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「牧村憲一発言集成 1976-2021」出典解説(A-Z)他

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「牧村憲一発言集成 1976-2021」の出典元AからZまでの解説と、関連記事のまとめです(いくつかの記事は有料)。 → Zine「ベレー帽とカメラと引用」06号では出典解説 A…
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#音楽

プレイリスト「牧村憲一発言集成 1976-2021」第一章

「牧村憲一発言集成」の第一章(P.7~13)で言及されている歌手や曲をまとめたプレイリストです。 後に録音されたカバーや洋楽も混ざっていますが、通して聴くとこの時代の日本のポピュラー音楽の持つ、独特の洗練と美しさの印象が強く残ります。 これもまた後の「渋谷系」の遠い源流といえるかもしれません。

編者より

【編者より】 本書は、音楽プロデューサー・牧村憲一氏の著書、ライナーノート、対談などから、その発言を選んで編んだ、年代別の抜粋集です。 これまでの主要な著書を読了済みのファンにとって、本書を読む経験は、 過去に書かれた出来事を別の角度から眺め直す機会になるでしょう。 一方、初めて牧村氏の文章に触れる読者にとっては、 主要著書へと進むガイドとなります。 本書はまた、これまでの著作の執筆時に、 おそらく刈り落とされたであろう言葉の枝葉末節を拾い集めて構成された、 もう一つ

「レクチャー&インタビューズ」全目次(PDFつき)

吉田仁著「レクチャー&インタビュー」の目次です。 *PDFもあります。 ↓ 前奏1: はじめに  (吉田 仁)  前奏2: 前書き   (中村 四郎) 第一章 インタビューⅠ  音楽遍歴~サロン・ミュージック初期まで 1. 楽器を習い始める 2. ビートルズの来日とGSブーム、映画とTV 3. ラジオから聴いた曲 4. プログレの時代 5.ベースを始めた頃 6.ロック喫茶 7. アメリカでのホームステイ体験 8.大学の現代音楽研究会 9.サロン・

出典解説J「TATSURO MANIA」 no.66 2008 Summer / no.67 2008 Autumn スマイルカンパニー

出典解説のJは、山下達郎ファンクラブの会報に掲載された、 かなり長いインタビューです。 その長さのために2008年の66(夏).67(秋)号に分載となっています。 J 「TATSURO MANIA」 no.66 2008 Summer / no.67 2008 Autumn スマイルカンパニー 2008年というと、渋谷系に関する本やインタビューの依頼が多かった時期と思われますが、このインタビューは生い立ちに始まって、シュガーベイブ時代の山下達郎との出会いまでを66号、CM

¥100

出典解説M「いまだから読みたい本─3.11後の日本」2011年8月 小学館

M「いまだから読みたい本─3.11後の日本」 2011年8月 小学館 2011年の震災をきっかけに、天災の衝撃による「反省ムード」 「日常生活の有難さを知るモード」「原発廃止・稼働停止」 の機運が高まいました。そういった空気の中で出版された本です。 さほど厚くない本の中で牧村さんは何冊かの「いまだから読みたい本」を挙げていますが、その全文を収録しようと思えば、できなくはない……。かと言って、そう長くない文章を全部そのまま再録というのも、いかがなものか……。 という訳で、

出典解説N「adawho?」 2011年11月 大和田俊之人文科学研究会

出典解説のNは、慶應大学の生徒による雑誌です。 N「adawho?」 2011年11月 大和田俊之人文科学研究会 編集後記によりますと、大和田俊之教授がゼミ生に課した条件は次の二つ。 1)自分たちと同じ大学生を想定読者とすること。 2)それほど音楽に詳しくない学生も楽しめる内容にすること。 この条件の通り、肩の凝らない読み物、ディスクガイドなどが並んでいます。 20歳の頃に私が関わった「FAKE」と比較したいような、したくないような微妙な感慨を持ちますが、目次から

出典解説O「次世代ミュージシャンのオンガク活動ハンドブック」 2013年12月 リット─ミュージック

出典解説のOです。 O「次世代ミュージシャンのオンガク活動ハンドブック」 2013年12月 リット─ミュージック 音楽業界関係者のクリエイティブな面ではなく、販売方法、宣伝・流通・マーケティング面について語られた インタビュー中心の本です。 とりわけ自主独立系のミュージシャンや個人事務所で活動を行っているアーティストの声が目立ちます。他にもライブスペース、音楽情報関連メディア、キャリア支援のための相談室など、音楽の専門学校の授業はこういう感じではないかと思わせる内容です

