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野望は【丁寧なごはんを手抜きして作る】こと

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病気やアレルギーやメンタルが落ち込んでたりで日々の料理が苦痛な自分のための、毎日それなりのものを食べていくための、なにかコツのようなものを書いたり集めたりしたものです。 だってね… もっと読む
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野望は「丁寧なごはんを手抜きして作る」こと《頭の悪いレシピをばひとつ》

 お料理についてのマガジン↓のタイトルを改めました。  以前は「頭の悪いレシピ」と銘打っ…

義父宅は裏の藪でたけのこを掘る、という究極の産直が可能です。が、実態は、たけのこを放置していると、地下茎が伸びてきて庭が竹藪になり、床下からたけのこが!という危機と隣り合わせ。だから、たけのこを収穫することで、義父は家を竹から守ってきました。春が来るたびに、数十年もの間、ずっと。

獲って、殺して、そのうえ、死体であることを忘れるくらいきれいにさばいてくれる人がいて。そんなふうに生々しい死を遠ざけてくれる人たちがいるから、毎日平気で肉と魚を食っている。

ワタナベアニさん《穀物の上に絶命した魚類を添えて。》
https://note.mu/aniwatanabe/n/nc1ab25b10885

2日連続の肌寒さに菜っ葉もひるんだか、今日の義父の家庭菜園、花がほとんどありません。寒いということはモンシロチョウの出現もまだ先。青虫に食い尽くされる前に菜っ葉を収穫し、食べ終えられる見込みが少し大きくなったかも。
人間は、他の生き物から食べ物を奪いながら食べて、生きています。

今宵は朧月夜。けど、義父の家庭菜園の菜っ葉は、すこしでもつぼみがほころんでいたら片っぱしから摘み取って、おひたしにして食べてしまった。だから、黄色い菜の花畑は腹の中に。菜畑には、つぼみと、つぼみの無くなった茎だけが青々と並んでいる。明日になればまた花咲くだろうけど、当然、食べる。

黄色く花咲きはじめた義父の家庭菜園の菜っ葉、さっき咲きかけのつぼみだけをバシバシ摘んだら、なんと昨日の2倍、つぼみだけで入れ物が満杯に。ひえ〜!害虫とのバトルだけでなく、季節の移り変わりとのタイムレースも開始かよッ!早いうちから計画的に摘み取って、食べておいたらよかったなぁ……。

暑さ寒さも彼岸まで、ということか、ちいさな青虫に加えアブラムシも、義父の家庭菜園に出現し始めました。これから先は、彼らが蚕食するより前に菜っ葉を収穫していかないといけません。たかが猫の額ほどの畑でも、そこは人間界と自然界のせめぎ合う最前線。食うか食われるかのデスマッチの開始です。

義父の家庭菜園の菜っ葉、この陽気のせいで、ついに黄色い花が咲きはじめた。それを見て、「こりゃいかん!早く食べねばッ!」って、子どもといっしょに大あわてでつぼみを収穫……いやまて?花って、咲いたらうれしくなって、愛でるものでなかったっけ?……ゴメン。人間の都合で食欲ファーストです。

「人は文化を食べて生きています」という指摘に、お節もお重も無しだった今年のお正月を反省。めんどくさいを忌避して失われるものは手痛いのかも。
遊山箱文化保存協会公式さん《『何もなかったけどとても幸せだった』 という母の想いをつなげたい》
https://note.mu/yusyanbako/n/nc8c14b721b4b