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【エクストラ】サポートロックを作ったわけ

世の中にはショックロックというサポートロックができるムーランドと特性で麻痺にできるライチュウを組み合わせたデッキが存在します。
しかし、場が完成するまでに時間がかかるので、それなりに早く場を作れないかと模索したものがこのデッキになります。
今回は速さを求めたため、継続性は元々のデッキよりも短く、限られたターンでサイドカードを取り切れるようにしています。

デッキレシピ

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やりたいこと

・束縛の連鎖で場を手早く作る
・限られた麻痺のターンの中でサイドカードを取り切る
・麻痺のターンを増やす

束縛の連鎖で場を手早く作る

ヤミラミ(SM2L)はサポートを使用できなくする技を持っています。
この技を使い続けることでサポートを封じ続けます。

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サポートが使えないいうことはボスの指令やグズマといったベンチを狙うサポートを使うことができません。ヤミラミをバトル場に出し続けることでベンチで準備中のピカチュウやヨマワルといったシステムとなるポケモンを守ることができます。さらにサポートが使えないという状態は手札干渉を受けることがないため、麻痺ロックの維持も容易になります。

ヤミラミを出し続けることやベンチポケモンの準備をしたりするためにはそれ相応のカードが必要です。結構パーツが多いので、多く手札に加えられるメイを採用しています。

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ポケモン、基本エネルギー、トレーナーズと欲しいカードをピンポイントで持ってくれるので非常に強力です。適材適所で欲しいカードをサーチして場を作り、ヤミラミでサポートロックを続けることができます。

限られた麻痺のターンの中でサイドカードを取り切る

麻痺にできるターンが限られているため、ライブラリアウトの戦略は狙えません。さらに日本の対戦時間は25分と短いので悠長にゲームはしてられません。コントロールデッキには厳しい環境ですが、発想を逆転して全てのサイドカードを取れるようにじわじわダメージを与えて取り切る事を目指します。

そのためのキーパーツはこちらになります。

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タチワキシティジムとどくさいみん光線の組み合わせで3倍毒でダメージを稼ぎ、毒のダメージの往復で60ダメージごと稼ぎます。
ダメージが蓄積したらヨノワール(BW4)の特性くろいてで相手の場のダメカンを好きなように乗せる変えます。

毒のダメージ蓄積を開始する時の注意はライチュウのエボルショックの前にどくさいみん光線を使う必要があります。先に特性を使ってしまうと麻痺が眠りに上書きされてしまう可能性があるからです。

また、くろいてでポケモンを倒す時の注意はバトル場は麻痺と毒の蓄積をし続けているため、早々に倒さないようにしましょう。

麻痺のターンを増やす

今回の麻痺にできるターンは回収ネット4枚、AZ2枚、バトルサーチャー4で使い回しての10ターンくらいです。バトルサーチャーや回収ネットはジラーチEXにも使う可能性があるため、ターンが足りず、そのままジリ貧になってしまうことがあります。

これらのカードを回収できれば麻痺のターン数は伸びます。
グッズを回収するカードは条件が難しいですがサポートを回収するカードは割と緩いです。それがこちらになります。

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シロナ&カトレアでAZを回収して、1枚捨てることで3枚引くことができます。カードのコストもタマタマを使うことでリソースを無駄遣いすることもありません。

ルザミーネもAZを2枚回収することができますが、2枚落ちていることは少ないです。そんな時はシロナ&カトレアかルザミーネを回収して、次も回収できるようにします。

ダウジングマシンはエーススペックのため1枚しか入れられませんが、手札2枚をコストに回収ネットを回収することができます。コストはタマタマを使用します。

注意したいことはサポートを使うターンはAZによる麻痺の継続ができないため、回収ネットが必須となります。回収ネットがない場合は次のヤミラミか2体目のライチュウを用意する必要があります。

シロナ&カトレアとルザミーネの組み合わせは以前のCL東京にて、プルメリを回収し続けて、エネルギーを無くす酷いデッキを使ってしました。
無料開放していますので、読み物と気になる人は読んでみてください。

個別解説

ポケモン(19枚)
4:ヤミラミ(SM2L)
今回のメインポケモン。
4枚中3枚は使うため、フル採用。
そくばくは相手がサポートを使うことができなくなる技。
使い続けて、ベンチを守りながら場を作っていく。

2:ピカチュウ(SM11b)
ライチュウの進化前。
1枚はライチュウにならないといけないため2枚採用。
HPが70であれば何度も良い。

2:ライチュウ(SM3N)
進化した時、相手のバトル場のポケモンを麻痺にする特性を持っている。
サイド落ち考慮の2枚採用。
進化して麻痺にしたあとはそのまま回収される。

