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VINAIOTA|グリニョリーノ デル モンフェッラート カサレーゼ 2019

自然栽培の八百屋 ポム・ド・テールも
自然派ワイン輸入の be a good friend も

その拠点は茨城県つくば市。

様々なご縁もありこの場所を選んだのは、ここには美味しいものを心から愛するコミュニティがあったから。

「美味しい」の形にも様々な形があると思いますが、中でもつくばでは、素材のシンプルな味わいが素直に感じられ、その美味しさの源泉が、豊かな自然環境に由来するものと多く出会うことができます。

ワインの世界で言うと、長年様々な常識と戦い、日本における自然派ワイン(とは彼らは呼ばないでしょうが)、その文化の礎の一端を築いてきた輸入元ヴィナイオータさんの存在は大きいです。

ご近所のよしみもあって、ポム・ド・テールで販売している「季節のおすすめ果実酒&野菜BOX」には、自社で輸入したワインだけでなく、ヴィナイオータさんのワインも登場します。

今日はそんなワインのご紹介。

てらいのなく慎ましい造り手

ワイナリー:Tenuta Migliavacca / テヌータ ミリアバッカ
造り手:Francesco Brezza / フランチェスコ ブレッツァ

モンフェッラート・カザレーゼの最初の丘に位置し、カザーレ・モンフェッラートの町の近くにあるテヌータ・ミリアヴァッカは、1921年にエンリコ ブレッザが約7ヘクタールの土地を購入することを決めたときに誕生しました。

その後、アンドレアに引き継がれ、1933年に最初のブドウの木を植え、最初のワイナリーを建設しました。その後、1960年代初頭にブドウ栽培面積を35ヘクタールに増やしたのは、アンドレアの息子であるルイージでした。そのルイージは、イタリアでも初期のバイオダイナミック農法を採用した人となりました。

現在は息子のフランチェスコが当主となり、ブドウ畑10haを含む40ha以上もの土地で、牛を飼い、与える餌もすべて自分で生産したものを使用し、小麦などのワラと牛糞を使って堆肥を作りそれを畑に返すという、完全循環型のバイオダイナミックス農法を30年以上実践しています。

収穫されたブドウは天然酵母で自然に発酵が行われ、ブドウの品質と健康状態に応じて少量の二酸化硫黄を使用します。出来上がったワインは木樽で熟成され、清澄も濾過もせずに瓶詰めされます。

フランチェスコ ブレッツァが手掛けるワインは、どれも素朴で気候風土や品種の魅力が引き出されており、日々の食卓に寄り添ってくれる、てらいなく慎ましい味わいのワインとして、人気があります。そして、このワインの味わいは、造り手本人の人柄をよく表しているとか。

ワイン:グリニョリーノ デル モンフェッラート カサレーゼ
ヴィンテージ:2019
タイプ:赤
産地:イタリア ピエモンテ州
品種:グリニョリーノ

グリニョリーノというブドウ品種は、華やかな香りを持ちますが、同時にしっかりとしたタンニン分のあるブドウ品種としても知られています。そのためフランチェスコ ブレッツァは、果皮と果汁を接触させる醸しの期間を2日程度と短くすることで、過度に渋さが抽出されないようにしているといいます。

実際このワインは赤ワインと呼ぶにはやや淡い色調で、飲み口も非常に柔らかくするすると飲み進めていくことができます。しかしながら果実味もしっかりと感じられ、旨味も詰まっているため飲み飽きのないバランスのよい風味となっています。

気温が落ち着いて涼しくなってきた秋の入り口には、こういう淡く旨みのたっぷりのったワインと相性の良い食材がたくさん登場します。何本家にあっても困らないタイプのワインだと思います。

おわりに

be a good friend は、ヨーロッパを中心に自然派ワインを輸入し、造り手の想いに共感してくださる全国のワインショップさんなどに販売するワインインポーターです。

また自然派ワインの部門とは別に、国内の自然栽培の農家さんのお野菜を全国の飲食店さんや、個人の方にインターネット販売を行う八百屋部門のポム・ド・テールも活動中。



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