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N4書房の日記まとめ 2020-2022

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noteで公開している日記のまとめです。 2020年9月から2022年12月まで。
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03号編集日記 1012-1018

11月に文学フリマ東京で販売予定の「ベレー帽とカメラと引用」03号の製作・編集・進行具合などをメモした日記です。毎週日曜日に更新する予定です。 ↓ 1012 大宅壮一文庫の検索で「小沢健二」はヒットする。「コーネリアス」「渋谷系」などがないのは不思議だが、小沢健二は説明書きまであって、「オリーブ」の連載はすべて閲覧、複写可能と親切に書いてくれている。 「索引化はされていませんが、3年間連載をしていた『Olive』は当館にすべて所蔵がありますので、閲覧・複写が可能です。

03号と04号の間をフラフラ日記 0117-0123

0117 「結婚して」に対して「ダ~メダメダメ」と歌っていた「それはちょっと」が95年で、「君とゆくよ年をとって」の「春にして君を想う」がたった3年後の98年である。歌詞の「僕」がそのまま本人の考えを代弁するとは言えないにしても、奇妙な感じがある。 A4の半分のサイズの紙(A5)に、横書き一段で本を作るのもいいなあ、と気持ちだけは半年以上も先走って、01~05号まで出た後の「総集編」にまで向かっている。 0118 1月18日の牧村さんのツイート。 この話題に関

04号から05号まで日記 0517-0522

0517 宛名書きや封入作業のペースと予想していた注文ペースとが次第に食い違ってきて、少し混乱する。体よりも先に頭がフラフラしてくる。しかしデラックス版があと残り1になって嬉しい。03号もまた少しずつ売れて、行ったことのない県に発送すると心が浮き立つ。 “「#ベレー帽とカメラと引用」を注文したら無事に届いたよ! という方はツイッターでアピールしていただいても構いません。いやむしろ、遠慮なくどんどんお願いします!”  とツイッターに書いたら反応がチラホラあって、ひと

04号から05号まで日記 0523-0529

0523 注文が減ってきたので梱包&発送作業からやや解放された。早朝や深夜に黙々と単純作業ばかり続けていると、頭の調子が狂ってくる。 01号と02号は合本にしないで、別々のままでよいと考え直す。 理由は、以下のような感じ。 ・ページ数が多くなると読むのが大変 ・編集後記や目次を書き直すのが難しい ・合本にしてボーナストラック的なページを入れたいが入れにくい ・おまけに豆新聞をつけて、執筆編集に関する日記とボツ企画について書きたい ・どっち道、両方を

04号から05号まで日記 0530-0605

0530 今夜の「music is music」は最後に「ベレー帽とカメラと引用」の告知をしていただいた(来週かと思っていたら今週だった)。お陰様で04号は残りあと一冊、03号もあと数冊で在庫がなくなる。 0531 とうとう04号は完売した。 「オーイェー!やったぜ自分!そして、関係者一同と読者に有難う!」という達成感はなくて、すごろくでいう「ふりだしに戻る」のマスから元に戻ったような感じ。これから新装版の04号→01号→02号と作り直す。 本の在庫が手許にた

04号から05号まで日記 0606-0612

0606 今日は「カメラ・トーク」発売から31周年の記念すべき日だった。あれほど夢中で一枚のアルバムを聴き続けた経験は後にも先にもこの一枚だけ。しかも後々、多くの人とこのアルバムをめぐって知り合い、さらに話したり書いたり本を作ったりで、それが現在まで続いているとは。 11月の文学フリマ東京に出店することになった。それならこうしよう、ああしようと考えが浮かぶ。 0607 昨日は「カメラ・トーク」31周年だというのに「music is music」の美島さんコ

04号から05号まで日記 0613-0619

0613 ますます本作りが楽しくなってきた。そのうちこの日記のタイトルは「N4書房日記」になるかもしれない。しかしこちらの作業は進んでも、印刷会社のスケジュールとはタイミングがうまく合わないことが多い。 0614 文フリで販売できる数が、もし確実に50-100部くらい見込めるのであれば、後販に力を注いだ方がずっと効率的だが、300-500部くらいをその場で売れるなら当日に販売してしまった方が楽だし早い。 これが1000部になると、委託した方が楽になる。3000部が確実

N4書房の販売日記 0704-0710

0704 「エヌヨンしょぼう」と読んでもらいたいのだが「エヌフォーしょぼう」と読んでいた人がいると知った。これは読み方を添えて書くべきだったと反省する。 0705 30年前の「宝島」はFGの表紙+インタビュー+ラジオ番組のプレイリスト+広告+ディスクレビュー(小野島大+瀧見憲司)という布陣。「カメラ・トーク」の時も、音楽専門誌よりよほど力が入っていた。 0706 DVDで「竜馬暗殺」を観た。洋画も邦画もシナリオ理論に基づいたような筋が多いので、急にそうでない、本物の

N4書房日記 0711-0717

0711 昨晩は夜10時から「ヘッド博士」を同時に聴きながらコメントする催しがツイッター上で行われた。 もし実際に集まってみんなで聴くとしたら、途中でコメントを話し合ったりはしにくい。Zoomで知らない人の顔を数十人ほど見ながら聴いたり書いたり読んだりも、おそらくしにくい。つまり、ほどほどに分断されつつ一体化しており、参加も離脱も手間がかからない理想的な形になっている。 自分で感想を書いていて、このアルバムの「先」の見えなさ加減を久々に思い出した(「グルーヴ・チューブ」

N4書房日記 2022 0301-0331

0301 やっと寒さが和らいできた。と思ったら今年の夏は猛暑だという。 0302 本を作ると、明らかに悪い点はすぐにミスが指摘されるもので、そう思うとヒヤヒヤする。 今日は第五章ラストの部分だけをどうにか片付けた。 0303 第五章の真ん中あたりをコツコツと進める。 KとLを終わらせて、一つ難所を乗り越えた。 今日の分では、数字の表記を少し調整した。 たとえば「六〇〇〇」ではなく「六千」にしたくなる。金額にしても同様で、店でもない限り「五〇〇円」とは書かない

N4書房日記 2022 0701-0720

0701 書き起こし原稿を話題ごとに区切って見出しを付けてみると、急に情報が圧縮されて、内容を楽に把握できるようになった。 これから読む人のためには、あまり内容を示し過ぎてもいけないし、かといって素の状態のままドカッと出してしまうのは不親切だし、ここは考えどころである。「何々での再会」とか「女性の社会進出」とか、少しぼかした方が良さげに見える。 0702 印刷会社から本が届いたので、掌編集「『ね』が好きな女の子」の販売を開始する。 冒頭の試し読みや、後記の一部を公開