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LEVI'S 501との出会い

今日はLEVI'S 501との出会いのお話。
最近、ドラマ「不適切にもほどがある!」を毎週楽しみに観ている。
舞台は1986年と2024年。ドラマはとても面白いけれど、雰囲気的には1986年というよりか1980〜84年辺りのイメージかなぁ。分かりやすい聖子ちゃんカット、マッチ(ムッチ先輩のルックス)など86年よりちょい前な感じがします。まぁ、自分も中学生くらいだったので記憶も曖昧ですが。

いきなり脱線しましたが、1986年は私がLEVI'S 501を初めて買った年である。当時はみんなジーパンって呼んでいたような。LEVI'S 501を買った場所、東京は中野ブロードウェイの2階にあったアメカジのお店だったと思う。店名などは忘れました。小学生の頃はリーバイスをビーバイスと聞き間違えていて、修学旅行にLEVI'S70505 のジャケットを着てきたマセた友達に自慢された際「さすが、ビーバイスはかっこいいなぁ」と言ったら「リーバイスだよ」と突っ込まれて赤面したものです(笑)当時は杉並区に住んでいたので中野には小学生時代から自転車で中野まで遠征していた。中野では「やよい」で30cmはある特大ソフトクリームを食べるのが楽しみで、ゲームセンターに行って「グラディウス」や「ファンタジーゾーン」をプレイして「まんだらけ」に行って古い漫画を買ったり…がお決まりのコース。中学に上がり小学校時代から変わったのは「まんだらけ」と「古銭切手ショップ」から洋服屋や靴屋に変わった程度ですね。

80年代当時のジーパン事情
新品 シュリンク・トゥ・フィット、ワンウォッシュ、ストーンウォッシュのラインナップだったと思う。(売れ筋は中古加工のストーンウォッシュ)
当時、LEVI'S BOOKというジェームズ・ディーンが表紙の冊子がジーンズショップで無料配布されており、それを毎号もらい隅々まで眺めていたものです。濃紺から穿き混んでみたくて1986年にシュリンク・トゥ・フィットの501を買った。(洗って縮めて馴染ませる)W29 を購入縮んで27くらいか。。(今は大体W31です。成長しました〜)一回洗ったら毛羽立ちが凄かった印象がある。価格は6900円〜だったかな?(消費税導入前)とはいえMADE IN U.S.A.で中学生には結構高価だったイメージ。中野のアメカジの店でレギュラーの中に紛れていた赤耳(セルビッチ付き)を知らずに穿いていた。当時なんとなく風呂に穿いて入って縮めるイメージがあったのでそれを真似したら、浴槽が真っ青になって親に怒られた、、(笑)

ビンテージもお手頃でした
そのお店にはXXのデッドストックが何本も置いてあり30,000円という札が付いていました。(多分、XXのギャラ無し、今なら100万近いか?)
「何故、高いのか?」当時も少し疑問に思ったのだが、ビンテージの概念が一般的には浸透していない時代だったので、それが何故高かったのかを知る由もなく、のちにBOONなどの雑誌で特集が組まれてから「デッドストック」や「縦落」「赤耳」なんてワードが出てきて漸くして合点が入った感じです。所謂、90年代のビンテージデニムブームですね。

80年代当時はレギュラー501の古着が下北沢や原宿のシカゴで2800〜3800円が相場。 ビンテージ古着で9800円〜(程度にもよる)天井から吊るしてあったり別棚にあったかな。(当時の感覚でも良い退色具合)
結局最初に買った501は色落ちが待てずに、友達に譲って下北沢シカゴで501レギュラーの3800円の古着に買い替えた。(当時は薄めの色落ち、古着の501が人気であった。90年代になると、織田裕二、加勢大周(古い方)、吉田栄作はこぞって501の古着を穿いていた。)
当時のレギュラー古着は60〜70年代くらいの古着をアメリカから輸入していたはずなので、中にはめちゃくちゃ良い色落ちのデニムも結構な割合で混じっていたものです。

90年代はレギュラーで5800円くらい〜。
90年代には雑誌の影響でビンテージデニムの概念が確立されていたので高騰して数万円になっていたと思います。(現在の高騰に比べたら可愛いものですが)

余談ですが…
80年代の半ばといえば、世の中的には渋カジ前夜というか、DCブランドブームの末期というか、BALLデニムの影響の末期的効果でケミカルウォッシュジーンズ(ケミジー)が流行っていた時代。
男子はパーマヘアにもみあげを斜めにカットしたヘアスタイル、とんねるずがCMをしていたメンズムースや松田優作がCMをしていたギマンダムギャッツビーのムースで整えたような髪型が流行っていた。私は松田優作が好きだったのでギャッツビーのムースとキメていましたよ。(資生堂のメンズムースよりちょい安かったのもある)70年代のムッチ先輩ヘアか晩年のブラックレインくらいの優作さんが有名ですが、80年代半ばは優作さんもそんな髪型でしたね。

私は男3兄弟の末っ子で兄達とは少し歳が離れていたので、(70年代のドラマに影響を受けていた理由もあるが)小学校高学年から中1まで母親が着ていた60年〜70年代の洋服をよく着ていた。LEVI'S や国産のEDWIN、BIG JOHON BOBSONなんかの穿き古しのストレートやフレアのジーパンを穿いていた。
当時の友達はボンタンケミジーを穿いていたので、僕は友達からダサいと馬鹿にされたものだ。。。
(80年代は70年代の洋服が死ぬほどダサいと言われていた時代なので)

今でもデニムは大好きで、色々なファッションを体験して一周か二周してアメカジに戻ってきた。一時期はビンテージな時代、LEE しか穿かない時代、ラングラーな時代、ヤコブコーエンなどのイタリアンジーンズな時代。クラフトデニムな時代、モードな時代。。ビンテージも沢山所有しましたが、価値が上がる程に気軽に穿けないのは本末転倒というか使いづらいアイテムになってしまうのでほとんど売却して数本を残すのみ。
今は価値云々より色落ちと穿き心地に拘ってデニムとは付き合っている。