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よりぬきベレー帽日記 0511-0517

0511

「サウンド&レコーディング・マガジン」の「カメラ・トーク」のレコーディングに関するレポートが載っていたのはどの号だったか、前々から気になっていたので調べてみると90年6月号で、メルカリで660円だったので購入する。


「サウンド&レコーディング・マガジン」1990年6月号


それにしても「恋とマシンガン」が世に出ていない段階で「ロンドン・レコーディングのレポートを掲載するべき」という判断があり、ライターを2人も従えて行くという構想はどこから出てきたのだろうか。よほど1stを高く評価していたのだろうか。



0512

「レクチャー」に関してはⅩの反応でいくつか嬉しいものがあり、その影響で購入される(らしい)流れがある。まだまだ情報が広がる過程にあるらしい。昨日は4号に書いた「誰だ!」についてのコメントや、ストレートに褒めてくれた人などの影響があったと思う。



郵便番号の頭がゼロだとクリックポストの宛名のCSVに反映されない問題、個別に住所を入力すればできるのだが、そもそもゼロひとつを入れられさえすれば解決するので調べてみたら、「エクセルの設定をこうすればよい」という対処法を発見した。よく意味も分からず、命じられるままにチェックを入れ、指示された通りに設定をいじる。これをそのままやってみたので、次からはうまく行きそう。


急にSpotifyがヘンリー・マンシーニのサントラ「Mr.Lucky」を勧めてきた。

なぜか小学生の頃からレコード盤でヘンリー・マンシーニのベストを持っていたが、どこからどういう風に所持したのか謎である。父親が買ったのかどうかすら曖昧で、親戚から貰ったものかもしれない。以下のような文章を読むと、自分の好みそのもの。


「アメリカ映画のみならず、世界中の映画音楽の大きな流れを変えたのは、ヘンリー・マンシーニでした。彼はこれ迄の映画音楽がストリングス中心に構成されているのに反対し、サックスやヴィヴラフォンといった軽妙なサウンドを出す楽器を頻繁に使いさらにビートの効いたスコアを書いたのです」…これは映画『質屋』の音楽を手掛けていた時のクインシー・ジョーンズの弁です(柳生すみまろ氏著「映画音楽/その歴史と作曲家」より抜粋)。




0513

N4書房の販売サイトへの来訪者のうち95%はⅩ(ツイッター)からなので、もっとアピールしなければならない。時間帯も考えないと、早朝に情報を流してもほとんど伝わらないので、夜を待たなければいけない。


アニメ「平家物語」の4,5話を見た。悲しい運命や巨大な暴力に抵抗するための手段として、わずかに個人にできることが「赦し」というのは悲しい。これは数百年前も今も変わらない。


送るのを忘れていたジャンプの漫画家の先生に献本する。


昔のポストを掘り起こすと面白い。考古学者の気分になる。




0514

「レコード・コレクターズ」誌が送られてきて、書評欄で「レクチャー&インタビューズ」を取り上げていただいた。本によっては厳しいことを書かれることも珍しくないので、好意的に書いていただいてホッとする。


ストレートに喜びを表現したいので、「レココレ6月号でご紹介いただきましたよ~!」とサイト上部のお知らせに書く。



0515

ちくま書房の「地霊を訪ねる」は自分と波長が合うようで、読んでいる最中に「いい本だなあ」と何度も感じ入る。

ところがこの魅力を説明するのが難しい。前書きには「ブラタモリ」「街道をゆく」といった有名な紀行寄りの作品例が挙がっているが、それとは少し違うし、タイトルの「地霊」から受ける印象とも違う。

話題の広さ、思索の深さ、端正な文章、そうした要素とこちらの興味や知識や関心が少しずつ組み合わさって、微妙なバランスで「いい本」という印象になるものだ。



レココレを読んでいて、「ススト」に関しては菊地成孔の「レクイエムの名手」に素晴らしい文章があったよなと思い出す。


考えているうちに、あれもこれも思い出したのでメルマガに余談として書くことにする(167号に「加藤和彦≒小沢健二説」の続き として)。


「足利義満の王権簒奪計画」という本を知って「そういう人だったっけ?」とあらためて知りたいという気になってくる。自分のイメージでは「一休さん」の萌黄色の服を着た、おかしなおじさんという印象なので。鎌倉、室町あたりの時代はゴチャゴチャして分かりにくいが、興味の持ち方次第では知りたくなる。



0516

朝、起きたら注文が何件もあり、ネットで何か動きがあったのかと思って見てみると「ココナッツディスク吉祥寺店y」氏から褒めていただいた効果だった。すごい影響力で、今まで情報が届いていなかった人に届いたらしい。



夕方、メルマガに「加藤和彦≒小沢健二説」の続きを書いて送る。菊池成孔の話の時に少し触れて、今回はその続きで別の人の唱える説について。
その後、読者から「実はこの人も言っていましたよ」という情報があり、次回のメルマガに書いてもいいかと問い合わせるとOKとのこと。こういうやり取りができると張り合いがある。



0517

昨日のメルマガに追加情報を加えてまた書く(168号)。この話題が次第に広がるのは楽しい。

「誰かがこんなことを言っていました」が二件だけではやや弱いが、三つになると格好がつく。ポーカーでいうと、ワンペアから急にスリーカードになったような手ごたえがある。

今週は「よりぬき」のための編集作業はできなかった。今月末は無理かもしれないが、来月末までにどうにかしたい。


*この日記はときどき更新します


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