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#2 太陽と海の恵みで

10年ほど前だったでしょうか、全国各地の塩を取りそろえている塩専門店があちこちにオープンする、塩ブームがありました。
対馬に移住する前から「アイランダー」というイベントに数年通っていたこともあり、全国各地色々な島で塩が製造されているんだなぁと、感心していた記憶があります。

対馬の塩といえば、海藻を炊き込んで作られる藻塩が広く知られていますが、最近汲み上げた海水と太陽の光だけで製造される天日塩も、徐々にですが料理研究家などの間で注目されはじめているようです。

ちょうど知り合いと、対馬でも天日塩を作っている人がいるという話をしていたところ、ぜひ見たいということになり、美津島町赤島にある「おひさま育ちしお作りの会」の製塩所にお伺いしました。

【塩職人の平山剛規さん】

塩職人の平山剛規さんに製造工程のほか、海水を汲み上げるタイミングや、混ぜ方によって塩の粒がどのように変化するのか、粒の違いでどのように味覚への変化が生まれるのかというのを、試食しながら解説してもらいました。

【汲み上げた海水】
【採かん装置】
【塩の粒の違いを紹介】
【日の光で輝きを増す塩】
【粒の違うお塩たち】
【こんなパッケージで販売されています】

製造工程は原始的ですが、粒の仕上げ方だけでなく、季節の変化による仕上がりの違いや、食材との合わせ方を引き合いに何のために様々な粒の塩を作っているのかなど、マニアックに、そして熱く語っていただきました。
平山さんは、天日塩の塩むすびを食べて美味しかったからというとてもシンプルな動機で塩作りに興味を持ち、始めてから今年で3年目だそうですが、とても研究熱心で、朝から晩まで塩談義ができるのではないかというレベルで、色々な引き出しから話を繰り出してきます(゜o゜;;。

【とある実験中・・・】

そして、赤島は、大変風光明媚な場所ですが、それだけではお客様にオススメしにくいので、訪れた方に塩作りも紹介するアイデアも、鋭意練っているとのことでした。

【赤島大橋】
【左が鴨居瀬、右が赤島】

以前私の仲間内で、アイスを数種類買い込み、対馬の天日塩はどれに合うのか実験したことがありますが、どの食材にどの粒が合うのかを試してみるだけでも奥の深さを感じます。
答えを申し上げてしまうのは野暮ですので、ぜひお試しあれo(^-^)。

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