本態性振戦なのだそうだ

手の震えが治らない。

箸先が震えるので食事が摂りにくい。まあ、口に入れる短い時間だけ意識して震えを止めれば良いので、これは慣れた。

ベースを弾くのに精神的障壁を感じる。特に長い音は、音が鳴っているあいだ振動を止めないように弦に触れてはならないのだが、気を抜くと勝手に指が動いて弦に触れてしまう。休符でも同様、弾いてはいけない時に弾いてしまう。
全然、楽しくない。
楽器に埃が積もっていく。


webで調べたところ、手の震えは精神科ではなく、脳神経内科に掛かるものらしい。但し、後述のように脳神経外科でも良い。この猛暑の中、かろうじて徒歩圏内の病院に行ってみた。


若い女医さんは、一通り手足の関節の動きを確認したのち、
「パーキンソン病では無いですね。本態性振戦です。震えやすい体質です」
とのこと。
「薬とかないんですか?」
「ありますけど、強い副作用があるのでその程度の症状ではお薦めしません」
「……。」
面倒になったので、ラツーダとの関連について質問するのはやめた。
(よく言えば)経過観察になりました。

これまで多くの医者に掛かってきたが、残念ながら丁寧な態度で対応してくれる女医さんには極少数しか出会っていない。男性より比率が低い、と言うだけですけどね。女性だということで舐めた態度を取る患者が多いのだろうか? 彼女らなりの自衛手段なのかもしれない。と、思うようにはしている。
御多分に洩れず、今回の女医さんも全てが命令口調だった。
「力、抜いて!(キレ気味)」
「力、抜いてください
何故たった4音を余分に発音できない? 

本態性とは「原因がはっきりとしない」という意味の医学用語です。

少し調べた限りでは、以下のようになりました。ここでは出典元が脳神経内科ではなく脳神経外科ですが、本態性振戦は脳神経外科の治療対象にもなっているらしく(この記事を書いていて初めて知った)外科的手法での治療を推してます。

軽度で、日常生活動作に及ぼす支障が軽微な場合には内服加療や経過観察が行われます。一方、震えにより、書字や食事が困難になっている重症例では、視床の一部分を破壊することで震えを止めることができます。
一般的に、本態性振戦の震えは、発症から時間経過とともに増悪していく場合が多く見られます。震えに対する手術には、視床の一部分を破壊または電気刺激する方法、ガンマナイフや集束超音波などにより切らずに視床破壊をする方法などがあります。

東京女子医大学脳神経外科のHPより要約

食事が困難になってますけど……。


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