16日目

今日も忘れかけててギリギリな時間になってしまった。更に申し訳ないが今日は悲しい話を書こうと思う、ある人の訃報についての事なので、嫌な人はここで閉じてくれると助かる。




では次から話し始める。

今日、声優の藤原啓治さんが亡くなられたという報せがあった。前からがんで闘病生活をしていたが、いつか治って元気に仕事を続けていってくれるだろうと思っていた。

何故だろうか、この歳になっても未だに人に死がいずれ訪れるということに関して認識がしっかりと出来ていないような気がする。誰しも必ずいつかは死ぬのに、自分や自分の好きな人だけは死なないような、いつまでも元気でいるような気がしてしまう。そんなことは有り得ないのに。

例の病のせいもあり、最近は世に名前を広めている人の訃報が多く、その誰もが別れを惜しまれていた。僕もその惜しむ人々の1人だ。人生の長さの感じ方など人によって違うので、僕が決めつけることではないが、やはりどうしても「早すぎる」という思いが振り払えない。

藤原さんといえば野原ひろしだが、例えば僕はキングダムハーツが好きだったのでアクセルのイメージもかなり強い。2児の父親サラリーマンからイケメン青年、キャラクターをふたつ挙げただけでもその演技の幅広さが伺える。

こんな時勢なので家から出られない僕は新しく動画サブスクと契約して日がな1日アニメやら映画やらドラマやらを見ている。

昨日から今日にかけてタイバニを見返して、今は青の祓魔師を見返しているのだが。

そう、よくアニメを見る人や、どちらも見たことがある人はわかるかもしれない、両方ともなんと藤原さんが声優として出演しているのだ。タイバニではゴリゴリの悪役、青の祓魔師では良き義理の父親として、どちらもぴったりな演技をなさっている。

そんな中での訃報だった、とても悲しく、残念だった。もう新しい声を聞くことはできないのかと。

それと同時に、今日観ていただけでも2作品、それ以外にも僕の知っている作品、知らない作品にごまんと出演している。意識して観ようと、聞こうとせずとも、ふと見たありとあらゆる作品に藤原さんの声で生命が吹き込まれている。

悲しみが無くなることはないが、多くの作品、大好きなキャラクター達に生命を吹き込み残してくれたこと、1人のオタクとしてこれ以上ない感謝を伝えたい。ありがとうございました。そしてこれからもお世話になります。楽しませていただきます。

どうか安らかに、ご冥福をお祈りします。

今日はここで、また。

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