結婚式の余興の話。
(今日は少し毒を吐きます。)
来月、職場の同僚の結婚式がある。
また、余興を頼まれた。正直これは重労働だ。
だけど、意外と僕はこれが好きだし、わりと適任だと思う。
31歳独身。
周りはわりと結婚している奴が多い。
二次会だけ呼ばれるならともかく、披露宴から出席すると結構ばかにならないお金が飛んで行く。正直これはしんどい。でも、お祝いごとだからね、笑顔で出たいし、笑顔で祝って素直に喜び合って、楽しんで帰りたいと僕は思う。
で、その成否を決める最大の要因はやっぱり食事だと僕は思う。おいしいごはんが食べられたら、それだけでも「来てよかったな」と思えるものだ。逆だったことも、正直ある。
でもまぁ、食事はね、結婚式の本質とはあまり関係がないとこだというのも事実。
そこで僕は思う。失敗だったとき、食事以上に微妙な空気を作るもの、それが余興だ。
正直これはしんどい。
今まで見てきた余興の中で、一番しんどいのはやっぱり歌だ。しかも親族が歌う奴。
ぶっちゃけ、職場の同僚だろうと昔からの友人だろうと、その家族親族なんて他人じゃん。プロで活躍してます!みたいな人の歌ならともかく、別に上手くもないカラオケで「今日は新郎新婦の門出を祝って、お兄さんから歌のプレゼントがあります」とか始まって、ギター片手に歌われたりした時にはもうどんな顔して聞いていたらいいのか全くわからない。
新郎新婦の手前、つまらなそうな態度もできないし、トイレにでも行こうものなら席の前に角が立つ。
アーティストのライヴなら、歌にノることもできるし、聞き入ることもできるのに、結局それすらできない、苦笑いを噛み殺すことに全神経を集中させながら、全く心にもない賛辞を込めて拍手を送るという大惨事。
せっかく時間と金を使って参加して、久しぶりの仲間と酒を酌み交わしているその最中に強制的に差し込まれるあれは、もはや悪夢に等しいと僕は思う。
だから僕は、余興を頼まれた時にはまず確認する。
ゲストはどんな人がどれくらい来るのか、式次第はどんな流れか。
そして、ゲストが楽しめるものであることを前提に、会話の中からさりげなくリサーチした新郎新婦の思い出や趣味を織り込んで、些細なショートムービーを作る。
式場が用意するような、いかにも素敵な紹介ムービーじゃない。
くすっと笑えて、みんなが喜ぶ、そんな余興。
これから式をする人は、余興を誰に頼むのか、真剣に考えた方がいいですよ。
持つべきものは、企画力と多少のスキルのある友だちです。ただし、余裕があれば、きちんとお礼はしてあげてくださいね。余興を振られると、式までにかなり消耗しますから。
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