人事部教育課(決断のプロセス): 「コンコルドの誤謬(ごびゅう)」と クラブのお姉さん

今回は「コンコルドの誤謬(ごびゅう)」についてコメントをさせて頂きます。

「コンコルドの誤謬(ごびゅう)」は、恐らくみなさんご存じとおもいますが、念のために復習します。

ある会社が、新しい飛行機を開発売り出そうとしています。 80%開発が終わったところで、とんでもない産業スパイ情報が入ります。

なんと、ライバル会社が「自分の会社より性能がよく、価格の安い機種を売り出しす直前」とのことでした。

さて、ここで問題です。

経営者の判断は

A. 80%まで開発が進んでいるので、このまま開発をつづけ売り出す。

B. ライバル会社が、自分の会社より性能がよく、価格の安い機種をうりだすので、現在の飛行機の開発を終了し、売り出しても売れない。 従い、開発を直ちに中止する。

のどちらが正しいか? との問題が一般的に「コンコルドの誤謬(ごびゅう)」と言われる問題です。

分かりやすくするために、小金持ちのおじさんとホステスさんの話に変えます。

ある日、小金持ちのおじさんがあるホステスさんと出会いました。 このホステスの方美人です。 そこで、小金持ちのおじさんは食事に誘ったり、高級バッグをかってあげたりします。

そこでデートまでこぎつけるのですが、いつもそこで終わってしまいます。基本、このホステスの方、言うと¥を出してくれるのでついていっただけなので、当然の帰結です。

そこで問題です

A. この小金持ちのおじさんは、なんらかの目的を達成するまで、このホステスの方に¥を投資し続けするべきなのでしょうか?

B. きっぱり、関係を断ち切り¥の出血を止め、ビジネス上のあらたな出会いを求めるべきでしょうか?

これが、個人的に考えた「コンコルドの誤謬問題」です。

つまり、「コンコルドの誤謬問題」の本質は、投資しても資金の回収が見込めないのに投資を継続するのは「間違い」と言う問題提議です。

資金の回収をできなくなるのを分かっていながら、資金を投下し続けるのが世の常です。 

ここは、鬼になって、非難があっても¥の出血は止めましょう。もしできなければ、明日はないでしょう。

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