見出し画像

ペーパードライバー歴20年以上の脱ペーパードライバー計画

私は高校卒業と同時に自動車免許を取りました。
訳あってイギリスで(この話はまた別の機会に)。

かれこれ20年以上前です。
免許を取得したものの我が家の車は売ることが決まっていたため乗れず、車に乗らないまま一人暮らしを始め、車なしの学生生活。

社会人になっても電車通勤。自宅に車はあったものの、自分の移動手段として選択肢には全く入らず、私の運転免許証は「ピカピカゴールドの身分証明書」にしかならなくなっていった。

ハンドルを握ったのは数えるほど。

西表島の山奥一本道をレンタカーで直線移動。自宅から10分ほどの距離をトヨタのクラウンに若葉マーク🔰付けて一回。

ペーパードライバー講習受けたけど、乗り回せるには程遠い。2回ほど2時間乗ってもらい、路上も走った。

「うまいうまい。あとは慣れだよ」

結局乗ったのは講習の時だけ。自信は持てず、結局は乗らない日々。

ましてや最近のあおり運転の怖い動画をいっぱい見てしまった日には世の中のドライバーがみんな怖くて運転なんてしなくて済むものならしたくないと思っていました。

そんな私が今は、毎日運転しております。
「どこでもひょいひょい行きます」というまでには行かないけれど、下調べをしてイメトレしたら、誰かが隣に乗っていてくれたら、高速以外は多分行けるようになりました。
どうやって脱ペーパードライバーしたか。

①  医療保険に入った
恥ずかしながら入っていませんでした。車運転を機に、事故って入院するときが出ないとも限らないので保険に入りました。思案している暇もなかったので、県民共済で(保険の話はまたの機会に)。

②自動車保険も確認
車に乗っていて怖いことの一つが、「誰かにぶつけたり、事故ったりしたらどうしたらいいの?」でした。経験ある人なんていないし、織田裕二が心配してくれているようにパニックです。主体的に確認しました。

③安心して乗るために、練習が嫌にならないように、リラックスできる車内環境を作る
:お気に入りのプレイリストを作って車内をカラオケにする
:飴ちゃん用意

音楽なしでもいいのですが、どうしても肩に力が入り、過集中になってしまいます。適度なリラックスと、練習が嫌にならないように、車内カラオケ環境を作りました。歌詞見なくても大声で歌えるような曲を用意しました。
飴ちゃんもリラックス。

:若葉マーク
もちろん私はゴールド免許。若葉マークを付けることに弊害はないのか調べました。

免許取得後、一年以上経過した人が若葉マークを付けていても支障はないようです。もっとも、事故るよりはまし!と思っていたので、罰金ぐらいだったら負担してもいいかとも思っていました。慎重になっているだけの話ですから、若葉を張っていて責められるのもおかしな話だと思って気にせず貼りました。

③最初は「八つ当たりしても、逆切れしても許してくれる人」に隣に乗ってもらう
 道案内ではなく、いてもらうだけ。そしてどう進んだらいいか分からないところはいつでも聞けるという「安心」を積んでおきました。
「今車線変えていい?」と聞けるだけで安心です。また、他の車に譲ってもらった時など、走るだけで精一杯でハザード点滅させてお礼ができないので、それをやってもらいました。

 でも、「普通に運転できる人」には、運転が怖い人の気持ちはなかなか分かってもらえません。どのタイミングでどういう指示が欲しいか、なかなかつかんでもらえません(こういうのって、きっと教習所の教官はうまいんでしょうね)。先を見通して「このあと右折があるから、どのタイミングで右車線にいるべきか」「左車線で止まっている車、バスの停留所で車をよけて通るのが怖い」「遅い原付を交わすのが怖い」・・・いろいろあるけど、自分が欲しい情報が欲しいタイミングで出してもらえるとは限りません。

 こちらは「期待」をするし、でも「普通に運転ができる人」は意識もせず感覚でやり、へたすりゃハンドル握らないときは道もうる覚え。となると半ば八つ当たり的に言ってしまい、お互い逆切れし、けんかになります。ですので、運転が終わった後に「ごめんなさい」で全部流してもらえる人に乗ってもらう方がいいです。

③毎週同じ時間に決められたルート動画でとる・そして何度も走る
 同じところを何度も何度も「同じ時間帯に」走ることで、混み具合やいるべき車線、極力合流や車線変更を回避するための手立てが見えてきます。また、動画で運転手目線で車窓を撮影し、何度もシュミレーションしました。

④ちょっと長い山道をドライブ
 少し自信がついてきたら、ドライブ旅行をしました。もちろん、あまり車が来ない一本道をただただまっすぐ行くだけ。難しい道ではないけれど、自分の運転でこれだけの移動距離が運転できたというだけで、かなりの自信につながります。おいしい海の幸・山の幸をご褒美に温泉に。

⑤あとは絶対に乗れるようになりたい行先までを何度も何度も乗る。
 私は出勤に必要だったので、何度も何度も乗りました。緊張しすぎると運転中眠くなってしまいます。途中で休憩するコンビニも決め、それ以外の寄り道は全くせず、何度も何度も繰り返しました。そうすることでようやく「大丈夫」と自信が育ってきました。

少し運転できるようになってみて思うこと

 今でも、車線変更と合流は怖いです。隣に乗ってもらっていても「車線変更、もっと早くいってよ!」と半ば八つ当たりのように隣に乗ってくれている人に文句を言ってしまうこともあります。

①ハンドル握れば自由人。どこにでも行けるんだ!という解放感
 初めて運転免許を取った日のことを思い出しました。一人で運転席に座ったとき、「これに乗って〇〇まで行けるんだ」と果て無く遠い土地を思い浮かべていました。道はどこまでも続く。どこにでもいけるし、行けるようになりたいと思えるようになりました。

②世の中のドライバーはそんなに怖い人ばかりじゃない
 正直、あおり運転に遭遇したら・・・と思うと怖いですし、右折のタイミングを逃してもたもたしているのを、後ろの人はイライラしているのではないかと不安になったり、急ブレーキを踏んでしまったりすることもありました。
 でも、上手くタイミングが取れないときにパッシングして譲ってくれる車があったり、ウィンカー出したらスピードを緩めて入れてくれる車もあったりします。ハザードをつけてお礼を言う意識は持っているのですが、なにぶん慌てているので間に合わず、逃してしまうこともしばしばあります。でも、乗っているうちに「怖い人ばかりではない」というのがわかってきました。

少しずつ行けるところを広げていって、楽しく安全なカーライフを過ごしたいと思っています。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?