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僕たちは偶然に気づく(4)3月30日

前々からN4書房の動向を追われている読者の方はご存じですが「レクチャー~」の製作はかなり難航しました。

インスタグラムの記事を見ると、2022年の8月頃に書き起こし作業を必死でやっています。



その後、とりわけ2023年の春から秋にかけてはまったくの停滞ぶりで、販売予告は延期となり、作業の進展もほぼ無いまま、メルマガで月に一度、

「今月は何もありませんでした」
「どうもすみません」

という報告をするのみ、という状況でした。
いま振り返ると、取材期間や書き起こしの難航や、販売延期や停滞期も含めての「レクチャー~」であるので、感慨深いです。

そんなこんなでやっと完成したと思った原稿の
チェックがギリギリまでかかって、修正やカットも済んで、済んだと思ったらまた修正とカットが入り、

「やっと印刷会社に入稿!」

という状態に漕ぎつけたのが3月23日でした。

ここから2~3週間ほど待って、ジリジリしたりイライラしたり、ソワソワしたりしながら印刷完了をを待つのです。
今回も印刷会社からの通知によれば、完成予定日は「4月19日」でした。
ところが何と、思いがけないことに3月28日には、

「ご注文の商品につきまして、製造が完了しましたのでお知らせいたします。」

という連絡が来て、こちらへ到着したのが3月30日でした。

これはもう青天の霹靂としか言いようのない、驚きのスピードです。
「うわ~本当に来ちゃったよ」と思いつつ、届いてもやはりソワソワしていました。

その夜に気づいたのですが、

3月30日

というと、この界隈といいますか、その筋の人の間では有名な、私も関わっていた某Zineのあの人の命日ではないですか。
これも単なる偶然といえば偶然です。
それでも何だかあの人から「早く読みたい!!」「読ませて!!」とせっつかれたような、そんな気にもなったのでした。


「STUDIO VOICE」DECEMBER 2006より


何しろ、「誰よりもフリッパーズ・ギターが好きだ!」というタイトルを思いついて、実際に書かれる方なので……。


*あの人が誰のことか、よく分からない人には「ベレー帽とカメラと引用」の4,5号がお勧めです。


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