1:メタモン◆(SM7a)
特性で1進化ポケモンを乗せることができる。
デッキに1枚しか入れることができないが、ピカチュウやヨマワルの代役を担う。

1:ヨマワル(SM11a)
手札を3枚コストにすることで、山札からサマヨールを持ってきて進化できる。
ヨマワル2枚は欲しかったが、枠の都合上1枚に。
サイド落ちとメタモンを確認しつつメタモンをどうするかしっかり方針を決めたい。

2:サマヨール(S4)
サマヨールの通過点。
HPが90のものを2枚採用。
このポケモンで混乱を狙うことができるが、そんな事をしている時点で異常事態。

2:ヨノワール(BW4)
特性くろいてで相手の場のダメカンを好きなだけ移動することができる。
3倍毒で貯めたダメカンでベンチポケモンを倒す。
サイド落ち考慮の2枚採用。

2:ジラーチEX(BW9)
特性のほしのみちびきで山札からサポートを1枚手札に加えることができる。
HPが90のため、レベルボールで持ってくることができる。
序盤を動かすため2枚採用。

2:タマタマ(BW8)
特性のぞうしょくはトラッシュからこのポケモンを手札に回収できる。
トラッシュに送れば何回も使用することができ、ホミカやハイパーボールなどのトラッシュに送るときのコストとして使用する。
バトルコンプレッサーからトラッシュに送ったり、余ったレベルボールから持ってくることが多い。

1:バリヤード(SM9)
特性のかいしゅうふうじはダメカンが乗っているポケモンを手札に戻すことをできなくさせる。
この時期はシェイミEXと回収ネットで回収できる状態だったため、採用。
今後は回収ネットの採用も減ると思われるので、自由枠。

エネルギー(4枚)
4:基本悪エネルギー
ヤミラミ1枚につき1枚のため、4枚採用。
メイで持ってくることができる。

サポート(10枚)
2:ホミカ
手札のポケモンGX, EX以外のポケモンを1〜2枚トラッシュして、トラッシュした枚数×3枚のカードを引くことができるサポート。
タマタマや余ったシステムポケモンをトラッシュして手札を補充する。
タマタマ2体がトラッシュにあるとノーコスト6枚引けるのは非常に強い。

2:メイ
前の相手の番でポケモンが倒されていた場合、ポケモン、基本エネルギー、トレーナーズをそれぞれ1枚を手札に加えることができる。
ライチュウを出すための準備や麻痺ロックの開始はこのカードがあってこそ。

2:AZ
自分の場のポケモンを手札に回収できるが、ポケモン以外はトラッシュしてしまうサポート。
主に進化したてのライチュウを回収して、ライチュウを使いまわすことが主な役割。
手札に余裕がある場合は、ジラーチEXを回収して、サポートを探すことがある。

2:ルザミーネ
トラッシュのスタジアムやサポートを2枚回収できるサポート。
タチワキシティジムやAZ、シロナ&カトレアを回収して、麻痺の継続やダメージ源を確保するために使用する。

1:シロナ&カトレア
トラッシュのサポートの回収と追加で手札を1枚トラッシュすると3枚引けるサポート。
AZ、ルザミーネの回収とタマタマをコストに3枚引く、1枚で手札を4枚増やすこともできる。
序盤が弱いことが多いため、ルザミーネ1枚はこちらに寄せた方がよかった。

1:ザオボー
相手のスタジアム、ポケモンのどうぐ、特殊エネルギーをロストできるサポート。
ダストオキシン対策としてではなく、混沌のうねりやアロマ草といったカードを対象としている。ダストオキシンが入っているデッキはポケモンの道具が4枚以上入っているので引かないことを願うしかない。

グッズ(25枚)
4:レベルボール
HP90以下のポケモンを山札から手札に加えることができるグッズ。
ヤミラミ、ジラーチEX、ピカチュウと序盤に欲しいカードを持ってくる。
中盤はタマタマ後のコストにする。

3:パイパーボール
手札2枚を捨てて、山札からポケモンを1枚手札に加えることができるグッズ。
ライチュウやヨノワールを持ってくることが多い、コストはタマタマを使うと手札を消費しにくい。

2:ポケモン通信
手札のポケモンを山札に戻し、山札から1枚ポケモンを手札に加えることができるグッズ。
ポケモンが多いため捨てるカードを気にせず使いたい時に使用する。
トラッシュのタマタマと手札に戻して、このカードで山に戻すことがある。

4:バトルサーチャー
トラッシュのサポートを1枚手札に戻すことができるグッズ。
AZ、シロナ&カトレアなどの麻痺を継続させることができるサポートを戻す。

4:回収ネット
自分の場のポケモンGX、V以外を手札に戻すことができるグッズ。
ライチュウを戻し、麻痺を継続させることができる。ジラーチEXを戻して、サポートを使ったりすることもある。

