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「失格人間紀行」(閑話その1)

主人公である「僕」の生まれ育った北九州は、これを書いている僕の出身地でもあります。

都会とは言えませんが、住みやすい町ではあると思います。ご飯が美味しいです!これだけで来る価値はあるかと。

よく治安が悪いと話題にあがることが多いのですが、実際それ程でもありません。まあ確かに怖いお兄さん達が居ることには居ますけれど、日常的に危険にさらされるほど緊迫している訳では無いです。

この話を書くにあたって、原動力となったのは僕の願望です。とにかく僕は面倒臭がりで、やらなければならないことを期限内に終わらせるという事が苦手で苦手で仕方ないんです。

そんな時に、「何もかも投げ出して旅に出たい!」と思い、実際出る勇気はないので「僕」に旅に出てもらうことにしたのです。

「僕」の背負う過去は、僕と重なる部分もありますし、僕に近しい人の体験だったものもあります。もしかしたらそれらは他人からしてみると「そんなこと」なのかもしれません。でも僕は、その過去を、出来事を、「そんなこと」にしたくないのです。

でも、この過去達を僕自身どうしたらいいかわかってなくて、だからこの旅の目的も明確に定まったものでは無いのです。

ただ一つ決めたのは旅の終わりに死ぬことだけ。誰にでも訪れる当然の終わりを、自ら選んで迎えること。

こんな事を言うのは不謹慎なのかもしれませんが、死に際を自分で選べるって凄く美しい事だと僕は思うんです。その人生に満足したのか、絶望したのか、それは人によって違うけれど、自分はここで終わるんだと、自分で決められる在り方をとても美しく感じるんです。

でも僕は超がつくほど臆病者なので、自殺なんてとてもとても…。なので「僕」に押し付けてしまいました、ごめん「僕」…。

これだけ長々と書いてなんなのですが、これはあくまでも現時点での僕の考えです。これはいつか変わってしまうのかもしれません。それはそれでいいと思います。その時の僕が「僕」を幸せにしたいならそれで、この話を書く目的は達成されるのです。

まだまだ長くかかります、いつ終わるのかもわかりません。それでもどうか物好きなあなたが、見守ってくれると嬉しいなー、なんて。

それでは今日はこのへんで、またいらしてくださいね。

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