PT/OT国家試験!明日の本番に向けて問題を出すよ@神経筋疾患
理学療法士で専門学校教員のダイ吉です。
いよいよ明日は国家試験です。受験生の皆さん、長い道のりでしたが、ようやく本番がやってきましたね。
この応援企画も最終日ということで、本日は神経筋疾患から10問ほど出題したいと思います。
ぜひ、頑張って下さい!
本日の問題
お疲れ様でした。では、答え合わせです。
解答と解説
【問1】 3
神経線維の軸索に巻き付く、髄鞘が破壊されるものを脱髄と呼びます。
中枢神経で脱髄が起こるのは多発性硬化症で、ギランバレー症候群は末梢神経の脱髄疾患です。
【問2】 2と5
Romberg試験は深部感覚の検査のため、小脳性運動失調では異常がみられないことが多いです。
また、筋萎縮性側索硬化症では、感覚異常が出ないとされています(陰性徴候)。
【問3】 3
パーキンソン病の四大徴候は、振戦、固縮、無動、姿勢反射障害です。
錐体外路の障害のため、痙縮や深部腱反射亢進などは除外できます。
【問4】 3と4
パーキンソン病では、無動により重力の影響を受けやすい動作から障害されます。
そのため床反力が弱まる、やわらかい場所での起居動作は早期から制限されやすくなります。
【問5】 2と3
小脳性運動失調のリハビリでは、課題は簡単なものから始めるのが原則となります。よって、小さい運動から開始したり、継ぎ足位などの難しい課題は不適切となります。
また、運動を調整するために視覚代償を積極的に活用するため、課題は開眼で行わせます。
【問6】 2と5
安静時振戦はパーキンソン病の症状です。また、ALSは運動神経の障害なので、感覚の異常は除外できます。
【問7】 2と3
多発性硬化症は、自己免疫疾患のため、温熱により症状が増悪します(ウートフ徴候)。
また、複視や視力低下などの眼症状が出るため、注視するような課題には配慮が必要となります。
【問8】 1と3
ギランバレー症候群は、上気道もしくは消化器の先行感染がみられます。よって、発症の前に風邪や嘔吐、下痢などの症状が予兆として出ているはずです。
また、発症直後は急性増悪し、半年~1年かけて寛解していく、回復型の疾患となります。
【問9】 2と4
大殿筋歩行は、筋力低下を補う ため、腰椎伸展位で胸を張って歩く姿になります。
動揺性歩行は、わざと身体を左右に揺らして、その反動であるく歩容になります(アヒル歩行)。
【問10】 1と3
重症筋無力症は、神経伝達物質のアセチルコリンを、骨格筋の受容体が受け取れない病気です。
よって、末梢神経自体には損傷はありません。
呼吸障害では、胸郭の動きや呼吸筋のダメージによる拘束性換気障害が起こるため、閉塞性換気障害は無関係となります。
また、易疲労性があるため、1日の中で夕方にかけて症状が悪くなります(日内変動)。
おわりに
さて、もうやり残しはありませんね。
今日はさっさと寝ましょう!
最後に皆さんの合格を見越して、免許証の申請についてまとめた記事を紹介したいと思います。
3月の合格発表後に見て下さい。
それでは、無事に桜が咲きますように!
追伸:継続して閲覧してくれた方、有料マガジンを購入してくれた方、本当にありがとうございました。明日は絶対に合格して下さい!
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