見出し画像

19. Bra101 【後編】ブラジャーの種類と機能。下着で広がる、新たな楽しみ。

ブラジャーの種類の最後を締めくくるのは、ノンワイヤーブラジャー。ノンワイヤーと言ってもさまざまな形やデザインがあります。

2008年に発売が開始されたユニクロのブラトップや2013年にSloggi(https://www.wwdjapan.com/articles/897229)のゼロフィールが620万枚の大ヒットとなるなど、今までの「締め付けが強い下着」から「解放された下着」であるノンワイヤーブラジャーの需要はどんどん増えています。

また、追い風を受けるように新型コロナウイルス感染症の拡大により、おうち時間が増える中で、楽なルームブラジャーの市場も伸びているのです。

そんなノンワイヤーブラですが、ノンワイヤーと言っても全く補正機能がないものから、ワイヤー以外の素材の代用した補正機能をもったものなど、幅広く存在します。

今回はそんなノンワイヤーブラにフォーカスを当ててみました。

ヌーブラ(Adhesive)

画像1

ヌーブラは、実はヌーブラというブランド名ですが、一般的にシリコン素材の接着剤と弾力性により胸に直接つけるものをヌーブラという風に認識されています。元々は乳がん患者のために開発されたものでした。バックレスやストラップレス、深い胸のカットがあるような服にはぴったりです。

最近は、谷間ができるものも出ていますが、サポート力がほぼなく、谷間ができにくいのが欠点です。大体Cカップまでしかサイズがないため、Dカップ以上の方にはオプションがあまりありません。また、肌に直接接着するため、肌が弱い人は炎症が起きたり、汗をかいたら接着剤が剥がれてくる場合があります。

バンドゥ(Bandeau)

画像7

バンドゥは古代から着用されている、世界で初めてできたブラジャーです。現代では、伸縮性が高い生地で作られており、多くがノンワイヤーでホックがありません。ストラップレスと違い造形力があまりなく、幅広いものが多いです。サポート力はあまりないため、大きいサイズの胸にフィットするものを見つけるのは難しいかもしれませんが、小さいサイズの胸には下着を楽しむオプションの一つとしておすすめです。タンクトップやスパゲティストラップのマキシドレスなどの下に合わせて着用すると可愛くきられます。

ブラレット(Bralette)

画像2

バンドゥ同様、ブラレットはノンワイヤーでシームもないため、造形力があまりありません。これも小さい胸の人におすすめの形なのですが、カップが三角になっているか四角く繋がっているものがあります。ホックあり、なしと両方ありますが、伸縮性が高いため、楽に着用することができ、ルームブラ として着用することもできますが、胸をリストする機能はあまりないため、少し分厚目の生地やラインがわかりにくいような服に合わせるのが、バストトップが気になりにくいでしょう。

カップ付きキャミ(Camisole with Built-in Bra)

画像3

皆さんがよく耳にする「ブラトップ」はユニクロの商標名で、2008年に発売されてから大ヒットとなったキャミソールとブラの一体型の下着のことを指します。ユニクロ以外は、カップ付き(もしくはパッド付き)キャミソールとして販売していますが、キャミソールの中にモールド型で成形したカップが付いており、キャミソールを着るだけで胸の造形ができる、とても便利なアイテムです。特におうち時間が増えている今では、カップ付きキャミソールしか着ないという人も多いのではないでしょうか。

サイズに限りがあることと、あくまでもキャミソールの一部にカップがついているため、サポート力は低めで、また、カパカパするとずれやすいことがあります。こちらも大きい胸のサイズの人にはあまり選択肢がないかもしれません。

ノンワイヤー(Wireless)

画像4

ノンワイヤーと一括りにしましたが、こちらはワイヤーの代わりに樹脂プレートが入っているブラジャーを想定しています。いわゆる第3のブラと呼ばれているものです。シーム(縫い目)ではなく、モールドで成形されているカップに一体型となって樹脂のプレートが入っており、それによって胸のサポート力が実現できるものです。

樹脂のプレートがフロントの下についてくるため、ワイヤーブラよりも重さが出るのと、カップ部分が硬めな素材で作られていることが多いため、胸の形が合わない人はなかなか着用が難しいでしょう。ただ、胸にぴったりと合う形が見つかれば、楽ながらサポート力があり、動きやすい形状となっています。

スポーツ(Sports)

画像5

スポーツをするために着用するブラジャーで、他のノンワイヤーよりも締め付けがタイトです。運動時に、バストが揺れ動かなくすることで、稼働範囲や動きやすさを改善したり、バストを保護したり、また、クーパー靭帯へのダメージを軽減するために着用します(諸説あり:ブラジャーを付けないことで、クーパー靭帯が鍛えられることができるという人もいます)。

スポーツブラは、大きく分けて2種類あり、一つは胸を体に押し付けるように締め付けることで胸へのダメージを減らすもので、これは胸が小さめサイズの肩の方がサイズが見つけやすいでしょう。もう一つは、ポケット型になっているもので、ブラの中に空洞がありそこに胸を入れ込むもので、大きめサイズの胸の人におすすめです。

注意しなくてはいけないのは、自分にとって正しいサイズと締め付け感を着用するということ。大きすぎるサイズだと胸が動いて保護する力が弱まりますし、きつすぎると運動中に胸の周りの組織を傷つけてしまうことがあります。

ナイトブラ(Sleep Bra)

画像6

最後にナイトブラです。ナイトブラは、近年開発された新しいブラジャーのあり方ですが、夜寝る時に着用するブラジャーで、寝返りなどをうった時に、胸が睡眠の妨げにならないように動かないように着用するためのブラジャーです。よく育乳というキーワードで、ナイトブラが販売されていますが、本来はほぼ締め付け力がなく、柔らかい優しい力でそっとブラジャーの流れを変更するものです。

ナイトブラの効果については、諸説あり、寝る時には一糸もつけずに寝た方が体にいい、だったり、寝る時こそ重力で流れてしまう胸を成形した方がいいなど、どれが正しいかはその人の判断によって変わってきます。

個人的には、3種類のナイトブラを着用したことがあるのですが、朝起きた時に確かに胸のホールド感が持続している感じは少しだけしました。ただ、締め付けが気持ち悪く、寝ている間に脱いでしまったため、気分的に着用したい時だけ、例えば1ヶ月に一回程度しか着用していません。

一つ言えるのは、育乳というキーワードについては、科学的根拠があまりないものが多く、誇大広告をうっているところもあります。一回試してみるのはありだと思いますが、体にアザができてしまったり、睡眠がうまく取れなくしまうのであれば、着用はあまりおすすめできません。

終わり

いかがでしたでしょうか。3回にわたり、ブラジャーの種類を紹介させていただきました。次回から海外や日本におけるおすすめブランドを随時紹介させていただければと思います。

特に海外のブランドは、直接海外からの購入で、返品ができないものが多いため、こういった知識を身につけておくと、オンラインでの買い物の失敗を減らすことができるかもしれません。

皆さんが自分の心がキュンキュンするような下着と出会い、楽しめますように。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?