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【ポケモンカード】スイクンチルタリスを作ったわけ

JSC参加された方、お疲れ様でした。
多くの方がシティリーグやJCSで改良して使用されたと聞き、嬉しく思います。今回はこのデッキを作った話を書いて残そうと思います。

カード性能を比較する

スイクンVとチルタリスには似たカードがあります。こちらを比較してみていきたいと思います。

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スイクンVとタブンネは同じ効果の特性を持っています。
特性自体は1枚引くだけで強くはありません。この特性は毎ターン使えると非常に強力です。ねがいぼしのジラーチを毎ターン使っていたゲームをした事があるプレイヤーは納得しやすいと思います。
また、タブンネと違って、低コストでそれなりにダメージが出る技を持っているため、アタッカー性能も十分満たしています。
サブでもメインでも使っていけるいいカードです。

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チルタリスとBマークのマグカルゴを見ていくと特性のじならしは好きなカードをデッキの一番上に置く事ができます。そのカードをさるぢえのヤレユータンで手札に加えることでその状況にあったゲームをする事ができます。この動きは非常に強力でセキタンザンVmaxデッキは強かったです。
チルタリスを見ていくとデッキの一番上に置く事ができるカードはサポートのみです。見比べるとマグカルゴの劣化となりがちですが、毎回状況にあったサポートを持ってくるだけでも、その状況を打破できる可能性を持っています。
他のカードと比べると逃げるコストがなく、倒された後に様子見でバトル場に出ることできます。

総じて、Bマークのカードよりは見劣りはしてしまうかもしれませんが、Cマーク以降のデッキとしては状況に応じて戦えるカードであると判断しました。

やりたいこと

スイクンVとチルタリスを並べて何をしたいかと考えた時に思い浮かんだのは、2019年のゾロアークハンデスデッキを再現したいと思ったので、スイクンVとチルタリスで再現することにしました。

・チャンスがあれば相手の手札を0枚にする
・テンポよくゲームを進める
・チルタリスを使ったデッキの感触を確かめる

デッキレシピ

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このデッキができるまで

ベースとなった2019年のデッキを振り返りたいと思います。
それがゾロアークGXペルシアンGXです。

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この時のやりたいことはゾロアークとペルシアンの特性で手札を揃えつつ、ライオットビートでサイドカードを取っていきます。
中盤、終盤で相手のサイドカードが3枚以下になったらマタドガスを含めたムサシとコジロウを使い手札を空にします。その後はゾロアークで倒すか、ルカリオ&メルメタルGXでバトル場のエネルギーを全てトラッシュに送ります。後は復帰されないうちに逃げ切るだけです。

このコンセプトを元に仮組みしたものは下記のものです。

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自分が動くためにまずは無人発電所を選択し、2ターン目からチルタリスを場に出すためにレベルボールを4枚採用しています。
サポートは序盤に場を作るための手札補充カード、リカバリーのためのメロン、手札や場のポケモンを狙うカード、特定の相手に使うかもしれないカードなどを選択して入れています。
一人回しを何回かして、配分は問題ないとわかったので、対人戦を2回だけ行いました。1勝1敗ではあったものの手札を狙うことと逃げ切ることはそれなりにできると確信したゲームでした。

この結果から使用しなかったカードを外し、ムゲンダイナや黒馬といった特性でデッキを回すデッキに対して有効な頂への雪道を採用しました。
ひとまず外でも遊べるデッキになったので、対人戦を7回だけすることにしました。初見デッキに対して、どれだけ対応できるか観察しているとそこそこ対応されるものの相手の動きを制限できることがわかりました。
意図したコンセプトを遂行できたため、新弾発売後にはこのデッキで遊びたいと思っていました。

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新弾発売直後はそこまで高いカードではないだろうと思っていて、安価に遊べるデッキとして、世に出しておきたいと考えていました。
新弾発売日はスイクンVを4枚とチルタリスを2枚購入して、早めに参加できる店舗大会に足を運んだ結果がTwitterの店舗大会結果となります。

ざっくり解説

コンセプトはチルタリスの特性で今欲しいサポートをデッキの上に置いて、スイクンVやヤレユータンの特性で手札に引き込み適材適所に動いていきます。

相手がマリィを使用した後がチャンスで手札を消費して、手札が2枚以下になる事が多いです。そこにムサシとコジロウを使って有利に進めていきます。
終盤に相手のサイドカードが2枚以下になった時にはリセットスタンプとムサシとコジロウのコンボも強力です。さらにこの時、バトル場のポケモンを倒して、場からエネルギーを消す事ができれば、そのまま押し切ることもできます。

スイクンVが簡単に倒されてしまっても、メロンですぐリカバリーする事ができます。複数のサポートを使いたい時はマチスの作戦を持ってきて、手札と相談しながら順に使います。チルタリスが2体場にいるならより安定したゲームをする事ができます。

デッキ構築としては序盤からチルットを置くために3枚、チルタリスを2ターン目に置きたいので、レベルボール4枚の配分がちょうどよかったです。
最近のゲームを見ると序盤からデデンネGXやクロバットVを使うデッキもあり、無人発電所と頂への雪道の合計4枚は序盤から止めていけるカードとして採用してます。

トレーナーズリーグにて

摩天楼パーフェクト/蒼空ストリームの発売日のトレーナーズリーグに参加しました。2ヶ月ぶりに店舗大会でした。
参加者40人で階段が2回発生し、その2回を超える事ができたのはラッキーでした。
結果は下記の通りです。

1回戦 黒馬マホイップ 先攻 6-4
2回戦 一撃ウーラオスブラッキー 先攻 6-4
3回戦 黒馬マホイップ 後攻 6-4
4回戦 ビクティニブラッキー 後攻 6-4
5回戦 連撃ウーラオス連撃シャワーズ 後攻 6-4
6回戦 ムゲンダイナ 後攻 6-4

終わりに

今回は新弾カードを使ったデッキを作成し、遊んできました。
このデッキが世に出たことで、シティリーグやJCSで活躍していて嬉しく思います。JCS後にこれで身内がシティで勝った話やこのデッキを改良されたデッキと当たり、負けそうになった話、使うなら事前に教えて欲しかったという話、色々な話を聞く事ができました。特に友人には頂への雪道が採用されたデッキが増えてしまったので、なんてことをしてくれたのだと怒られましたが、これもいい思い出です。

今回はこのレシピが世に出てから試してみたという人も多かったかもしれません。周りの評価に流されて組まなかったのはもったいないです。新デッキは完成度30%くらいから徐々にブラッシュアップさせるものだと考えていますので、このカード面白そうだなと思ったものはガンガン形にしていくとデッキ作りが楽しいものになっていきます。
次のV-UNIONは色々と試して組んで回してみるといい発見があるかもしれません。

この記事を読んでくれた皆様、このデッキを見てシティリーグやJCSで使おうと思ってくれた皆様、このデッキで結果を出してくれた皆様、ありがとうございました。

転載元
ポケモンカードゲーム公式ホームページ トレーナーズウェブサイト
https://www.pokemon-card.com/

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