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今日_05/25

一昨日は薬を飲み、ラリって、えずいて。
昨日はちゃんと学校に行って、休み時間の毎に御手洗へ行きえずき、3限目に学年室で寝て、給食が飲み込めそうになくて保健室に入り浸り、部活を早退し、帰宅し片付けを終わらせるなり眠りに落ちた。
目が覚めると今日の3:30で。
12時間近く、眠り続けていた。
治ったかと思い動こうと身体を起こすと変わらず腹痛と頭痛、吐き気に襲われた。
なんとか座り愚痴を吐こうとアプリを起動させる。
中途、倒れるように布団に転がり、気絶するように眠った。
次に目が覚めると8:45頃で。
実質今日は、昨日は、15時間程眠っていたわけだ。
ほんの少し、身体が軽くなっていた。
リビングへ行くと母親がソファに座ってスマホをいじっていて、こちらに気が付くなりこういった。

「 なんだ、今更起きたの?連絡入れても既読すら付かないし、帰ってきて見たら眠っていて、ずっと起きなくて。死んだかと思ったわ。 」

 『 ごめんなさい。 』

死んだ方がよかったのかな、と思う前に
心の中で謝る。
その後母親と会話を交わすことは無かった。
父親とは話した。ほんの数分だけれど。

「 体調が悪いのなら寝てろ。
         明日のコミティアには行くな。 」

わたしは無言で睨むように見つめた。
そんなわたしを見て父親は何か言いたげだったが何も言わず、背を向けて部屋へ帰って行った。
着替える為に部屋に戻りスマホを見る。
大学生の知り合いからメッセージが来ていた。
『 私が通ってる大学の薬学部が展覧会してるから時間あるならおいでよ! 』 と。
予定は空いていた。身体も軽かった。大学は近場だった。
『 保護者に相談してから行きますね。 』と返信をする。数秒後、『 りょ! 』と返ってきた。軽い()

母親にその話をすると「興味あったし私も行く」と言われてしまい、気まずさ交えて一緒に大学へ向かった。
トリカブトやシオン、チャイニーズリコリス、ウツボグサ、ウラルカンゾウなど。
毒薬となる花や草もある中、治療薬に調合される花や草もあった。
花の咲いていないシオンを見詰めているとぽんっと肩を触られた。
上を向くと大学生の知り合いが居た。
自由時間らしい。

「 ふふ、やっぱりここに居た。
         相変わらずシオン好きだよね〜 」

全て見え透いていたように笑われる。
「 そりゃ、好きですよ。 」と素っ気なく返してみても嘲笑うように、けれど優しく笑ってくる。
何なんだこの人は。と言うかのような表情を作ると察したように苦笑された。
シオンが好きなのは当たり前だ。
薔薇よりも、沈丁花よりも。
わたしの作る伽羅の名前
殆どは花から来ている。
しおんも、うらも、りあも。
しおん は勿論、紫苑。
うら は、ウラルカンゾウ。
りあ は、リリア というユリ。
何故こうなったと思うのはいつもの事。

花や草を沢山見て、バスボムを作らせてもらい、匂いにやられ、笑われ。
途中、気持ちが悪くなることはあったけれど。
それでも、少し楽しかった。
帰り際に大学生の知り合いが花の種を渡してきた。
バジル。
 「 …食べられないのわかってて渡した?」
じとっと見る。
  「 ま、まさか〜! そんなことあるわけ〜? 」
目を泳がす。相変わらずわかりやすい。
ふっとわたしが笑うとまた話そうね。と言ってくれた。
電車に乗り帰宅する。
作ったバスボムは少し砕けていて、焦ったけれど透明なコップに流し入れ、砂のように固め入れた。
その上にヒポエステスをそっと置く。
枯れてしまったヒポエステス。
青みがかったバスボムの粉と、赤かった筈の薄れたピンク色に染まったヒポエステスは相性はよかった。
ほんの少しだけ。

「 ごめんね、育ててあげられなくて。 」

何気にぼくは、花や草が好きなのかもしれない。
実感した。
ヒポエステスを枯らしてしまってから何かを育てるのは避けていた。
また育てるのもいいかもしれない。
今度こそ、ちゃんと立派な花に。
そう思った。そう、思えた。

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