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昭和→令和で激変した街、百道浜を歩く

福岡市西部の街・百道浜(ももちはま)には、私のお気に入りの散策コースがあります。エリア内には観光スポットが点在、子育て世帯を中心にベッドタウンとしても人気です。そんな百道浜の魅力を、ブラブラ歩いてご紹介します。


1.多彩な楽しみ方できる福岡タワー

福岡市のランドマークの一つ、福岡タワーは百道浜にあります。
 
電波塔と観光・展望タワーの役割を併せ持つ建物で、愛称は「ミラーセイル(=光り輝く鏡の帆)」。全長234メートルは、日本にある観光タワーの第3位、海浜タワーではトップの高さを誇ります。

2024年3月17日、福岡タワーは開業35周年を迎えました。私が散策ついでに立ち寄ったこの日は、まさにその感謝祭の期間中。入り口では、福岡タワーのマスコットキャラクターであるフータくんが、桜とともに出迎えてくれました。

福岡タワーは、2019年に館内を大幅にリニューアルしています。そのことを思い出した私は、久しぶりに展望室まで上ってみました。

こちらは、地上123メートルに位置する展望室3階東側の風景。福岡市街を360度見渡せる眺望は、相変わらず絶景です。

展望室内を歩きながら、「リニューアルしてエンターテイメント性が増したな」と、感じました。

たとえば、3階に設けられた3面のテレビ。流れている映像は福岡タワーから撮影した福岡市街地のある一日の風景で、その魅力を約4分で紹介していました。

地上116メートルの展望室1階南側は、恋人の聖地になっていました。
 
窓際のフェンスは、恋人や推しへの愛、友人への絆を誓った南京錠でいっぱい。ハート型のオブジェはライトアップの仕掛けが施されており、8色から好みのカラーを点灯させて記念撮影ができます。

ピンボール形式の運勢が占えるおみくじ、仮想現実の世界を体感できる窓など、「福岡の空で遊ぶ」をテーマにしたスポットも充実しています。
 
上の写真は、恋人の聖地と同じフロアにある、天空ガチャ。1回500円で福岡タワーグッズをゲットできます。

こちらは、リニューアル前に展望室3階で私が撮影した写真です。今回の訪問は昼でしたが、「夜景100選」に認定されている夜の眺望も魅力的です。

外観のイルミネーションも必見です。上の写真は、今年の春に実施された桜のイルミネーション。私は入院していて見れなかったので、知人が撮影して、メールで送ってくれました。

四季折々で多彩な模様が現れますので、皆さんも福岡タワー付近を訪れた際はお見逃しなく!

▼参考:福岡タワーのホームページ

2.痕跡めぐりで街の歴史を振り返る

百道浜は、1982(昭和57)年に博多湾を埋め立てて造られた街です。

その基盤になっているのは、1989(平成元)年に開催された「アジア太平洋博覧会(愛称:よかトピア)」の会場。福岡市博物館の常設展示室には、当時の様子が分かるジオラマが展示されています(撮影OK)。

福岡タワーも福岡市博物館も、この博覧会に合わせて造られた建物です。ジオラマ内にあるのですが、皆さんは発見できたでしょうか?

写真提供:福岡市

博覧会終了後、百道浜は住宅地、文化施設、学校、放送局、IT関連企業の施設が集積する街へと変貌します。
 
樋井川をはさんだ百道浜の東側に位置する地行浜には、ドーム球場や大型商業施設が誕生。シーサイドももちと呼ばれるこれら一帯は、福岡市屈指の人気タウンになりました。

▼参考:西鉄グループサイト「にしてつwebミュージアム」

福岡タワー周辺には、蒙古軍の襲来に備えて築かれた防塁、初代福岡藩主・黒田長政の命によって植えられた松原など、福岡の歴史を感じさせる痕跡も点在しています。

▼参考:福岡市博物館のホームページ「百道浜ものがたり」


その中で私のオススメは、サザエさん通り。国民的アニメ「サザエさん」の作者・長谷川町子さんが百道の海岸を散歩しながら登場人物を発案したというエピソードから、2012(平成24)年に誕生しました。

「サザエさん」発案の経緯を記した説明板は、旧海岸線のよかトピア通りとサザエさん通りが交差する場所の一角に整備された、磯野広場に設けられています。

説明板の周囲に配置されているのは、「サザエさん」の登場人物関連の銅像やベンチ、昔の海岸を想起させるオブジェなど。そのにぎやかな雰囲気に、私はいつも心を和まされています。

磯野広場以外でも、「サザエさん」のキャラクターをモチーフにした作品は、サザエさん通りのあちこちで発見できます。皆さんも散策の際は、ぜひ探してみてくださいね。

▼参考:福岡市公式サイト「早良区 彩食健美の玉手箱」

3.まだある! 百道浜の注目スポット

福岡タワーへ向かう途中、百道中央公園の一角で工事をしている場所がありました。

福岡市のホームページによると、「インクルーシブな子ども広場(=障がいの有無に関わらず誰もが楽しめる遊具を設置した子ども広場)」を市内の公園内に整備する取り組みが進められており、百道中央公園内にその第1号が造られるとのこと。

この写真のときは未完成でしたが、その後、楽しそうな広場が完成したようです。

▼参考:福岡市ホームページ

▼参考:百道浜校区自治協議会のホームページ

福岡タワーの隣では、プリンスホテルを冠したホテルの建設が進められています。

開業は2026年の春(予定)。どんなホテルになるのか、完成が楽しみです。

▼参考:PR TIMES

この日は立ち寄らなかったのですが、福岡タワーの北側には、シーサイドももち海浜公園があります。

写真提供:福岡市

水遊びやマリンスポーツ、ジョギングやウオーキング、食事、カフェなど、さまざまな用途で利用できるスポット。私は、のんびりしたいときにこのビーチを訪れます(下の写真は、私が撮影した、ある日の夕方の風景です)。

▼参考:福岡市海浜公園 海っぴビーチのホームページ

Googleマップによると、百道浜の最寄り駅である地下鉄西新駅からシーサイドももち海浜公園まで約1.6キロメートルで、徒歩の所要時間は20分強。

福岡で過ごす休日、散策する場所を探すときがあったらぜひ、私の記事も参考にしてくださいね。

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