アドベントカレンダー冒頭の期待テーマにある「組織マネジメントやカルチャービルディング」について、チームが厳しい状況において、どんな対処ができるのか、考えてみようと思います。
そしてリーダーも倒れた
最後はいよいよリーダーだった。月の終盤、チーム会の冒頭「来月から休職します。」そんな話しからスタートした。理由はひとつではないが、皆一様に少しの驚きと妙な納得感が漂っていた。というのも、そうしてリタイヤしたメンバーが既に何人も出た後だったからだ。
半年前に遡る。あるメンバーが出社しなくなった。もともとユニットを主として回すはずっだったが、立ち上がって間も無く目算が外れた。対策としてコンバートされたメンバーも次々と離脱していた。そして、リーダー本人である。その時点でリタイアは、すでにチームの3分の1に及んでいた。
それは、かつてない割合で起き、上席、上席の上席、事業責任者や人事、そして残されたメンバー含め、多くのヒトを巻き込んで、チームの崩壊という区切りを見た。
かくして対策は打たれなかった…?
とかく人事のコトは見えにくい。何度となく発せられたヘルプだったが、一度として目に見える改善はなされなかった。多くの組織で聞く「言っても無駄」な空気がチームにどんどん実装された。
比較的規模の大きなプロジェクトが進行する中、担当者が消えては誰かが巻き取る負のサイクル。距離をおこうとするヒト、終わりがあると奮起するヒト、一枚岩ではない中で、納期はひたひたと近づいた。
いつしか「次に倒れるのは誰だろう?」そんな異様な空気が満ち満ちていた。じりじりと削られる日々、なるべくしてリーダーの心は折れ、チームは崩壊した。
チームの崩壊に学ぶ
チーム崩壊についてお伝えしました。正解がある訳ではありませんが、そこから何を学び、どう活かせば良いのか考えます。
・皆さんのチームに気軽に雑談する風土はありますか?
・皆さんのチームにイベントでなくても呑みにいく雰囲気はありますか?
・皆さんのチームに会話することが主目的の1on1はありますか?
残念ながら、そのすべてがありませんでした。事象を振り返って思うのは、明らかにコミュニケーションが不足していた、というコトです。
このエントリーはご存知でしょうか? 導入の軽妙さとは裏腹に、骨太な哲学が語られています。
エントリーを読んで思うのは、「声をかけやすい」コトの大切さです。コミュニケーションはキャッチボールですが、最初の球を投げるハードルは思いの外高いです。普段からいつもで声をかけやすい状態を作る。口で言うほど簡単ではないですが、頭の片隅においておくと行動が変わるきっかけを与えてくれます。
心理的安全性をどうチームに実現するのか、たくさんの方法論が語られています。ただ、必要なコミュニケーションを取れる状態にするだけでも、避けられた崩壊がたくさんあるのではないか? そう感じます。今はその視点で行動を変えてみよう、振り返ろう、そんな風に考えています。
最後に…
再建の旗頭を握る立場でなくても、各々がお互いを気にかけ、声かけ、コミュニケーションをするコトで、空気は変わります。
もし、チームの空気に重さを感じているなら、今よりも少し声のかけやすさを意識してみませんか? ちょっとした気遣いが、より良い変化のきっかけになるコトを願って…。
さて、 改めて [ Backlog Advent Calendar 2019 ] を紹介します。多種多様なエントリーが並んでいます。是非をご覧ください。
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