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my gear

先日フロントピックアップの霊圧が消えて病院送りになった私の愛機です。

YAMAHA/BB Limited(カッコいい)

かれこれ10年近くの付き合いになる愛機です。
御茶ノ水をフラフラと歩いていたらたまたま見かけて
「えっなにこれ見たことないカッコいい」と一目惚れ。
そのまま試奏して家にお持ち帰りしました。

Spec

  • BODY…アルダー(ポリフィニッシュ)

  • NECK…メイプル(Warmoth USA製、ポリフィニッシュ)

  • Finger Board…ローズウッド

  • PICK UP…YBJ-A4IN(AlnicoV)×1、YBJ-A4IB(AlnicoV)×1

概要

このモデルは1990年代中期、YAMAHAがFenderのヴィンテージ・ジャズベースのサウンドを追求し開発されました。当時実際にFenderヴィンテージを所持していたプレイヤーから意見をもらいながら開発、販売に至ったそうです。
そんな拘りの詰まったモデルでありながら新品は当時の価格で10万円前後、上位モデルでも20万円前後と、物価が違うとは言えそれでも相当破格だったと思います。
私が購入した当時は中古で7万円くらいでしたが、この前とある楽器屋さんで見かけたモデルは13万くらいついてました。プレ値やん……。ここ数年の市場の高騰っぷりは凄まじいですね。

ともあれ未だファンから支持され市場でも人気のモデルですが、製造は約10年ほどでした。決して短命ではなかったと思いますが、かなり拘りの詰まったモデルなので少し惜しい感じがしますね。


ヘッド裏はこんな感じ、バーズアイがネック裏にもしっとり入っててカッコいいです


音が良い


サウンドはいい意味で「ここ!」といったピークがなく、よくまとまっていて使いやすい、所謂『いなたい』サウンドです(いなたいって表現が今も使われるのかはわかりませんが……)
ガチガチのヴィンテージトーンというにはモダンな印象ですが、とにかくクセが少なく、YAMAHAらしい抜け感の良いミドルが弾いてて気持ち良いです。ジャンルを選ばないキャラクターで、この辺はすごくYAMAHAらしさを感じられて個人的にめちゃくちゃ好きです。
タッチレスポンスもよく、程よいコンプ感がありつつ絶妙な暴れ感も出てくれるので、ニュアンスをしっかり拾ってくれます。
私の個体はボディ鳴りがよく、Warmothにしては(失礼)ネックもかなり頑丈なので、そう言う部分も関係してるかもしれません。
多少クセはついてきましたが概ねネックコンディションは良好、弾きごごちに関してあまり不満を感じたことはありません。本当にできた子です。

ビジュも良い


私は楽器選びの基準で一番大切にしているのは『見た目』です。
個性的でカッコよくて、部屋に置いてるだけでテンションがゴリゴリに上がって弾きたくなっちゃうし手入れもしたくなっちゃうし、なんなら眺めて照明当ててそれを肴にお酒を飲みたい……そんな楽器こそ手元に持っておくべきだと思ってます。

このモデルは私の琴線に刺さりまくり、先にも述べましたが本当に一目惚れでした。ヴィンテージホワイトボディにべっ甲ピックガードが個人的に大好きな配色ですし、キャッチーな色彩に幅広のボディシェイプでポップな印象がマシマシです。
Fenderやそのコピーモデルだともっとシャープな雰囲気なんですよね。それはそれでめちゃカッコいいんですけど、こいつはただカッコいいだけで収まらないキュートさがあります。最高かよ。

そしてライブやリハに持っていった時に誰とも被らない!!
初めて会う人からは「それなんてモデル?」と聞かれる事うけ合いです。
ドヤ顔でここに書いてるような事をウザがられない程度に説明し、悦に入りながらオンリーワン感を満喫できるんです。最高かよ。

ある程度量産されているモデルなのでもちろんオンリーワンではないんですが、他人の機材と被りにくいってのは個人的には超重要なファクターだと考えています。

そんなこんなで10年愛用し続けてるうちにすっかりこのBB LimitedとYAMAHAさんの事が好きになり、次にもし新しいベースを買う機会があればその時もYAMAHAのBBを選ぼう、と思っています。
(BBはYAMAHAベースで最も歴史がある超人気シリーズです)



BB Limited(LTD)とStandard(STD)の違い

リミテッドがあるからにはスタンダードも当然存在するわけなんですが、
言うほど差異がないのもこのモデルの特徴(?)。

  • LTDはボディもWarmoth製でラッカーフィニッシュ
    STDはYAMAHAボディのポリフィニッシュ

  • LTDはクロームパーツ、STDはゴールドパーツ
    STDは廉価モデルのはずなのに何故……

あとは使われてるパーツやシリアルが刻印されている位置など細かな違いはがありますが、目に見えてわかるのはこんな感じで後は概ね上述のSpec通りです。

で、私の持っているBB Limitedはどちらのカタログスペックに当てはまらない点がちょこちょこあって(仕様自体はほぼSTD)、結局LTDなのかいSTDなのかい、どっちなんだい!と買ってからしばらくの間は喚いていました。

ボディとネックを入れ替えてるとか、パーツだけ付け替えたとか、リフィニッシュしてポリ吹いたとかの可能性も考慮しましたが、どうもセミオーダーモデルも当時作っていたようなので、私のもセミオーダー品なんだ!と思うようにしてます。


まあ買ったのも随分前の事ですし、私の前のオーナーを探して聞き出すのも無理筋ですし、何より音と見た目と弾きやすさが好みに刺さりまくって愛用してきた実績があるので、この際モデル名なんて些末な事です。
良い楽器は良い。


書き出しの通りフロントピックアップの音が出なくなってしまったので、
現在信頼できる楽器屋さんに預かってもらっています。
個人的にはリワインドして使い続けたい気持ちなのですが、リワインドが無理でリプレイスメントになったら、それはそれで結構楽しみだったりもします。何載せようかなって考えるのも楽しいです。

最有力候補はNord Strandですが、Fender Custom Shopもいいなあ……
どうなるかは楽器屋さんからの連絡次第ですね。
長く愛用し続けたので、たとえパーツが変わろうが塗装が割れようが、変わらず愛着を持って使い続けていきたいです。過去バンド友達から愛着持って弾いたところで別に音は変わらんやろ、と言われましたが、私はそんな事ないと思っています。皆様はいかがでしょうか。



エレキ楽器を弾かない方が読んだら「この人何を喋ってるんだろう」な単語が頻発した記事になってしまいましたが、大好きな楽器の事をたくさん書けて超楽しかったです。

本日も最後まで読んでくださりありがとうございました。

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