3:どくさいみん光線
相手を毒にして、コイン次第では眠りにすることができるグッズ。
このデッキのダメージ源であるので、毒と麻痺を維持したい。
ライチュウの特性の前にこのカードを使わないと眠りで上書きしてしまう可能性がある。

2:バトルコンプレッサー
山札から好きなカードを3枚トラッシュに送ることができる。
基本はタマタマと使いたいサポートをトラッシュに送る。
特殊な状況だとスタジアムを捨ててルザミーネで回収することがある。
好きなカードが対象のため必ず1枚捨てなければいけない。

1:フィールドブロアー
場のスタジアム、ポケモンのどうぐを2枚までトラッシュに送ることができる。
混沌のうねりやHPアップの闘魂のまわしをトラッシュに送りたい。

1:レスキュータンカ
トラッシュのポケモンを1枚手札に加えるか、山札に3枚戻せるグッズ。
サイド落ちや先にキーポケモンを倒させてしまった時、ホミカでトラッシュに送らなければならなかったポケモンの回収に使う。
保険の意味が強いため1枚採用。

1:ダウジングマシン
手札2枚をコストにトラッシュのトレーナーズを回収するエーススペック。
コストはタマタマを使い、回収ネットを回収するのが主な使い道。

スタジアム(2枚)
2:タチワキシティジム
毒のダメージを乗せる時さらに2つ乗せることができるスタジアム。
このデッキのダメージ源でもあるため維持したい。
相手のスタジアムが出てきた時はルザミーネでスタジアムとサポートを回収して、3倍毒を維持する。

サイドボード
退化スプレー
自分の場の進化ポケモンの1体選び、1枚退化させるグッズ。
ライチュウの麻痺の回数を増やすことができるため、スペースがあれば採用したい。
ダストオキシン対策に隠密フードが採用されていれば回収ネットよりこちらのカードが良い。

カウンターキャッチャー
相手のサイドカードより自分のサイドカードが多い場合、相手のベンチポケモンをバトル場へ呼ぶことができるグッズ。
ベンチから呼ぶカードが1枚も入っていないため欲しい時がある。

グラジオ
サイドカードを全てみて、このカードと入れ替えることができるサポート。
サイド落ちしたカードを救出することができる。スペースがあれば欲しい。

戒めの祠
ポケモンチェックごとにお互いのポケモンGX、EXにダメカンが1つ乗るスタジアム。
タチワキシティジムとどくさいみん光線の2枚がダメージ源ではあるが、相手によってはこのカード1枚の方が総ダメージを稼ぐことができる。このカードもスペースがあれば欲しい。

クロバットV
特性で6枚になるようにカードを引くことができるポケモン。
序盤の手札の消耗が激しいため、1枚は入れてもいいかもしれない。
中盤以降はホミカのコストにできる。

イベルタルGX
GX技のデスカウントGXは相手のバトル場のポケモンにダメカンが4つ乗っていれば気絶させることができる。
ダメカンのコントロールはヨノワールで容易にできるため、フィニッシャーとして採用してもいい。問題は逃げるコストとエネルギーの確保。

マーシャドーGX
特性でトラッシュにあるたねポケモンの技を使うことができる。
技の切り替えが便利である反面、サイレントラボや無人発電所が出てしまうと非常に厳しくなってしまうので今回は不採用。

終わりに

コントロールを一から組むとデッキが80枚近くになり、取捨選択が非常に難しかったです。コンセプトを維持したまま60枚に納められたので満足はしています。
対戦に関してもきっちりコンセプトが決まったゲームがあったり、三神三鳥クワがノンVに逆転できそうな場にもなっていたりとエクストラ感を感じる楽しいデッキでした。
特記すべきはゲーム時間で25分では終わらないことが多かったので、更なる高速化は必要な感じです。

毎週のようにエクストラのトレーナーズリーグでデッキを考えて、作る事を自分のルールとしていたので、ハードルが高かったです。このルールを通して、エクストラのデッキ構築のテンプレートがある程度できてきたので、ある程度はコンセプトを決めて作れるようになりました。コントロールのデッキは作るのに骨が折れるので、思いついた時だけにしようと思います。

そのうち開催されるはずのエクストラの日を楽しく遊ぶために色々とデッキを考えて見ようと思います。
トレーナーズリーグで遊んだデッキの紹介はこれで終了になります。
この記事を読んでくれた皆様、ありがとうございました。

転載元
ポケモンカードゲーム公式ホームページ トレーナーズウェブサイト
https://www.pokemon-card.com/

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