出典解説P「散歩の達人」2015年5月号 交通新聞社

出典解説のPです。 P「散歩の達人」2015年5月号 交通新聞社 今回は雑誌「散歩の達人」の西荻窪・荻窪特集号です。 https://www.fujisan.co.jp/product/1281679558/b/1219978/ 牧村さんは見開き2ページの対談での登場、タイトルは「荻窪にロフトがあったころ」です。 ごく短い対談なので、鉛筆で発言を四角で囲って、読んで意味が通じる箇所をいくつか選べば、作業としてはほぼお終いですが……。 しかし京都のライブハウス「磔磔

出典解説Q「commmons: schola vol.16」 2016年12月 エイベックス・ミュージック・クリエイティヴ

出典解説のQです。 Q「commmons: schola vol.16」 2016年12月 エイベックス・ミュージック・クリエイティヴ 「commmons: schola」は坂本龍一の監修によるアンソロジーのシリーズで、公式サイトによる概要は以下の通りです。 ↓ schola(スコラ)はラテン語で「学校」の意味。 commmons: schola(コモンズ・スコラ)は、 坂本龍一の監修によるユニークな「音楽全集」です。 クラシック/非クラシックを

出典解説R「『ヒットソング』の作りかた ― 大滝詠一と日本ポップスの開拓者たち」 2016年12月 NHK出版

「牧村憲一発言集成」の出典解説の続きで、今回はRです。 R「『ヒットソング』の作りかた ― 大滝詠一と日本ポップスの開拓者たち」 2016年12月 NHK出版 本書は音楽に関するお仕事を振り返る本で、一般向けに書き直したコンパクト版「ニッポン・ポップス・クロニクル」(2013)のような性格です。 どの部分を選ぶかという判断にはやはり難しいものがありましたが、 「プロデューサー」に関するR06、 「一枚のアルバムには100のアイデア」とするR08、 大瀧詠一の録音に

出典解説T「渋谷音楽図鑑」2017年7月 太田出版

T 「渋谷音楽図鑑」2017年7月 太田出版 数ある著書(監修含む)の中で、代表作といえる一冊です。 「渋谷」という街の変遷と、音楽面からの自伝的回想はこれまでの集大成、これに加えて楽曲分析の鼎談が入っている点が画期的です。 さらに、この鼎談は以降の「湘南音楽図鑑」、「渋谷音楽図鑑 Presents サイコト音楽図鑑」編へと続く(→項目U、Z)出発点ともなります。 総合的な本なので、他の著作と重複する記述も少なからずありますが、ということは「発言集成」を編集す

出典解説U「慶應義塾大学アート・センター/Booklet26 mandala musica」 2018年3月  KUAC

Zから遡ってAへと進む出典解説シリーズのUです。 U「慶應義塾大学アート・センター/Booklet26 mandala musica」 2018年3月  KUAC 慶應義塾大学に附属しているアート・センター発行の26号から採りました(現在でも入手可能)。 本書は四つの討論と五つの論考から構成されており、2017年に刊行された「渋谷音楽図鑑」と同じメンバーによる出張版のような討論「湘南音楽図鑑(牧村 憲一 × 藤井丈司 × 柴 那典)」が収録されています。 話題は多岐に

出典解説W「70s原宿 原風景」2019年5月 DU BOOKS

出典解説シリーズのWです。 W 「70s原宿 原風景」 2019年5月 DU BOOKS 本書は70年代の原宿を回想したエッセーを何十人分か集めた本で、副題は「エッセイ集 思い出のあの店、あの場所」。 編著者は中村のん名義で、写真集「70’HARAJYUKU」も2015年に出ており、同タイトルの展覧会も開催されていたようです。

¥100

出典解説Ⅹ「ポップ・ミュージックを語る10の視点」 2020年2月 アルテスパブリッシング

Zから遡ってAへと進む「牧村憲一発言集成」の出典解説シリーズのXです。 Ⅹ 「ポップ・ミュージックを語る10の視点」 2020年2月 アルテスパブリッシング 本書は音楽に関する連続講座を書籍化したもので、ジャンルも切り口も様々です。 出版社の紹介文では以下のように要約されています。 ↓ いま音楽を語るときに私たちが語ること── 注目の論客たちがポップ・ミュージックの現在を 多角的に論じた刺激的な連続講座、待望の書籍化! 〈music is music〉レクチャー・